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愛がつなぐ、人と地域と「最愛」のものづくり

こんにちは。熊本在住のYukiです。

人と人をつなぐ」をテーマに、イベントユニットRedDotで活動しています。

毎月第2金曜日、熊本シティFMさんの番組「Windy(パーソナリティ:風戸 南陽子さん)」内で、インタビューコーナーを担当させていただいています。

なかなか人と直接会うことが難しい状況の今、このコーナーを通して新たな出会いを楽しんでいただければという想いで始まり、毎月素敵なゲストにお話を伺っています。

さて、インタビュー第10回目のゲストは、メイドインジャパンの工場直結ファッションブランド、ファクトリエ小林 正樹(こばやし まさき)さんです👕

右の方です!笑

小林さんとは “こばモン“と呼ばれていた頃に知り合いましたが、いつのまにか “こばにい” と改名されていました。その理由は後ほど・・・

未来に残る仕事、未来に語れる仕事

Yuki(以下Y)「小林さんとは、2019年にファクトリエ熊本本店のリニューアルオープンがきっかけでしたね。ちょうど熊本に来られたばかりの頃でしたよね。」

小林さん(以下こばにい)「もう2年前になるのか〜あの頃は熊本に来て1週間くらいだったような・・・」

Y「熊本本店の店長として2年間勤務されて、今年の9月に東京に戻られたんですよね。」

こばにい「そう。今は東京で、販促・コンテンツチームリーダーとして、メルマガやwebマガジン、YouTubeなどで商品や作り手である工場さんの情報発信をしています。」

Y「そんな小林さんは、ファクトリエ創業メンバーのひとり。先日、創業9周年!(おめでとうございます✨)を迎えられたばかりですが、最初小林さん自身はボランティアとして、ファクトリエに関わっていたんですよね。」

こばにい「当時はPRの会社に勤めててね。ラグジュアリーブランドや大手ヘアケア商品、全国飲食チェーンなどの広報を担当していました。クライアントのプロジェクト毎に『どうやって商品をアピールしていくか』『どうやったらメディアに取り上げてもらえるのか』ということに日々取り組んでました。僕、もともと広報マンになりたかったんです。」

Y「その仕事の中でファクトリエ創業者の山田さんと出会ったんですね。」

こばにい「初めて山田さんに会ったのもクライアントとしてでした。そのときはまだファクトリエ創業前。山田さんは、『100年後に家族に「あのブランド、俺が作ったんだよ」って語れるようなブランドを作りたい!』って熱く語ってたんだよね。」

Y「ステキ!!」

こばにい「そのとき、山田さんの話を聞いて、僕自身はっとして。僕が毎日目の前の仕事に忙殺されている一方で、未来のことをイキイキと熱く語る山田さん。そして山田さんが目指しているのは、未来に残る仕事、未来に語れる仕事、そこに強烈に共感したんです。最初の方はPRの仕事をしながら、ボランティアとして仕事終わりや土日にファクトリエを手伝う日々。2年のボランティア期間を経て、山田さんからプロポーズのようなオファーを受け 笑、PR会社を退職しました。」

Y「そのとき不安はなかったんですか?会社員としてPR会社の中でキャリアを積むっていう選択肢もあったと思いますが、ベンチャーの世界へ飛び込んだ。冒険のように感じます。」

こばにい「不安は全くありませんでしたね。これからのことにわくわくしていました!」

気づかいができるからこそ豊かな人づきあい

Y「私自身、小林さんはお客さんとの会話や関係性をとても大切にされている印象があります。お客さんに限らず、小林さんが人との関わりの中で大事にしていることってありますか?」

こばにい「ん〜特に意識してないかな 笑 実は僕、すごく人に気を遣う方でね。父親が小学校の校長先生で、しかも自分と同じ学区内だったのもあって「あら、小林さんところの・・・」って言われることも、先生たちになんとなく意識されてるな〜って感じることも、子ども心に多くて。小学校高学年くらいから、自然と空気を察していったことが僕の気づかいのルーツかな。

