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RMPのあゆみvol.2-ローンチ、RMPの象徴-

こんにちは。REFINE METAL PROJECT(RMP)の小西です。

都市鉱山由来のサステナブルでトレーサブルな貴金属「REFINE METAL」の認知拡大と価値向上を目指し、「REFINE METAL」だけでジュエリーを作る事の意義を広めるべく活動しています。

※都市鉱山=廃棄されたスマホや小型家電の中に含まれる有用な金属資源のこと


さて、前回から「RMPのあゆみ」と題し、これまでの私達の活動を振り返って記事にしております。

「RMPのあゆみvol.1」はこちら↓

REFINE METAL PROJECTの概要はこちら↓

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2018年、私たちは貴金属業界最大手である某企業へ果敢にもアプローチを繰り返しながら、このプロジェクトの発表に向けて準備を進めていました。

「リサイクル地金のジュエリーと聞くと、なんとなく違和感がある」
「REFINE METALが具体的にどう社会貢献に繋がるのかイメージしづらい」
当時聞こえてくるのはこのような意見ばかり。

それでも私たちは、そう遠くない将来、REIFNE METALがジュエリーの新たなスタンダードになると信じていたのです。


まずは4月に行われたhumの展示会で、来場者にリリースを配布し、概要を説明。
そこでの反応を踏まえて、6月~7月にかけて1ヶ月間実施されるGINZA SIXでのPOP UP STOREにて、RMPを一般にローンチすることになりました。

GINZA SIXでは、大きく2つのコンテンツを準備しました。
・RMPを象徴するオブジェと映像作品を用いたインスタレーション
・不要になった携帯電話の回収

インスタレーションでRMPの主旨を直感的に捉えてもらい、携帯電話を回収する事で貴金属の循環サイクルへの参加意識を持ってもらう、という狙いです。

RMPを正式にローンチするにあたって強く意識したのは、「ファッション感度の高いモードな領域」です。
ファッションウィークで打ち出される最先端のトレンドが徐々に浸透して一般的になっていくように、高感度な層に「社会や環境へ配慮した素材のジュエリーって、かっこいい!」という認識が広まれば、自ずとそれが普遍的な感覚になっていくであろうと考えました。

そのためRMPのアイコンとなるオブジェと映像も、直接的な表現というよりは抽象的なイメージや、作品としての純粋なカッコよさを重視。
オブジェはTOOP design worksの吉川誠司氏に、オブジェに設置されたモニターで映し出される映像は藤本達也氏に依頼し、コンセプチュアルなアイコンが誕生しました。

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1ヶ月間の会期中、多くの方に足をお運びいただき、携帯電話は30台余りが集まりました。
まずはRMPを認知していただき、理解を深めてもらう糸口として、良い形でのスタートが切れたのではないかと思います。

この頃メディアの取材も多くあり、VOGUE、ELLE、WWD、繊研新聞等、主要な媒体には一通り掲載されました。
特にVOGUEが「捨てない」特集を組み、その中でRMPが掲載されたというのは、高感度な媒体でもサステナビリティがメインストリームになっていると肌で実感する出来事でした。

ちなみに…、前回記載した貴金属業界最大手の某企業とは、VOGUEやWWDの掲載をもって改めて商談させていただいたのですが、やはり実際に動いていただくまでには至りませんでした。

しかしその直後、RMPとして大きな転機が訪れることになります。

(次回へ続く)

【REFINE METAL PROJECT公式サイト】


【プロジェクトレポート】

Facebookのプライベートグループで、RMPに関する未公開の最新情報をお知らせしています。私が所属するジュエリーブランド「hum」での出来事も綴っています。お気軽にご参加ください。


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