レジーの「はじめてのほんづくり」⑧いつどこで書いたのか #夏フェス革命

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(前回のあらすじ)ただただ書く。

10数万字を書くということに関して、当然そのための時間がかかる。日中は会社に勤めていて、家には小さい子供がおり、その他諸々で家で延々この作業をやっているわけにもいかない。また、すでに仕事以外の時間は各種メディアへの記事執筆に回している時間もあり、その他インプットも必要だし、たまには飲みにも行きたいし、物理的な空き時間がなかなか少ない。かといって睡眠時間を削るというのはできるだけ避けたい。

この中でどうやって本を書くか?これに関してはとにかく「隙間時間を見つけまくる」ということを積み重ねるしかなかった。以前からやっていた「子供と一緒に寝てから早く起きて、誰も起きていない時間で作業をする」というのをもっと徹底するというのを基本に、朝の作業を強化。あと短めのレビューなどは電車の中でスマホを使って書く、本は腰をすえて時間が取れるときに書く、など作業内容に応じて回す時間を整理したりもした。それから座れる電車に座ってPCを開くというのも今までやっていなかったけど今回は背に腹は変えられず結構やった。おかげで電車内での読書量は今年は大きく減ってしまったけどまあやむをえない。

基本的にはこういうのの組み合わせで何とかやりきったけど、印象に残っているシーンとしては
・ひたちなかに行った帰りのバスで1項分書き上げた(基本的にはPCで書いたこの本ですが、1項だけスマホで書かれています)
・平日休みを取った日、上野の深海展を見たあとに夜の待ち合わせまで上野公園で書いた
・会社帰りの深夜にラーメン屋で注文が出てくるまで書いていたら店主から「カウンターでパソコン使わないで」と怒られた
・新幹線の中で書いたり、大阪で星野源×Perfumeを見たあと興奮状態のままホテルで書いた
というあたり。

こう書くとともすれば「時間を効率的に使って・・・」みたいなきれいな話に見えるけど、まあなかなか大変だった。特にしんどかったのが8月の終わりごろで、少し2章の作業がビハインドしている中で会社の仕事で強烈なストレスがかかり、ライターとして定期的に書いているものもあり、あのときはマジでメンタルがパンクしそうだった(前述したラーメン屋で書こうとしたのもこの頃)。この状況は2章が終わってからも続き9月後半まで解消されなかった。このとき合間を縫って行ったジェイコブ・コリアーのライブがかなり気分転換になってよかった。
で、10月からは粛々と作業を・・・となるはずが、10月半ばに奥さんが入院するという思わぬ自体が起こってしまい、本とか書いている場合かという感じに。起床→本→子供の諸々準備→保育園→会社→早めに出て保育園→病院でご飯→帰宅後お風呂や寝かしつけなど(そのまま寝落ちしてしまうことも)→会社の仕事続き→本→就寝→起床→本・・みたいなサイクルのときはかなりきつかった。結果的にただの苦労話で終わってるけど、もう一回やるのはしんどい。

なんとか今は入稿も終わりある程度は平穏な日々になってこういう振り返りをできているわけであります。次回は「本を書く」というのは必ずしも「文章を書く」ということだけではないので、そういう感じの話をします。

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