LJL 2024を紹介~順位予想を添えて~


1.はじめに

改めましてこんにちは、初めましての方は初めまして
私はLJLでキャスター(解説担当)をしているリクルートと申します。

ここ数日プレイされる方も増えましたし、配信をしてくださる方もたくさんいらっしゃって毎日が楽しいといった具合です。
海外ではすでに競技シーンが開幕しているところも少なくなく、私が観測しているだけでも相当面白い試合が多いです。やはり変化があるというのはそれだけでいいですね。覚えることが多いので少々大変ですが…

プレイする方が増えるのももちろんありがたいですが、キャスターとしてはLJLを見てほしい、より楽しんでほしいという思いもありますので、ぜひこれを見て1/20から開幕するLJLを楽しんでいただければと思います。
それでは記事に入っていきましょう。

2.そもそもLJLって?

公式Xより引用

League of Legends Japan League(以下LJL)はLoLの日本公式のプロリーグである。計6チームにより行われる戦いを勝ち抜いた3チームがAPAC地域の決勝トーナメントに駒を進め、そこで勝利を収めると世界戦へとたどり着く。
春夏2シーズンあり年間を通して行われる。

LJLの歴史は古く、実は日本にサーバーが来る前から行われていた。
形になったのは2014年、Riot公式大会になったのが2016年、そこから様々な形態、チーム数、場所で展開されてきた。
一時期は世界戦への直通ルートもあり、グループステージ進出(世界戦における予選通過のようなもの、有名な地域以外が進むのは難しいとされていた)を決めたこともあるなど一時期は日本のLoLシーンは世界的にも一定の評価を受けていたものの、現在ではAPAC地域の一部という位置づけである。

現在DFMが6連覇を達成、長らく一強時代を築いているものの今年は各チームに大きな変更が入ったり、Eviが海外から帰国したことなどでLJLの状況が一変する年になるかもしれない。

対戦形式は今年からBo2に変更、お互いにサイド選択権を1回ずつ持つ公平性の高いルールになっている。1-1になったときに勝負がつかない部分がネックだが、それはプレイオフで決着をつけてもらおう。

1/20から開幕し、毎週土日開催となる。初週から昨年のオフライン決勝のカードがあり目が離せない。

より詳しい情報は公式のXやHPをチェックしてほしい。
X:https://twitter.com/Official_LJL
HP:https://lolesports.com/news

3.チーム紹介

出場している計6チームについて簡単に紹介していこう。

A.AXIZ CREST(AXC)

チーム公式Xより引用

TOP-Washidai(New)
JG-Cassin
MID-Eugeo
ADC-Ssol(New)
SUP-Ino

日本テレビがオーナーのAXIZとヒューマンアカデミーが母体のCrest Gaming Act(以下CGA)が合併したチーム。

元となるAXIZは2019 SpringからLJL参戦、比較的新参のチームとなる。当時は日本人5人での挑戦が話題となった。AXIZのオーナーのSNS上の発言ででた「骨太」というワードを拾って、所属選手たちがインタビューやSNS上でパフォーマンスしたことによりLJL内で「骨太」というワードがMeme化している

CGAの方は2017 SpringにLJLCSへと参戦、その後2018 SummerにLJLへと昇格し参戦を決めた。新しい選手を発掘するのに長けたチームだったという印象を受ける、例でいえばDFM Aria,Milan,SG Kakkun,解説 Nemohがこのチームの出身だ。


選手一言紹介
TOP-Washidai(New)
V3 Esportsのアカデミーを無敗で優勝した一人、そのまま1部へと昇格した。
しかし、そのV3 Esportsでつらい時代を経験した一人でもある、昨年は全敗という結果に終わった。ただ、チームが苦しんでいた中でもTOPの1v1や集団戦で光る動きを見せていた。

JG-Cassin
CGAで活躍していたJG、天才的なプレイでファンを驚かせる反面、突拍子もないプレイでチームを置きざりにすることも。一時期はCassinが伸るか反るかで勝敗が決まっていた時期もあったが、最近の試合では連携力が磨かれてきている。

