レジーの「はじめてのほんづくり」⑨「文章以外」のものをつくる #夏フェス革命

※12月11日発売 画像のリンクから予約受付中です

(前回のあらすじ)いろいろ大変だった。

ここまでは「本文を書く」ということにフォーカスしてまとめてきたが、それだけでは本にならない。今回と次回はそういう切り口での話を。

本文があらかたまとまってきたところで、「立ち読みでぱらぱらっと読むときに、最初に目に飛び込んでくるのは図表」「ビジュアル化したらキャッチーな情報を図表として作りましょう」というような話が出てきた。確かに立ち読みで一字一句細かく読むケースは少ないし、そういうときの第一印象として絵や表があるのは強い。というわけで、改めて本の内容を振り返りながら、どの辺をピックアップすればいいかを検討した。
今出来上がったものを見直すと、「ファクトを網羅的に見せるもの=表」と「概念をビジュアライズするもの=図」みたいな分類に大まかにはなっている。どちらもこちらでラフを作ってからデザイナーに渡す、という流れだったけどこの辺は一応普段の仕事で慣れているのでパワポであらかた作りこんで基本はこのまま、あともうちょっとかっこよくしてくださいくらいの感じでお願いをした。この辺の作業は自分が文章として書いたことを再度反芻する作業だったので、自分的にもこの本に関する理解が改めて深まるような作業だった。あとロックインジャパンのヘッドライナー一覧を作ったのも結構面白かった。ドラゴンアッシュやりすぎである。

あと重要なのが引用の取り扱い。ブログでも何でも引用元は明かしているけど、本においてはさらに丁寧なチェックをするということで、国会図書館などで集めた資料や自分の手元にあった本などを全てコピーしてエビデンスとして編集サイドに渡した。これが意外と結構面倒くさかった。ちょうど図表作成と資料管理を同じ日にやっていて、妻の入院中の土曜日に普段は預けない土曜保育を利用してがさっと片付けた。この日は大量の資料を持って保育園へ→子供を預けた後近所のカフェで資料を章ごとに仕分け→コンビニでコピー(1時間近くかかった)→この時点でもうお昼ごろ、昼食を食べた後に図表の作成に着手(すでに何を作るかは決めていた)→半分くらい終わったところで保育園のお迎えへ→ピックアップ、帰ってきて晩御飯を作ったり食べたりお風呂入ったり寝かせたり→そこから続きの図表作り→日付変わって2時ごろに完成、送付というなかなかハードな1日だった。ちなみに翌日は朝から近所の映画館に娘とプリキュアの映画へ行ったので日曜日まで継続的にハードだった。

結果的に前回と同じく苦労話になってしまった。次回はもう少し「ガワ」に関する話をします。

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