9 ボールゲーム 10 一円玉=フロー状態 11 赤ちゃんに学ぶ

◆ 9 ボールゲーム
体験することで、何かを感じ取り、それをひとつの気付き、知識にしていく方法です。
1.メンバーに、ボールを一つ手渡し、「遊んでください」と指示をします。おそらく、何をして良いか戸惑い、他者への働きかけも少ないと思います。
2.次に、「隣の人に手渡してください」と指示をします。「姿勢をよくして」「手を伸ばして」とたくさん指示をだします(アイコンタクトをきちんととっているメンバーはチェックしておきます)。
3.次に、なにか言葉を添えるという負荷をかけます。
4.次に、受け手には、返事をするように負荷をかけます。
5.さらに、きちんとアイコンタクトをとるように負荷をかけます。

◆ 10 一円玉=フロー状態
人は、思い込みや決めつけで自分の行動を抑制する傾向があります。「もう、無理」とか「これ以上はできない」など気持ちでブレーキをかけてしまう。そういう自分に気付いてもらうゲームです。集中することで、チームの連帯感が高まるという効果も見られます。「フロー状態」を体験してもらう効果もあります。
1.紙コップと水の入ったペットボトル、それに一円玉を用意します。一円玉は、およそグループごとに50枚程度。紙コップとペットボトルは各グループごとに。
2.リーダーが、対戦する他のグループの紙コップに、なみなみと水を注ぎます。これで準備完了。
3.水が注がれているコップに、一枚、一枚、一円玉を投じていきます。
4.水が少しでもこぼれたら、そのグループのチャレンジは終了になります。
5.全部のチャレンジが終わったら、沈めた一円玉の枚数を数えます。枚数が多いグループの勝ちです。
最初の数枚は、かなりの緊張感がみられます。5枚を超えるころから、案外入れられると感じはじめ、15枚をこえると再び慎重になってきます。
メンバーが思っている以上の枚数が投じられるはずです。
「無理!」と思っていることでも、集中して取り組めば、まだまだ可能性があることを体験してもらうゲームです。
メンバーの気持ち、感想、ゲーム中の動きで気付いたことなどプロセスを振返ります。何気なくつぶやいた言葉、あるいは小さな動き、反応などをフィードバックします。

◆ 11 赤ちゃんに学ぶ
相手と人間関係をつくるために大切なことを、赤ちゃんのときに学んでいます。それを追体験してみます。自分をオープンにするトレーニングです。
1.ペアになってもらいます。
赤ちゃんの気持ちになるように指示をして、最初は、微笑むことのトレーニングです。互いに、笑み感のある表情を意識します。
→微笑んでもらう
2.次は、アイコンタクトです。
相手に威圧感を与えないようにして、3分間お互いにアイコンタクトを保てるように練習します。
→みつめてもらう
3.次に動きを加えます。
最初は、会釈。次に、「こんにちは」など言葉を添えます。次に、握手の動作をいれて動きを大きくします。最後は、ハグにチャレンジします。
→抱きしめてもらう
3の段階では、徐々に動きを大きくするようにします。動きが大きくなるほど、心がオープンになることを体験させます。
一通り終わったら、相互に気持ちの変化について感想を話し合います。この段階で、いくつかのペアをグループにしてディスカッションしても良いでしょう。
最後に、「大切な友人に、久しぶりに出会いました」という想定で、それぞれ歓びを表現してみます。自分の「気持ち」を伝えるという体験です。どのような行動も、気持ちがなければ伝わらないことを学びます。

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