MID-Eugeo
Scouting Groundsと呼ばれる次世代のプロ発掘イベント出身。
次世代を担う期待の若手MIDレーナー、得意チャンピオンはガリオだが、サイラスやルブラン、アジールなど操作技術の要求度が高いチャンピオンを使いこなす。最近は解説動画やXへのチャンピオン解説の投稿等コミュニティへの貢献にも力を入れている。

ADC-Ssol(New)
元々LCKのBROの前身であるKDMでプレイしていたが、2021 SpringからLJLへ移籍。
LJLデビューの初戦、Yutaponをソロキルした伝説を持つ男。絶対王者DFMの優勝を脅かした数少ない人物の一人。彼が生きていれば何かあるんじゃないかと思わせるアグレッシブなプレイが特徴。

SUP-Ino
元AXZのTOPレーナー、昨年SUPに転向。チーム事情での仕方ない転向かと思いきやSUPに代わって数日でいきなりLJL界でも屈指の日本人SUPとして名を馳せた。ビッグプレイも多い反面やらかしも多いので、Inoファンで有名なウォッチパーティーをしているストリーマーの某スペシャルさんの情緒がいつもおかしくなる。


チーム一言紹介
AXZは長らく"ADCを守るスタイル"を続けてきた。今回もBotに強力なADCであるSsolを加入させたことからもそのスタイルで行く、という事がうかがえる。そして育ったSsolを軸に集団戦の形を構築していくのがAXZのスタイルになる。
すなわち、AXZが勝つかどうかを予測するにはまず"Botが勝っているかどうか"が一番重要なのだ。


B.Burning Core Toyama(BCT)

チーム公式Xより引用

TOP-tol2(New)
JG-EL
MID-Jool(New)
ADC-Howla(New)
SUP-Charley(New)

Burning Core(以下BC)はもともとDetnatioN Risingと呼ばれるDFMの2部チームが1部昇格する際にBCが買い取って作られたチームである(同じオーナーが同リーグ内で2チーム所有するのを避けるため)
2017 SummerでLJL参戦したものの一度降格、2018 Summerで再度昇格しLJL復帰、以後活躍を続けている。

元々若い選手をよく起用するチームではあったが、今年からメンバーを一新。選手で所属していたRainaをコーチに据え、新たに3名の若手選手(うち2名がLJL初参戦)を投入するという大胆なメンバー変更をしている。チームとしても新たな試みがあり、地域に根差したチーム作りということでチーム名にもある富山との連携でコンテンツ作りを展開していくようだ。・


選手一言紹介
TOP-tol2(New)
元DFM、昨年色々と問題が発生しSummerの途中で離脱することになった。
LoLへの情熱は人一倍で解説記事にはとんでもない量の文字数を送り付けて編集者を困らせていたようだ(いい意味で)
Eviの後釜でDFMのアカデミーから昇格した経歴があることから、師匠であるEviとの対決にファンの注目が集まっている。

JG-EL
BCは昨年もともと別のJGを用意していたが急遽代打で現れたJG、加入当初はコミュニケーションの問題でチームと合わない部分が多かったように感じられたものの、シーズン後半はある程度連携に慣れていた印象。今年は他メンバーが新人になるためより引っ張っていく立場になるだろう。

MID-Jool(New)
EMEA(元TCL)のDark Passageといいうチームで戦っていた。チーム状況的に結果は付いてこなかったものの本人のパフォーマンス自体は非常に良かった(ちなみにV3に加入したbiniと一緒に戦っていた)
KDAが低めなのといくつか試合をみたところハイリスクハイリターンなプレイを好んでいるように見える。

ADC-Howla(New)
元SHG Academyのプレイヤーで今年デビュー、T1との連携プログラムを経験したり、アカデミーの世界大会を経験したりと経験は十分に見える。
正直アカデミー等をみていても昨今の新人の中でもかなり期待値が高いと思うが、LJLの対面のBOTレーンはKRの選手やベテランの選手が多く、戦えるかどうかは難しいところだ。

