18 オープン歓迎 19 オープン歓迎(2) 20 気

◆ 18 オープン歓迎
お客様をお迎えすることの大切さは、だれも否定しません。お客様目線と言う言葉もよく聞かれます。では、どのように表現することができるのかを体験します。
1.グループ分けをして、各グループの中で じゃんけんをして一番負けた人に鬼になってもらいます。鬼は、一旦、会場から廊下などにでてもらいます。
2.残ったメンバーに、グループが盛り上がるようにおしゃべりをするよう指示をだします。盛り上がっているなかに、廊下で待機している鬼を入室させるので、一切を無視することを命じます。アイコンタクト、頷きなどせず、会話に入ろうとする鬼をブロックさせます。
3.待機している鬼には、「これからグループに戻り、仲間を盛りあげることが任務です」と命じて、合図で入室させます。
4.盛り上げようとする鬼、すべてを無視するメンバーのやり取りがひと段落するまで 継続します。
5.頃合いをみて中断し、鬼を再び退出させます。鬼役のメンバーには、「役割」を遂行できていなかったことをきつく指摘します。そして、再度チャレンジするように命じます。
6.この間、中のメンバーには、外で鬼役のメンバーがきつく叱責されていることを伝えます。再度チャレンジするが、今度は考えられる最高のお迎え、歓迎をするように命じます。
7.再チャレンジの後、それぞれに感じたことをディスカッションします。
インストラクターは、歓迎のパフォーマンスについて的確にフィードバックをします。たとえば、椅子からたちあがり、鬼役に歩みよる。ハグをする。入口のドアまで迎えに行くのもいいでしょう。気持ちをどのような行動で示したかを評価します。

◆ 19 オープン歓迎(2)
お客様をお迎えすることの大切さは、だれも否定しません。お客様目線と言う言葉もよく聞かれます。では、どのように表現することができるのかを体験します。
1.グループ分けをして、各グループの中でじゃんけんをして一番負けた人に鬼になってもらいます。鬼は、一旦、会場から廊下などにでてもらいます。
2.グループ毎にお客様を迎えるスタイルの指示をします。(ここでは5つのスタイル)
 ①だらしなく、やる気のない素振りの態度
 ②ただ、普通に座っている
 ③テーブルの上で作業に没頭している
 ④「いらっしゃいませ」と声をかける
 ⑤入店に気付いて、きちんとアイコンタクトをとり、一斉にたちあがり、代表のひとりが歩み出てお迎えをする
3.鬼役のメンバーには、仲間になりたいと感じるグループを一つ選ぶように伝えて、一斉に入室させます。
当然、⑤が選ばれると思います。
⑤のグループを選んだ理由、感じたことなどを相互にディスカッションします。インストラクターは、この状況を普段の店頭になぞらえて、お迎えの大切さを解説します。
ここでは「ゼロ印象」という言葉を遣います。お客様が店頭をみただけで受け取る印象のことで、お店を判断(評価)する手がかりになっています。実際、入店前に、店の評価を下しているというアンケート結果があります。
基本所作のトレーニングの導入、チームがつくる雰囲気、空気感のトレーニングの導入に適しています。

◆ 20 気
「気」とは身体感覚です。空気を読む、場の雰囲気を感じるなど、接客だけでなく、マネジメントでも大切な感性につながります。
自分の意識を、「気」に向ける体験学習で、接客トレーニングなどの準備段階に使います。
1.模造紙を配布します(グループに一枚)。
2.「気」を使った単語を思いつくままに書きだしてもらいます。
3.時間は5分程度で十分です。
「気」を使った単語を書きだすことで能が刺激され、なんだか元気が出てきたように感じるはずです。15個以上書ければよいと思います。
語彙(言葉)を知らないと、身体感覚として受け止めた「感じ」を処理するときに、おおざっぱな分類しかできなくなります。「楽しい」と「つまらない」にしか分けられない。こまやかな感性、センスが磨かれることがなくなります。表現することもできません。
自分の身体感覚である「気」に気持ちを向けることの大切さ、それを言葉で表現するトレーニングを勧めます。
「場の空気を読む」=自分と相手の間が発している空気(兆し)をとらえる力を指します。「気」のセンスのないひとには、空気を読めませんから相手を動かせません。お客様が心を揺さぶられるような接客はできません。スタッフに慕われるマネジメントも難しい。
目を閉じて、相手の呼吸を感じてみる。
目を閉じて、相手の歩調を感じながら一緒に歩いてみる。
相手に同期する、「気」を揃えるという体験を提供して、ワークを終わります。

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