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株はたった1つの「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!(上岡正明)

概要

起業家や投資家として活躍する上岡正明さんが記した本であり、1つの鉄板銘柄を見つけて集中投資を行うことで大きな資産を増やすための方法について書かれている。

方法としては別記事でまとめた別冊の「100万円から始めて1億円を稼ぐ!  うねりチャート底値買い投資術」にも詳しく書かれているように、うねりチャートの株をできるだけ底値付近で何回かに分けて買い、高値に近づいたら売る、を繰り返すといったテクニカルな方法を軸とした投資法である。

うねりや循環を駆使して、複利で資産を増やすための方法を知ることができる一冊である。
 

目次


印象に残った内容

間違ったやり方を続けていては、いつまでたっても株で利益を上げるようにはならない

継続して続けることはもちろん、正しいベクトルで努力をしなければ勝つことは不可能。
 

上級者ほどシナリオが出来上がっている

初心者は情報収集に追われたり、企業の業績発表や経済指標の動きに一喜一憂したりと相場に支配されがち。

上級者ほど、どこまで上がったら売るか、どう急落したら買うか売買のシナリオが出来上がっている。
  

勝負所は年に一度、大勝負は3年に一度、天下分け目は七年に一度

循環の勝負所が資産を大きく増やすチャンスであり、チャンスが訪れるまでは長い目で見て相場と付き合っていく。
 

普通の人がお金持ちになる公式

富の方程式 = 給与 × 投資の収益 × 時間(複利)+ 配当金
  

株はタイミング5割、技術3割、銘柄選びは2割である

勝てないときは出動しない。勝てるときまで待つ。
株式投資には実力や経験に関わらず、誰でも勝てるタイミングがある。

「買う」「売る」「待つ」のタイミングをしっかりと捉えて、チャンスをものにする。
 

四季報では「配当」、「自己資本比率」、「直近の業績コメント」を注視する。

① 配当金
今後増える傾向にあるかどうかをチェック。
増配傾向や高配当だと買い支えが入りやすい。

② 自己資本比率
倒産リスクがないかどうかをチェック。
造船や鉄鋼、運輸などは工場や倉庫、船などの製造に設備投資資金が必要なため、自己資本比率は低い傾向にあることを知っておく必要がある。

③ 四季報のコメント
東洋経済新報社が独自に調査した内容が書かれている。
企業の状況が端的に纏まっており、有益な情報になり得る。
 

どんなに素人でも続けることが上級者になれる道である

車の運転と同じように、続けることで技術が磨かれていく。

日経新聞や四季報を読むことは交通情報を知っておくことに当たり、最終的にはドライビングテクニック(技術)がないと安全に目的地まで辿り着けないため、その運転の技術をコツコツと磨いていく。
 

ジグザグの「うねり」を底値圏で買う

チャートの動きに合わせて、儲けの源泉となる玉を増やしていく。
勝つチャンスだけでなく、負けるリスクもコントロールする。

そのために底値圏を見極め、買いを入れることで負けを少なくする。
ただし、買いのタイミングを探る際は底値の一点だけのホールインワンを狙うのではなく、底値圏で買いを入れる。
 

感想まとめ

上岡正明さんのうねりチャート底値買い術についての本については本書の他に、「100万円から始めて1億円を稼ぐ! うねりチャート底値買い投資術」、「2億円稼いだ投資家が教える! 神速株投資術」と、3作に渡って読みました。

現在はファンダメンタルズ分析を行った後、安いと判断した際に底値圏で買いを入れる形で取り入れておりますが、元々今のスタイルに辿り着くまでは決算書類や企業のホームページ等なども一切読んでおらず、チャートとPERなどの基本的な指標だけを見て仕込みを行うスタイルでしたので、本書に書かれているような方法をそのまま真似して買いを入れておりました。
 
チャートというのは過去から現在に至るまでの結果を表した全てであり、想定から逸脱した変化がなければうねりや循環を通して歴史を繰り返すのはその通りだと思っており、いわゆる市場に迷いがみられるボックス相場では有効な手段だと考えられます。

ただし、何か大きな要因が起点となって上昇相場や下落相場となり、その結果として業績の裏付けによって株価に反映される相場ではファンダメンタルズ分析を正しく行うことによって利幅を大きく取ったりリスクヘッジに繋がると考えられるため、今後も銘柄としては集中投資を行いつつ、分散で底値圏で買いを入れるという良い点を取り入れつつ、ファンダメンタルズを軸に割安かつ成長性のある銘柄に投資を行っていきたいと思います。
 

上岡正明さん X(旧Twitter)アカウント

 

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