SUP-Charley(New)
元SHG Academyのプレイヤーで今年でデビュー、T1との連携プログラムでKeriaからコーチングを受けたこともある。
オフメタサポートを使うという情報もありべテランたちをかき回すカギはこの選手が握っているのかもしれない


チーム一言紹介
昨シーズンから引き続いてプレイしているのがJGのELしかいない、デビューシーズンのボットレーナー等読めない要素が多くどんなチームになるかは想像しづらいが、やはり新進気鋭の選手が多い、MIDのJoolのプレイスタイル等を考えればやはり血の気の多いキルゲームを望むのではないかと推測している。

新たにコーチに転向したRainaの手腕も未知数なので、化ける可能性はあるが非常につらいシーズンが予想されるだろう。


C.DetnatioN Focus Me(DFM)

チーム公式Xより引用

TOP-Rayfarky(New)
JG-Steal
MID-Aria
ADC-Yutapon
SUP-Harp

言わずと知れたLJLの絶対王者、最も優勝回数が多いチームであり一番最初のシーズン,2014 Winterを除いてすべてのシーズンで決勝に上がってきている。
LJL最初期から現在に至るまで参加を続けている。
直近では2021シーズンから6連続優勝を決めており、ファンからはさらなる連覇を望まれている。
メンバーを大きく変えない、オリジナルメンバーを大切にするチームでもあるが、今年は昨年騒動があったこともあり空いたTOPの枠に新しくLJLのNext No.1 TOPと評されたRayfarkyを投入した。


選手一言紹介
TOP-Rayfarky(New)
元BCのプレイヤー、もともとダリウス使いとして有名なプレイヤーでLJLでも何度もターゲットBANされた。
フィジカルチャンピオンを好んで使っており、BCではチームのためのタンクというよりはダメージを求められる立ち位置だった。
Eviが抜けた後は次のLJL No.1のTOPはRayfarkyだという評価の声が多かった。
キャリア後半ではグラガスやガングプランクの樽を使う2体のチャンピオンを擦り続けたことで実況解説から"樽職人"の異名をつけられた。

JG-Steal
DFMの核となる存在。韓国人選手ながらインタビューでは日本人よりも堪能な日本語を使いこなす。プレイスタイルとしてはレーナーに寄り添うことを第一で、特にサイドレーンに対してファームよりもカバーを優先し動くことが多い。
ドラフト上でも大量の役割を背負わされることも多く苦労人という立ち位置な印象。以上のことから大抵の試合で彼の動きを見ておけばDFMの試合のプランというのが見えてくるだろう。

MID-Aria
2019 SpringにCGAでデビューし活躍が見込まれてDFMへ、世界戦でFakerをソロキルするなど日本のみならず韓国でも話題となった。そのままKT(LCK)へと加入するも1年でDFMへと戻ってきた。
アサシンのような操作技術を必要とするチャンピオンを得意としており華があるプレイが特徴の選手だ。

ADC-Yutapon
DFMといえば彼だろう。LJLがスタートした時からDFMのメンバーであり、ロールを変えることもあったがずっとLJLの最前線で戦ってきたプレイヤーだ。FPS等他ジャンルのゲームでも最高ランクに到達するなど類稀なるゲームセンスは他ゲームのプロからも一目置かれている。
Yutponにしか見えていないキルラインが存在し、実況から"天才"と称されるほど驚きのプレイが飛び出す。
サイオンが好き。

SUP-Harp
LCK CL(韓国2部リーグ)でプレイをしていたが2021 SummerでKTとしてLCKに出場、そこでの活躍が認められ翌年DFMに移籍した。
様々なチャンピオンを使いこなすが、昨年はブリッツクランク等フック系チャンピオンが猛威を振るいターゲットBANを何度も受けていた。


チーム一言紹介
TOPは変わったものの基本的には今までと変わらないスタイルになると予想される。序盤はStealとHarpの二人で連携して動く、特にAriaの有利を生かした動きが多くなるためMID周りでの攻防に注目できるといいだろう。
後半はYutaponがしっかりとダメージを出させるスタイルのためYutapon次第で集団戦の勝敗が変わるといった印象だ。
仮に新加入のRayfarkyがEviのような動きが求められるなら、序盤は1v1の勝利とそこからのマップコントロール、後半は集団戦でのダメージやゾーンコントロールの役割だろう。
マップも変わりさらに1v1の重要度が増した今、どこまでRayfarkyがTOP主導権を握り切れるかは注目のポイントだ。