Y「なるほど。“気づかい“がベースにあるんですね。」

こばにい「でもこの気づかいの自分が本当に正しいのか、悩んだことがあって。そのときに北野武さんの「気遣いができない人に成功者はいない」って言葉に出会って、すごく安心したんだよね。それから気づかいができる自分を受け入れられるようになった。友達との付き合いは完全に無意識で、本能のままに動いてるけど 笑」

Y「そんな葛藤があったとは・・・でもよくわかります。私も気づかいをしているとき『あれ?これって私の本音なんだっけ?』って思ったりします。北野武さんの言葉に感謝です🙏」

こばにい「あと、人づきあいの中で大切にしているのは、人から誘われた誘いにはちょっとでも顔を出すようにしてます。自分に声をかけてくれたから応えたい、って思う。結局そこも気をつかってるんだけどね 笑 東京から縁もゆかりもない熊本に転勤になって、人間関係も一からのはじまり。でもYukiさん始め、周りの方に人付き合いが上手って言ってもらえることが多くて。人を紹介してもらったり、その人がまた違う人を紹介してくれて・・・数珠繋ぎのように人と知り合うチャンスが増えてきたかな。」

Y「小林さんのネットワークは本当に広くて、びっくりです!」

小林さんと熊本生活を共に過ごした、相棒の(高級)自転車!!

熊本で出会った、愛すべき人・モノ・コトの存在

Y「ファクトリエでは、サステナブルなリサイクル可能Tシャツの販売をスタートされるなど、新しい取り組みも進めてらっしゃいますよね。小林さんご自身はこれからファクトリエで実現したいことや目標ってありますか?」

こばにい「これからの時代に残るモノやサービスって、大きく分けて4つあって、
・最高のもの
・最安のもの
・最速のもの
・最愛のもの
なんだそうです。僕らファクトリエは「最愛のもの」を届ける存在でありたい。どんだけ安いものが流行っても、愛着を持って、永く側に置いておきたいと思うようなものが、ずっと愛され続けるよね、大事にされるよね、と話しています。「最愛のものづくり」の信念を持って、さらに進んでいこうとしているところです。」

こばにい「僕自身の話だと、熊本での2年間の生活を通して、東京じゃ出会えなかった人とふれあう時間がたくさんありました。例えば、発達障がいの子どもたちと一緒に種からコットンを育てたり、廃校を活用した地域活性プロジェクトにも参加したり。」

こばにい「もともと、発達障がいのアフタースクールを経営している人との出会いで、スクールに2週間に1回くらい僕も通ってたんですよ。種からオーガニックコットンを一緒に育てたり、『服ってどうやってできるの?』といったワークショップを開催したりしました。子どもたちが、みんな目をキラキラさせて、真剣に聞いてくれるんですよ。「発達障がい」っていうけど、見た目も好奇心も、他の子どもたちと変わらない。僕の中で「障がい」って概念や向き合い方が変わりましたね。みんな愛すべき存在なんだな、って

Y「みんなから「こばにい」って呼ばれるようになったのも、このスクールがきっかけなんでしたっけ?」

こばにい「そうそう。それから「こばにい」って呼ばれることが多くなっていって、メルマガも「こばにい」に改名しました 笑」

こばにい「あと、阿蘇の廃校活用プロジェクトにも関わらせてもらって。10月末に阿蘇の廃校を活用して、デイキャンプをするんですよ。もっといろんな人に知ってほしい人たちや活動と、僕自身が触れ合うことが、これからも大事だと思ってますね。そう思えたのは熊本がきっかけ。『遠いから・・・』じゃなくて、一歩踏み出して、実際に会いに行く、交流する。そこで新しい発見や新しい自分の軸みたいなものを見つけられたらって思います。阿蘇のデイキャンプにも東京から行きますよ!」

Y「東京に戻られても、熊本に想いを寄せてもらってありがとうございます!!」

Y「小林さんは無意識と言っていましたが、人づきあいの中で大切にされていることが伝わってきました。「」なんですね。小林さんのその愛される人柄が、「最愛」のものづくりや、「愛着」のあるものの発信につながっているんですね。私もとても心あたたまりました。ありがとうございました!」

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