見出し画像

-肩関節初学者向け-腋窩神経の基礎

皆さんおはようございます。桑原です!

Instagram→@kei6918

僕は現在、北海道に在住ですが、昨日は札幌から北の浜頓別町(稚内の少し下)まで300km移動してました。

彼女の祖父母に会いに2人で5時間かけての大移動、鹿やきつね、たぬきも出てくるので本当に危ないですが(鹿とか車に慣れてて避けない)道中、虹や雨上がりに綺麗な夕日が見れたのでルンルンしてました。

そして、みんなで沢山呑んだ次の日の朝5:00起きが結構しんどいこのコンディションの中、腋窩神経をまとめちゃいますよ。。眠く無いのかって?全然大丈夫っす(バリねみぃ)
ちなみに道民はバリ○○とかあんまり言いません(どうでも良い)そんなことで今日も初めていきたいと思います〜


1)腋窩神経の機能解剖

腋窩神経は腕神経叢c5-6から起こり肩関節後方でQLS(quadrilateral space)という小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨内側縁で構成されるスペースを通過しますが、ここが絞扼ポイントとして臨床上重要になります。


QLS(quadrilateral space)

支配筋ですが腋窩神経は小円筋三角筋を支配します。

走行は前枝と後枝に分岐し

前枝は→三角筋前部・中部
後枝はQLSを通過して→三角筋後部・小円筋

を支配します。

知覚枝は上外側上腕皮神経で上腕外側が知覚領域となります。

また腋窩神経の分布ですがSAB(肩峰下滑液包)上腕二頭筋長頭への分布も報告されています。

そして腋窩神経の絞扼性神経障害では知覚領域に
痛み・痺れ・感覚異常・脱力感や進行すると支配筋の筋力低下も起こります。

分布する組織の機械的ストレスや炎症でも関連痛として知覚領域に症状が出現します。

QLSでの絞扼ですが肩関節挙上時は構成する筋が伸長されるので当然スペースが狭小下します。

水平内転動作では腋窩神経は水平面からみるとQLSから弓形に内側へ伸長されるポジションになります。

QLSの動態
腋窩神経の伸長と弛緩

これらもイメージすると評価しやすいかと思います。


2)腋窩神経障害の評価

では腋窩神経障害を疑った時に具体的に何を評価するかですが

評価項目を以下にまとめました。

・症状範囲の聴取(上外側上腕皮神経領域)
・三角筋・小円筋の萎縮の有無
・QLSでの圧痛所見
・三角筋・小円筋のMMTの左右差
・neer test、hawkins testの評価
・SABへの局麻剤後の症状消失


特にMMTでは
下垂位外旋で棘下筋が働くため左右左はあまり見られないかもしれませんが、2nd、3rd肢位での外旋動作では左右差が顕著に現れます。これは下垂位より挙上した方が上腕骨長軸に対して小円筋が垂直に近い走行になり筋発揮し易くなることによるものです。

原因別の治療戦略もまとめていきたいところですがすいませんまたの機会に

よろしければサポートお願い致します😊 これからも臨床に活かせるnoteを綴れる様、努力します。