D.Sengoku Gaming(SG)

チーム公式Xより引用

TOP-kinatu(New)
JG-Elim(New)
MID-Kakkun(New)
ADC-Yuhi(New)
SUP-Gaeng(New)

2019 SpringからLJLに参戦、福岡を拠点として活動を行っている。
自身のチームの重要な試合では福岡にある施設でパブリックビューイングを行うなどイベント活動にも精力的なチーム。ロースター発表会も行われ、元プロ達を集めてのエキシビジョンマッチを行った。

初年度は初参戦でどうすればいいかわからないながらも、チームメンバーの仲の良さや連携力を武器に強敵を倒すなどメンバーのカラーが色濃く反映されるチームだったが、翌年からは世界戦で活躍したビッグネームをLJLに引き込んでマンパワーで勝つという印象が強いチームになった。

しかし今年は一転、人気のある選手やスター性のある選手を集めた印象があり初年度のチーム作りに戻ったように思えるのでSGの今後の戦略からも目が離せない。


選手一言紹介
TOP-kinatu(New)
Scouting Groundsと呼ばれる次世代のプロ発掘イベント出身。
TOPレーンで対面を圧倒し暴れまわったのがRJの目に留まりそのままLJLデビュー、デビューシーズンで決勝戦まで上り詰めた。
元々Overwatchでプロ経験があり慣れている部分も多かったようだ。
翌年からSHGに移籍したもののいまいち成績が伸びなかったが、昨年は久しぶりのオフライン決勝でDFMとの熱戦を繰り広げるなど期待に応える活躍を見せた。
得意チャンピオンはナー、ザック。

JG-Ellim(New)
元々LCKで活躍していた韓国人JG、出身チームはT1でCuzzとメインロースターを争ったほど実力ある選手。しかし、その年世界戦に出ることなくAfreeca Freecsへと移籍したのち翌年にはLLA地域へと活動の拠点を変えた。
T1を離れて以降成績が振るっていない中LJLへとやってきてどこまで活躍できるかは未知数だが、LLA地域での活動がプラスに働くことは多いだろう。

MID-Kakkun(New)
Scouting Groundsという次世代のプロ発掘イベント出身。
オフメタを含めた様々なチャンピオンを使いこなし体面を圧倒する姿が目に留まり、翌年からCGAでのプロ活動をスタートさせた。
その後はアカデミー期間を挟んだのちSGへの加入となった。
若さ溢れる強気なプレイが特徴だが、SNSやインタビュー等で暴れないか少し心配になる一面もある選手。

ADC-Yuhi(New)
元BCのメインプレイヤー。現在SGでコーチをしているYutorimoyashiが抜けた後釜として抜擢された。
LJLのBOTはKRの選手も多く逆風な中、豊富なチャンピオンプールを生かしチームを支えていた。
彼のユニークなポイントとして外見へのこだわりがある。
オシャレ番長としてLJL番組内でも紹介されたこともあり、独特なファッションや髪色は一部ファンから根強い人気がある。

SUP-Gaeng(New)
DFMが世界戦でグループステージに行った年のメンバーの一人。
LJLデビュー1年目でDFM相手に決勝で勝ったことのある選手でもあり、その翌年DFMに移籍した。
ここ2年近くは兵役で競技シーンから退いていたものの昨年夏に復帰、兵役から復帰したプロプレイヤーはほとんどいないのでどこまで戦えるのかは注目が集まっている。


チーム一言紹介
昨年までの方針とは変わったという印象だ。ボットミッドのキャリーレーンがどちらも日本人、かつミッドレーンには新人を配置するという大胆なメンバー変更になっているため初年度にSGが行っていたようなチーム一丸となって戦う何かがないと勝ち数を重ねるのは難しいのではないかという印象だ。

