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山崎貴監督って好きだなぁ。ゴジラ-1.0を見て想う。

 GWに山崎貴監督のゴジラを見た。このところあまり映画は見ておらず、というのも二時間という制約がおっくうになってきたというだけなのだが。怪獣ものにはとくに縁がなく、ハリウッドのゴジラも見たのだが、あまり気持ちをもっていかれることもなかった。

 この映画がアカデミー視覚効果賞を取ったことが驚きであった。日本初はもちろんアジアでも初めてであり、ハリウッドを筆頭に巨大予算が動く視覚効果の世界でお金のない(失礼)邦画チームがこの賞を取ることの意味は私のような者が語れる事ではない。ゴジラという世界的な有名キャラのおかげも当然あるのだが、東宝がゴジラを預けた山崎監督のセンスや経験や実績にはただただ感服するばかりである。

 視覚効果は言わずもがなであるが、これは紛れもない戦争映画だ。山崎監督の代表作のひとつでもある「永遠の0」を思い出させる。今年は「オッペンハイマー」が数々のオスカーを手にするのだが、戦後は80年近くたってもまだまだ終わらない。

 西岸良平氏の「三丁目の夕日」はコミックで何度か読んだことがある。ノスタルジックで、気持ちがほっこりする物語であった。それを山崎監督は視覚効果もうまく使って「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズとして大ヒットさせる。私の生まれた頃の話で日本が戦後の奇蹟的な経済発展でぐいぐい台頭していく時代だ。日本お得意の人情たっぷりの話が満載で、クサイのは重重承知でも年取って弱っている涙腺をガンガン破壊してくる。

 山崎監督のチームの作り方には非常に興味がある。監督のインタビューなどを見て先ず思うのは、この人、偉そうな感じがしない。世の中にはろくな実績もないのにえっらそーにふんぞり返っている奴が多すぎる中で、若い人にもしっかり発言させて、何よりも映画の質を上げることを最優先しているように思える。映画作りが心底好きなんだと感じる。

 私はアニメは詳しくないし、戦闘機や軍艦にもそんなに思い入れは無いのだが、山崎貴監督の映画は注目していきたい。

 ひとしきり山崎貴監督を追っかけて改めて知って驚いた。知らかったの~の大合唱の中で自分のアンテナの低さに恥ずかしい思いをした。彼は私の両親が生まれ育ち戦争を過ごした街の出身であった。

【REG's Diary   たぶれ落窪草紙  5月8日(水)】

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