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作業療法士になったきっかけ②

おはようございます!作業療法士のてんです!
引き続き、作業療法士になったきっかけについて書いていきたいと思います。


動かない手足

 両親の顔を見て、「あーそうか、俺怪我して手術したんだ。」
と思い出し、「何日間か入院になるのかな?」と軽く考えていました。
両親はこの状況で、医師から「車椅子生活も覚悟してください」と話されていた様です。

 元々動いていた手足が急に動かなくなるのは大変だなと経験を通じて思います。

 その時経験したのは、タオルケットを取れない、肘を伸ばすには誰かの力が必要(しかも急に触られるとかなり痛い)、空調の風で腕が痺れて痛い、ナースコールが押せないからブレスコール。
本当にちょっとしたことも誰かの助けが必要になりました。

離床開始

 術後2〜3日ぐらいはベッド上でのリハビリでしたが、離床訓練が開始となりました。

 介助なしでは全く動けなかったため、はじめは介助用のリフトを使用しました。持ち上げられる時にハーネスが股間に食い込み、とても嫌だったのでバスタオルを挟んでもらうなど、工夫をしてもらいました。

 理学療法では起立台を使用して起立練習をスタート。起立性低血圧の影響で角度が上がると、気が遠くなっていったこともありました。ベッド上でのPNFは、今考えると特別多くはない回数、強くない負荷でも、やっている最中は途方もなく感じていました。

作業療法開始

 理学療法から数日遅れて作業療法も開始となりました。K先生という作業療法士の方が担当になりました。

 「何をするのかな?」と思っていたら、まずはベッドで携帯をいじれる様にベッド柵にくくりつけてくれました。次に、ベッドのリモコンを取りやすい様に輪っかをつけてくれました。他にも、万能カフを作ってくれ、スプーンも曲げてくれました。

 結果、ベッドで携帯をいじれる、ベッドの背上げ操作が自分でできる、看護師さんに食べさせてもらっていたご飯を自分で食べられるようになりました。高校生の私は、ただただ出来ることが増えて、とても嬉しかったことを覚えています。

続く
 


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