まずどのレーンからキャリーしていくのか、それが今シーズンのSGにとっては課題となるのはまちがいないだろう。そこさえ安定すればとんとん拍子に勝ちをもぎ取れるだろう。


E.Fukuoka SoftBank HAWKS Gaming(SHG)

チーム公式Xより引用

TOP-Evi(New)
JG-Forest(New)
MID-DasheR
ADC-Marble
SUP-Vsta

チーム自体は2020のSpringからUnsold Stuff Gamingと入れ替わる形で参戦、6チーム中最も新しいチームだといえる。ちなみにゲーミングハウスのごはんがめちゃくちゃうまいらしい。

毎年LJL内で強力とされているメンバーを集めており、「今年こそはDFM一強が崩れるんじゃないか?」と評されることも多かった中で、下位をとることも珍しくなく下馬評と相反する成績をとるジンクスがあった。
しかし昨年度は例年同様下馬評が高く不安要素があったもののオフライン決勝まで駒を進めDFMを最終戦まで追い詰めるなど素晴らしい活躍を見せた。

今年はEviの帰国や、T1のアカデミーからForestを加入させるなどまた優勝に向けて完璧なメンバーをそろえたように見える。またジンクスが発動しなければいいが…


メンバー一言紹介
TOP-Evi(New)
日本LoL界の顔といってもいい存在。DFMで長い間活躍し、世界大会でも日本人史上最も知名度を上げたプレイヤー。サムズアップのポーズは世界的にも有名なMemeになっている。
プレイスタイルはかなり攻撃的で、勝つときはとことん勝つが負けるときは修復不可能なレベルで負けることも。LECでは最初そのスタイルで苦しんだものの、後半でいくらか改善されていた。日本人では到達した人が限られているランク、KRチャレンジャーにも到達しておりさらなる進化が期待されている。
代表的なチャンピオンはタムケンチ、カミール、アーゴット、セト、カサンテ。

JG-Forest(New)
元T1のアカデミー選手、ハンドスキルが異常に高くLJLのJGの中では1位に躍り出るレベル。1部でのプレイ経験がないことと日本語ができるかが未知数なため、チームとのコミュニケーションがうまくできるのかが懸念点。
Blankの後釜という事もあり荷が重いが、フィジカルで黙らせてくれるだろうとファンからの期待は大きい。

MID-Dasher
元々LCKの2部、ES Sharksでの活躍が認められて2019 SpringでLJLのUnsold Stuff Gamingに加入した。メイジの扱いが非常に得意で宣材写真ではメイジチャンピオンの真似をしながら撮影したこともあった。
メンタル面で少し不安な部分もあったがキャリアが長くなるにつれて不安要素も消えていった。日本での生活も長く日本語も何不自由なく使えるため連携面も問題ない、隙のない選手に仕上がっている。
SHGのオリジナルメンバーでもありチームの顔といえるだろう。

ADC-Marble
元V3所属、2021のアカデミーリーグでWashidai,Eugeo,hetelらと同じチームで無敗で優勝した。翌年SHGに引き抜かれ以降LJLで戦っている。
プレイスタイルとしては安定的にダメージを出すプレイが得意な傾向にあり、アカデミーの頃からKDAが非常に高い。
Next Yutaponとの声が多く、次世代を担うADCとして注目を集めている。

SUP-Vsta
元々LCKのHLEというチームで活動していた。世界大会にも出場経験がありその時の成績はベスト8、2022に優勝したDeftとduoだった。
ADCをやっていた経験もあったことからチャンピオンプールが非常に広く、マークスマンサポートメタが来た時もすぐさま対応、レーニングからチームを引っ張っていた。
今年もアイテムの変更で様々なチャンピオンをピックする必要がある中で彼の活躍は必要不可欠だろう。


チーム一言紹介
昨年まではDasheRでゲームを作り後半の集団戦でMarbleがダメージを出す、というオーソドックスなプレイスタイルだったが、今年からEviが加入することによってどう変化するのかが注目だ。DFM時代やTH時代のEviはよくJGをTOPに呼んでいたこともあるので今までのMID,BOT中心のSHGのスタイルからは変化がみられるだろうと思われる。


