甘えん坊で優しい長男の話
年子の姉の下に生まれた長男は予想通りへなちょこ全快で大きくなった。
学年では年子だが約2年離れているので、息子が生まれた時は1歳だった姉がよく手伝ってくれた。
もうその時点から、絶対的存在な姉と世話を焼かれる弟の構図は完成していた。
ハイハイで移動できるようになった頃にはいつも姉を追いかけ傍にぴったりとくっついていた
姉のトントンで眠ることもできたし、姉をみるといつもニコニコ笑った
第2の母のような世話焼きな姉に絶大な信頼をおいている弟は幼稚園に入園。
姉の時は私から離れるのを嫌がる素振りがあったが、弟は一度も振り向かず保育室に走っていった
究極の早生まれの息子は、幼稚園入園当時かなり小さかった
我が子ながら顔も可愛く、小さく、幼くて人懐っこい
まだ半分赤ちゃんのような息子は幼稚園の先生たちからもとてもかわいがってもらえた
クラスに姉がいなくても、姉のように世話を焼いてくれるおませな女の子たちが何人かいた
トイレでう〇ちが拭けなくて、う〇ちでーたーよー!と先生を呼んだようだが、騒がしい保育室まで聞こえるわけもなく数分ポツンとトイレに座ったままの状態で待ち、通りかかった同年齢のおともだちが拭いてくれたこともあったようだ(後日談)
もちろんいつも誰かが通りかかるというわけにもいかず、う〇ちを拭かないまま大胆にもパンツをあげてそのまま帰宅。お風呂に入る際に私がそのパンツを見つけて悲鳴を上げることも何度かあった。
ちょっとついてるどころじゃないんですよ。。もう、のっこりとついてる。
でも、う〇ちでたよーって呼んだのにさ、だれも来てくれなかったんだよ~と困り顔で言う息子を見ると、可愛くて笑えて、許してしまった(パンツはその時の被害度合いによって洗ったものもあれば、気が遠くなりそのまま捨てたものもあった^^;)
そうだよね、どうせまだ上手に拭けないだろうと思っていつも拭いてあげてたママが間違ってたね。おしりを拭く練習をしようねと話し少しずつ練習を重ねて、小学生も半分過ぎた今はきちんとお尻を拭ける息子に成長しております←当たり前
できないことはできなーいと伝えることができ、人に頼ることも上手
ありがとう!とか、すごいね!とか、大好き!と素直に感情を表すことができるので色々な人に可愛がられ、好かれて大きくなってきたと思う。
勉強も運動も目立つほどできるタイプではない。コツコツ努力とか嫌いなタイプ。どちらも愛嬌で評価される類のものではないので息子には苦手。
そんな息子が毎年学校の個人面談で言われることは誰に対しても平等ですごく優しいと。特に困っている人や泣いているひとのことをすごく気にかけてくれますと。
クラスに少し障がいがある子がいて、その子のことを他の子が笑ったり少し馬鹿にするようなことがあったときは、そんなこと言わないでよ!と自分も泣きそうになりながらその子のことをかばっていたそうで、その後も何かとその子が孤立しないよう気にかけているとか
そういう部分は、ご家庭でどう声掛けなどをされてるんですか?長年教師をしてきましたが、こんなに優しい子なかなかいないと思います
とまで言ってくださり、正直、親としては学力的なことを褒められるより何倍も嬉い。
勉強も運動も特に褒めることがないから言ってくれてるのか?とも思ったが、具体例もあるし、まずは誉め言葉をありがたく受け取っておくこととする。
もちろん、これから先の人生、受験などをしていくにあたって学力はあったほうがいいに決まっている
それでもこういう人間の根本になるような性格や人間性は大きくなってから身に着けようと思ってもなかなか難しいと思うから。
ただ、息子に対して特別に人に優しくしろとか、困っている人を助けろと口を酸っぱくして教育した覚えはない。
私自身もそんなに人に優しい人間ではない。変なところで正義感は強かったりするが、大人になってからは多少の正義感は押し込めることも多い。
ではなぜ息子がこう育ったのか?と考えると、自分も助けられ、可愛がられてきたから?という思いに至った
親のほかにも祖父母、姉、同級生、先生方、習い事のコーチ、道行く人々など
とりあえず小さくてかわいい!というのもあるが、息子自身愛想がとても良いという点がある
ほどよく人に頼ることができ、すぐに人と親しくなれるし、いつも笑顔だ。
近所のお花屋さんのおじいちゃんが子ども好きで、よくお花や風船をくれる
長女の場合は人見知りなのと慎重派な性格もあり
お花あげようか、とか、風船あげようか^^と話しかけられても
うんともすんとも言わない。欲しくないわけではなく本当は欲しいし嬉しい。でもカチコチに固まったまま少しずつ近づいていくのが彼女の限界
それが息子の場合は
え!やったー!お花可愛いね~^^おはなだーいすき! とか
風船青がいいなぁ~おじいちゃんいつもありがとう♪
とか感情を表現するのが得意で物おじしない
もちろん子どもがすきで話しかけてくれたおじいちゃんは、無表情でほとんと言葉を発さない娘より、笑顔全快で喜んでくれる息子をより可愛いと思うだろう
自分が身近な人に沢山優しくされて可愛がられてきたからこそ、他者に対しても当たり前に優しくあるべき、と思えているのかもしれない。
自分は愛されている存在だとしっかり認識できることで、人は自信をつけていくのだろう。
そういう意味では息子は愛されるスキルはかなり高いレベルで持ち合わせていて心の底から羨ましいと思う。
それでも彼には彼なりの、可愛がられるが故の葛藤もある模様
またその件については後日書きたいと思うので、よろしければお読みくださいね。
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