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本日65歳の誕生日、いつもの誕生日とは少し違う

 私は体に障害を持っており、それがはっきりするのが高校を卒業したあたりだったので、それからというものなかなか思うような人生を過ごすことができませんでした。一番痛かったのは車を運転することができなかった事でした。

 世の中には私よりたいへんな状況にある方も沢山おられるので、思うようにいかなかったのは私自身の力不足なのですが。

 両親も亡くなり、本日65歳の誕生日を迎えました。
 いつもの誕生日とは少し違っています。このところ、介護保険被保険者証が届き、これ、両親が持っていたやつだぁと改めて時の流れを嚙み締めます。年金に関する書類も届きました。今日から私は前期高齢者の一員になるのです。こんな日が来るのですなぁ。

 50代の後半に食道癌を二度切除し、自分の健康の行く末に不安を感じるようになりました。そしていよいよ視力が落ちて来て、視覚障害者4級を取得した時点で、60歳定年を決めました。
 外見からは私の状況は全くわからないので、65歳まで働くように言われましたが、正直もう限界でした。
 案の定、定年直後に世の中はコロナが吹き荒れていたのですが、私は頸動脈狭窄症(頸動脈が詰まる病気)と膀胱癌の除去の手術を受けて入退院を繰り返すことになるのです。

 現在は癌の方は再発もなく経過観察を続けております。但し左の頸動脈は手術後良好なのですが、右も詰まっており、どうするか医師と相談中です。お酒が飲めなくなったことがとても残念です。

 人の一生って意外と短いものですね。あとどのくらい生きられるのでしょうね。私の性格なのでしょうか、暗い気持ちになりません。だってこれは、すべての人に訪れることなのですから。
 むしろこの年まで生きることができて、しかも日本という国で平和な時期に暮らせたことをありがたく思っています。

 長生きする自信はありませんが、楽しく、人の負担にならないように、やりたいことをひとつずつこなしていきたいと考えています。せっかく頂いた命なのですから。世の中をどうこうするようなパワーも影響力もありませんが、私と袖振り合っちゃった皆さんには楽しい思いをしてほしいと思います。

 いろいろ考えるよりは、音楽のことでも研究しながら年を取っていくのが幸せなのかもしれませんね。

【REG's Diary    たぶれ落窪草紙  5月2日(木)】


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