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早変わり時代 レコード→CD/カセットテープ→MD/ビデオ→DVD→ブルーレイ

 昭和の後半から情報を記録する媒体がどんどん変化する。平安時代の紫式部は源氏物語を書くための紙の確保がたいへんだっと聞く。千年後の社会は記録媒体の変化に皆が右往左往する。
 大人になるまで世の中の音楽はレコードに収まっていた。レコードに針を落とす作業はちょっと怖かったが、それも自動化される。但し自分の聞きたい曲が盤の中ごろにある場合は、レコードに針を落とす作業に神経を集中した。レコードはDJ文化が盛んにになると再び極光を浴びることになる。
 CDの登場により音質は明らかにクリアになった。携帯も楽になり、聞きたい曲がアルバムの途中にあっても楽に聞けるようになる。しかし、それも配信になり、サブスクのサービスを使うとCD一枚以下の料金で数千万の楽曲を持ち歩けるようになる。改めてこの変化って凄くないですか。
 カセットテープは懐かしい。カセットテープでの楽曲販売もあったが、ラジオから流れる曲を録音したり、自分の好みのテープを作って聞いたり、人にあげたりもした。生活の中でも様々な分野で録音文化が花開く。そんな折、ソニーのウォークマンが世界を席巻する。多くの人たちがカセットテープにお世話になったはずである。その後アナログからディジタルへの波に乗ってMDが開発されたが、カセットテープほど利用者はいなかったかな。
 映像時代の変化も目まぐるしい。印象的なのは家庭用ビデオデッキの普及だ。映像コンテンツの販売ももちろんだが、TVを録画するという社会現象も瞬く間に広まった。当時お気に入りだった女優のドラマを3倍モードでなく、標準モードで録画して周囲の失笑を買ったものである。
 天下分け目のビデオ規格大戦争、VHS対Beta、この時に戦いに負ける恐ろしさを改めて知ることになる。Betaユーザーは大変だった。映像はレーザーディスクやビデオディスクなどもあったが、DVD主流へと移り変わる。
 仕事が忙しかった時代、休みの前はDVDのレンタルショップへ走った。ビールを飲みながら、好きな映画やドラマを見てだらだら体を休める。ブルーレイで映像は精細になるが、これも今やサブスクに征服されてしまった。
 もう一つ忘れられない変化がある。パソコンの記録媒体だ。8インチ、5インチのフロッピーディスクなど若い人は知るまい。3.5インチフロッピーディスクが長く使われていたが、メモリーが安価になりハードディスクが台頭する。またTVの録画システムとしても活躍する。これもUSBメモリやクラウドなど使い勝手の良いものが次々と生まれてくる。
 これって全てこの50年の間に起こったこと。
 どれだけの媒体や媒体を動かす機械が処分されたのだろう。
 紫式部はあまりの変化の速さに卒倒するだろう。
【REG's Diary   たぶれ落窪草紙   2月10日(土)】
 

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