F.V3 Esports(V3)

チーム公式Xより引用

TOP-TaNa(New)
JG-HRK
MID-Acee
ADC-Bini(New)
SUP-hetel

神戸学園を母体とするEsportsチーム。2017のsummerにLJLCSに参戦し、1シーズンでそのままLJL昇格を果たした。
2020 SummerではLJL優勝も果たしておりDFMを脅かすライバルチームになったと思われていたが、2022シーズンからは日本人5人で育成をメインとして母体の学園と連携することに力を入れていく方針に切り替えた。
しかし、今年から一転しKR選手を二人投入、上位を狙いに行く編成になっている、


選手一言紹介
TOP-TaNa(New)
2019シーズンをLCKのJin Air Green Wingsで過ごし、その後アカデミーを経てTCLのチームに行った後、2023シーズンにFENNELへと加入した。
トップからキャリーできるチャンピオンを好み、ヨネ、ランブル、ジェイス等扱いが難しいチャンピオンを難なく使いこなし、LJLでは難しいTOPキャリーのチームを成立させた。
しかし、今シーズンからEviが返ってくるなどLJLのTOPは今まで以上に強者がそろう中でどこまでキャリーできるかは未知数。

JG-HRK
Scouting Groundsという次世代のプロ発掘イベント出身。
当時はCurepという名前で活動していた。プレイスタイルはかなり攻撃的でJGからキャリーしていくスタイルが他のJGと一線を画していた。
時には暴走することもあり、チームメンバーが手を焼くこともちらほら。
オフシーズン中は他国のプロ選手を集めたカスタムに積極的に参加。どこまで実力が向上したか期待が高まる選手。

MID-Acee
元々アマチュア大会等で無双していたところを発見され2018年にLJLの2部チームに加入、翌年にはLJLデビューを果たした。2020 SummerでLJL優勝を経験している。
V3が1部に上がってからのオリジナルメンバーであり、1年コーチの期間を経て再度プレイヤーとして復帰した。ちなみにコーチ期間中に名前が他プレイヤーに取られたので"e"を一つ付け足したらしい。
得意なのはユーティリティ系のチャンピオンが多いが時たま使うルブランやアカリなどでチームを救う姿もある。
昨年は調子が上がり切らず勝てなかったので今年名誉挽回を狙う。

ADC-Bini(New)
EMEA(元TCL)のDark Passageというチームで、Joolと一緒に戦っていた。
チームとしては成績が振るわなかったものの個人としてはチームを支えるプレイが多かった。Joolと対照的で安定したプレイが得意な印象で、メタの影響もあるがジンクスやアフェリオスなどのハードキャリー系を好んで使っている。

SUP-hetel
Scouting Groundsという次世代のプロ発掘イベント出身。実はkinatuと同じチーム。アカデミーリーグを無敗で優勝しそのままLJLへ出場。以後V3 EsportsとしてずっとLJLに出場し続けている。
ラカンなどテクニカルなチャンピオンを好んで使っている。
しかしチーム状況が悪いこともありメンタル状況をうまく管理できていないのか、ここぞというところでスキルを外してしまったりと本来のパフォーマンスを発揮できていない。


チーム一言紹介
昨年まではオール日本人だったこともあり、チームのメンバーや方針が全く違う今年は予測が全くつかないというのが正直なところだ。
確定しているところを話すとすればAceeが苦労人ポジションになるという事だろう。
TOPにTaNa,BOTにBiniというKR選手を置いており、且つHRKは攻撃的なスタイルのJGが得意なため誰かがバランスをとらなければならない。SUPだけで支えるのは難しいためそうなるとしわ寄せがいくのがAceeという事になる。
どれだけAceeが調子を上げられるかでV3の成績は変わってくるだろう。


4.順位予想

1位:DetnatioN Focus Me
2位:Fukuoka SoftBank HAWKS Gaming
3位:AXIZ CREST
4位:Sengoku Gaming
5位:V3 Esports
6位:Burning Core Toyama


