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興味の形成 興味は楽しくないと長続きしない

 人は様々なことに興味を持つ。興味の対象となるものは世の中に無数あるのだが、幼い頃からあれこれ覗いたり、突いたりしながら、成長と共にそれは絞られてくる。生まれた家の環境、両親の趣味嗜好、兄弟姉妹からの影響、幼い頃の興味はこれらの影響を受けて形成される。
 最近では共働きの風潮が高まり、早い時期から保育園などに出されると、興味の種は家族の範疇を飛び出し、興味の対象は家族の知らないところにできる場合もある。
 成長に伴って保育園や幼稚園などに通い出すと、家族以外の人間との接触が増えるので興味の幅が広がる。スポーツ好きな家族、音楽好きな家族の中で、それらに全く興味を示さない子供もいる。家族の影響を受けないかというと、それは違うと思う。日頃身の回りに溢れているものよりたまに接するものに心が惹かれることも当然あり得るからだ。

 興味とは、対象となる物事に心を惹きつけられて、それにより楽しい思いが出来たり、ワクワクするような気持になれたり、心の安らぎを感じることができたりする。興味は本人の楽しさを伴わないと長くは続かない。

 自我がより大きくなってくると、自分の意志により興味は次々と形成されていく。親戚縁者、近所の知り合い、友達、書物、メディアなど多種多様な興味の対象が溢れる中で、自分が楽しくなれるものを積極的に見つけていく。飽きてしまったり、上手くいかなくなり、楽しくなくなると次へ移行することになる。

 また心が惹かれても断念せざるを得ないことも多くある。金銭的に無理、物理的に無理、上手になれずに無理(才能がないとか向かないとか言う)、常識的に無理、法的に無理??? 私は幼い頃スポーツが好きだったが、飛び抜けて運動神経が良いということもなかったし、目が悪く眼鏡をかけていたので、スポーツから自然と離れた。結果として音楽と出会う。これは完全にラジオと従兄弟たちの影響を受けたのは間違いない。

 興味は大切だと考える。興味を持つことで一生の仕事と巡り合う人もいれば、生涯の趣味や仲間をを手に入れる人もいる。興味があることが無いというのはもったいないことだ。興味は楽しさを伴う、楽しさは人間の暮らしを豊かにし、辛い時も心のバランスを保ってくれる。
 人生は思ったほど長くなかったと気づく今日この頃に思う。

【REG's Diary   たぶれ落窪草紙   4月25日(木)】

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