気になる東外大の授業名ー福建語(台湾語)

東京外国語大学が定期的に色々な語学講座を開催します。マイナーな台湾語でもその語学講座のリストにリストアップされていて、それを見て大変嬉しく思います。ただ、「福建語(台湾語)」という表記仕方をどうしても気になります。

まず、福建語と台湾語の関係性を認め、否定するつもりはありません。
念のために書いておきます。

台湾語は英語でTaiwaneseかTaiwanese Hokkienと言いますが、福建語(台湾語)と言う書き方は福建語100%=台湾語だと思われ、ちょっと適切ではないと思っています。

福建語は、中国の福建省、マレーシア、シンガポールで使われていて、現地の言葉を融合し、福建省の福建語、マレーシアの福建語、そして台湾語は正直差が多いです。 発音、声調だけではなく、(特に)言い回しがかなり異なりますので 通じたり通じなかったりします。

Taiwanese Hokkienという書き方は「Hokkienという言語は、台湾だけではなく、他のところでも使われてい、地域によって異なる」という意味が伝わってくる一方で、福建語(台湾語)という書き方は「福建語の別名は台湾語。」という意味しか伝わらないし、台湾語は福建省、マレーシア、シンガポールでも100%通じると誤解させてしまいます。

一方、同じ台湾語講座を行う拓殖大学は「台湾語」しか書きません。

東京外国語大学はどうしてあんなふうに表記したか、何かの理由があるかしら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?