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慣れんじゃないよ

いつかの夢の中で全然知らないレジ打ちのおばさんに言われた言葉「慣れんじゃないよ」

普通に学校が始まってしばらく。大阪の友人からも大学のことがニュースになっていると連絡を受けた。情けない気持ちとどうにかしないといけないのに何もできない自分の無力さに何度も気付く。「まぁこの業界じゃよくあることだからね」もはや誰から聞いたかも思い出せないくらい聞いた。この話題になるとこの業界の人だから仕方ない、そういう世界で生きてきた人だから、と仕方ないから諦めるしかないでしょ、むしろあの人がいた方がいいんじゃないかという声も聞こえる。どの業界かは知らないけど、今まで許されたからと言ってこれからも許されていい訳なんて微塵もないし、教育の場で平然とセクハラの二次加害をする人間がいることに苛立つ。
僕はXで今回の件について自分の言葉を発信した、つまり彼に対しての加害者になった。それは分かっていたし自分の学部を敵に回す可能性があることも分かっていたけど、結局どうにもならなかった。普通にあの人が学長になった学校に明日も通うし、みんな知っているのに何も知らないようにあの学校に通ってる。これとは別に理由で僕はこの大学を離れるけど、このままじゃ離れられない、逃げられない。

 最近はほとんど無くなったけど、たまにある明晰夢。あ、今夢見てるって分かってある程度内容を自由にできる世界。どこか知らないコンビニ、スーパー、まいばすけっとみたいなところ。誰とも知らない人と順番に列に並んでパンを買う。夢にしては何とも面白味がない。自分の番が来てレジ打ちの店員さんに出したのは学生証、それをとったパンチパーマのおばちゃんが僕の目を真っ直ぐ見て「慣れんじゃないよ」と左手に持った学生証を右手の人差し指で強く指して言った。暑苦しくて起きた。

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