スプリンターズステークスのコース特性
(中山芝1200m外回り)

スプリンターズステークスの過去の優勝馬には、ロードカナロア、カレンチャン、サイレントウィットネス、タイキシャトル、サクラバクシンオーなどがいる。おむすび形をしている中山外回りコース、高低差の１番高い地点からのスタート。３コーナーの途中までの約４００ｍを約４ｍ下る。外回りコースの３コーナーは角度が緩く直線コース並みのスピードがでる。スタートからの下りで加速がつきやすくＧ１特有のハイペースの消耗戦になる。４コーナーを回ってゴール前の直線は３１０ｍ。残り約１８０ｍ地点まで緩やかな下り坂が続く、残り１８０ｍから残り７０ｍ地点にかけて設けられている上り坂の高低差は２.２ｍ。最大勾配は２.２４％と１１０ｍで２.２ｍ坂を上る日本一の急勾配を誇る。前半のハイペースをかからずに折り合って先行でき、ゴール前の急坂でスピードを持続して上りきる底力とパワーが求められる。直線が短いので４コーナー出口で３番手以内につけておきたい。強烈な前傾ラップの上、直線に急坂があるとなれば、一見差し・追い込み馬が有利になりそうだが、このレースではその常識が当てはまらない。４コーナー先頭からそのまま押し切るパターンが多い。ハイペースを楽に先行しながらも、ゴール前直線の急坂で踏ん張る底力が問われる。ハナにこだわる必要はないが、４コーナー出口では３番手以内ぐらいに位置するのが理想だ。極端な大外枠は不利になるがごちゃつがない６枠７枠は狙い枠。ダッシュ力があれば１枠が純粋に有利。馬群に包まれてごちゃつきやすい２・３・４・５枠で先行できない場合は一旦後ろまで下がるので厳しい枠順になる。