6位:Burining Core Toyama
メンバー的にこの位置に置かざるを得なかった。
LJL初参戦が3人と復帰したtol2、ELも完璧とは言えない中でシーズンを終えた。不安な要素が多いので最下位予想。

5位:V3 Esports
SGと迷ったがJGの部分で差が出ると予想しこの位置に。
JGの経験値的にまだHRKは足りない部分が多くレーンのリードをうまく生かしきれない可能性が高いと予想する。
また、TOPのTaNaも今シーズンかなりTOPが強いレーナーが多くどこまでチームをキャリーしきれるかが不透明なのも向かい風の要因。

4位:Sengoku Gaming
上位に入れないと予想する大きな要因はキャリーラインが不安定な部分だろう。日本人選手の中でもパフォーマンスが高い二人だが、試合によってはとことんつぶされてしまうこともある二人、安定して勝ちを稼げないのではないかと予想している。
Gaengも久々のLJLになり現役時代の勘を取り戻すのに時間がかかるだろうし、SGが完成するまで時間がかかるため結局このあたりの順位に落ち着くだろうと予想している。

3位:AXIZ CREST
勝ちパターンがはっきりとしており、且つ隙のないチームに仕上がっている。唯一不安だったのがCassinが不安定要素を持っていることだったが昨シーズン後半には徐々に修正されているように見えた。コーチが引き続きSonコーチなので継続して修正を行っているであろうことからAXCはかなり期待できるといっていいだろう。
問題点はSsolキャリーワンパターンになってしまわないかというところだろう。トップやミッドのレーニングも重要になる中でWashidai,Eugeoの若手達がどこまでベテラン勢、KR勢に戦っていけるのかがチームのカギとなる。

2位:Fukuoka SoftBank HAWKS Gaming
SHGとDFMをどうするかで3年迷ったものの最終的にはこの配置に。
やはり判断基準として大きかったのがForestが日本が初めてで日本語をしゃべれないのではないか、という部分。EviのJGを呼ぶスタイル、そしてSHGの韓国人たちも日本語がしゃべれる中でForestだけしゃべれないとなると、いったん通訳の時間が挟まったりコミュニケーションが円滑に行えない可能性が高い。瞬間瞬間で状況が変わるこのゲームにおいてそれは致命的な差になるので実力が近ければ近いほどその差は如実に表れる。
DFMとは接戦になるもののこの差が埋まらず競り負けると予想した。

1位:DetonatioN Focus Me
安心と信頼の絶対王者を1位とした。メタが大きく変わり色々と調整しなければいけないことが多い中でメンバーがほとんど変わっていないというのは間違いなくプラスに働く。さらにTOPのRayfarkyに関しても勝手に勝ってもらってそこを生かしてStealがマクロの判断を下す、というのが容易に想像つくのでチームの形づくりも早めに終わるだろう。
メタ理解の速さ、適応力、そしてコミュニケーションも円滑。隙のないDFMが春は1位をとるだろうと予想する。


5.終わりに

いかがだっただろうか(言いたいだけ)
今回はLJLについて紹介記事と題して色々書き連ねてみた。
もちろんまだ調べ切れていないところもたくさんあったのとまた急ピッチで書き上げたため色々と不備があると思うが少し目を瞑っていただけるとありがたい、あとでこっそり教えてくれ。

LJL単独での世界戦直通への道は立たれたものの、PCSやLCOなど切磋琢磨できる相手が増えたというのは喜ぶべきだろう。さらに言えばそこで勝ち抜けば最大2チームが世界戦に駒を進められる。

ピンチはチャンス、ぜひ日本のLoLがまだ戦えるというところを見せてほしい。
そしていい意味でこの順位予想が外れるのを願っている。DFMが強いというのはわかっている中で新たなチームの台頭がなければシーンの成長はないと思うからである。


ここまで長々と読んでいただいて本当にありがとうございました。
LJLの1ファンとして、解説として、少しでもLJLを見る人が増えれば、見ていて面白くなれば幸いです。

ではまた別の記事で、さようなら。

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