おやすみプンプン

浅野いにおの「おやすみプンプン」がすごかった.
年に数本, とんでもない化け物作品と対峙する. その度に「人生は素晴らしい」と思える.
しかし, この作品は「人生の素晴らしさ」を問うものではない.
限りなく壮絶な鬱漫画である. 

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プンプンに掛けられた呪いは誰にも身に覚えがあるだろう.
たぶん, 私もまだ呪いに掛かったままである. 
そして, その呪いは私も誰かに掛けたことがあるのかもしれない.

人は人と何かしらの相互作用を示し, 良くも悪くも傷がつく. 
それでも人は生きる意味があるのか?閉じこもろうとしても誰かの手が伸びるのは何故か?

別にプンプンや登場人物の誰かを応援したくなる漫画でもないし
人生の悲観に染まる漫画でもない.

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ただし, 全部読んだ後, 爽快感と共に吐き気も生じた.
鬱漫画の大傑作であることは間違いない.
それでも良ければぜひ.

誰しも心の中にプンプンが生きている.
少なくとも私はそう思えた.

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