【レジーが見た90年代プロジェクト】後記とおまけ

【レジーが見た90年代プロジェクト】0/2 前口上

【レジーが見た90年代プロジェクト】1/2 90年代の私的50枚リスト

【レジーが見た90年代プロジェクト】2/2 エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」

おかげさまでいろいろと反響をいただきました。あくまで個人的な話だと言ってるのに「これは90年代を正しく説明していない」みたいなものすごくインターネットらしいいちゃもんがついたりして呆れたりもしましたが、何かしら自分のことを思い出したり考え直したりするきっかけになったのであれば嬉しいです。

前口上でも似たようなことを書きましたが、歴史というものは必ず編纂する人のバイアスがかかったうえで出来上がるものなので、それに対抗するにはn=1の視点で「自分はこうだった」ということを言い続けるしかないと思っています。その体験に代表性はなくてもそれがリアルな生声であることは間違いないわけで、そういう声の積み重ねで少しずつ偏りのない歴史が作られていくはず。

というわけで、有料のエッセイ含めましてまだ未読の方は年末の活動の合間に、もしくは正月休みの時間つぶしにぜひ目を通していただけますと幸いです。


おまけということで、エッセイに関連するツイート、および読んでいただいた方の感想を紹介させていただきます。

●「レジーのブログ」のフォーマットの元ネタでもあるkenzeeさんのブログにて言及いただきました

これはとても挑戦的なエッセイだと思うのだ。たとえば従来的な90年代J-POP語りなら絶対外すことのないコーネリアス、電気グルーヴの名が登場しない。だから無論、ECDや藤原ヒロシや高木完なども登場しない。キングギドラやブッダもだ。しかし、ドラゴンアッシュは最重要バンドなのだ。でも、この時代の郊外育ちの少年が正直に語るとこうなるはずなのだ。ビーイングのアーティスト名まででてくるのは衝撃的だ。そんな誰も彼もがギドラやブッダやペイジャーにガツンとヤラれたわけはないのだ。最初にグリーンデイでスタートした例は稀なはずだ。最初はドラゴンアッシュ、そしてハイスタだろう。それでいいじゃないか。正直で。昔、達郎大滝の新春放談(これも90年代だったと思う)で達郎「最近の若手のロック歌手ときたら、影響を受けた音楽で60年代のマイナーなバンド名を挙げるのがオオハヤリだが、嘘ツケって言うの。今の20代がみんなツエッペリンとかドアーズのわけないジャン。なんで素直にオフコースとかRCとか言わないのかねえ」大滝「ボクは素直に小林旭とクレイジーって言ってますからね」達郎「ボクだって三波春夫って正直に言ってますよ」と憤っていたのだ。ボクもアレですよ、渡辺美里とか小室の話しますからね。

(16/11/28 部屋とYシャツとAV(90年代私的AV史))

●Perfume鼎談記事に登場いただいた五百蔵容さんにコメントいただきました

●佐々木俊尚さんに朝キュレにて紹介いただきました

●以下、過去のツイートで今回のエッセイでも言及しているような内容に関するものの詰め合わせです。エッセイ未読の方のご参考になれば幸いです。


【エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」】

目次

1. はじめに~バックグラウンド

●「自己防衛」「イメージ戦略」のために小5で音楽の道へ、そしてはまる

●初めて買ったCD

●小6のカセットテープ(一番偏見のなかった時代)

●「メジャー」「歌とメロディ」を重視する嗜好はいつ生まれたのか

2. 歌謡曲からJ-POPへ

●チャゲアスとサザンの明暗

●どかんとミスチル、じわじわスピッツ

●今(あえて)ビーイングを再評価した結果www

●プロデューサーに憧れて

●僕たちはいつの間にジュディマリを好きになったのか

●ビジュアル系との付き合い方

●『無罪モラトリアム』と『FIRST LOVE』、衝撃的だったのは・・・

3. メディア

●スタートはTOKYO FM

●HEY!HEY!HEY!とうたばん

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ①ミュージックスクエア

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ②ミュートマジャパン

●マイオリジナルVHSを作る

●ワッツイン→ミュージックマガジン→ロッキングオン

●偉大なるBUZZ

●J-ROCK magazineで勉強したジャンルの名前

●「アナログブーム」に上辺だけ突っ込む

4. 男子校と思春期

●インターネットと音楽と女の子を巡る思い出(16歳なりたて)

●ハイスタに教わった新しい「ポップ」の形とリア充カルチャー

●ゆずという存在のデカさ

●「アイドル」を一手に背負った広末涼子の歌

5. アイドル(的なもの)

●『R』『H』と『AmiGo』

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ①SPEED

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ②川本真琴

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話)

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話ではない)

●「SMAPの歌ってかっこよくない?」というスノッブの作法

6. 渋谷系など

●誰がどこでフリッパーズギター/フィッシュマンズを聴いていたんだろう?

●J-POPスターとしての小沢健二

●もう一つの「渋谷系」 -- シャ乱Qと鈴木蘭々

●「フォーキー」にかぶれる ①サニーデイからはっぴいえんどへ

●「フォーキー」にかぶれる ②かせきさいだぁとソウルセット

7. 日本のロックの夜明け

●1997年のSWEET LOVE SHOWER

●「俺たちがニッポンのミッシェルガンエレファントだ!」

●「洋楽ナイズ」された耳(と態度)に刺さった97/98世代

●「ポストミスチル」からの鮮やかな転身 GRAPEVINE

●「Raspberry」よりも「ロケットに乗って」 TRICERATOPS

●本当にスターだった Dragon Ash

●スーパーカー、くるり、ナンバーガールと高校3年生~大学生

8. おわりに

●わたしのゼロ年代 ①一足お先に「コンテンツよりコミュニケーション」を体験

●わたしのゼロ年代 ②ひたちなかエンドレス地獄

●90年代ブームと世代断絶


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