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大晦日番組『THE鬼タイジ』どうして「タイジ」はカタカナなのか?

真意は分かりませんが、僕があえて考察するのならば、従来の「退治」のイメージを払拭したかったのかな、と。

【#186】20220102

人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は「今求められている鬼退治」というテーマで話していきます。




☆TV番組「THE鬼タイジ」を観た!


改めまして、あけましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いします!


新年明けて早々、去年の話をして申し訳ないんですが、大みそかに、「THE鬼タイジ」という番組が放送されました。番組名から推察できるように、『桃太郎』をモチーフにしたサバイバルゲームです。


局は違うんですが、「逃走中」とか「戦闘中」とかと同じ系統ですね。


僕は今、新しい『桃太郎』をnoteで共同制作しようという企画を進めていまして、『桃太郎』についてめちゃくちゃ調べていました。それもあって、放送日前からそれなりに楽しみにしていました。で、いざ、見たわけです。


興味深い要素がいくつかありましたが、予告の時点で得られた情報よりも多くは得られなかったので、以前共有した内容とかぶるので、詳しいことは下の記事をごらんください。


新たに特筆すべきことは三つ。


一つは、ラスボス鬼は魔力で村人たちを鬼と化して、その魔力は「蝶」に宿っていたことですね。村人の首筋に蝶が止まって、鬼と化したエピソードが語られました。『桃太郎』の物語のなかに蝶が登場するのは新鮮でしたね。良い悪いという話ではなく、新しいなと思いました。



二つ目は、ラスボス鬼も、それに仕える下っ端も人間だった(人間の見た目だった)ってことですかね。


どうやらこの番組は続きがあるようで、番組最後には今後への伏線を張るように新キャラが登場しました。たぶん、今回のラスボス鬼を支配する鬼でしょうね。で、その鬼は、ちゃんと鬼の仮面をかぶっていたので、それをふまえると、ラスボス鬼や下っ端はその鬼に利用された人間だったのかなと思いました。

今後どんな物語が展開していくのか、個人的には気になります(笑)



☆「鬼タイジ」どうしてカタカナなのか?


そして最後、三つ目ですが、番組名についてです。


以前、コメントでも頂いたんですが、「鬼タイジ」という風に、「退治」をカタカナで表記しているんですよね。


ただ単に、漢字が続くのを恐れたのかなあと思ったんですが、でも似たような番組の「逃走中」「戦闘中」はどっちも漢字だし、「鬼退治」という字面の見栄えがすっごい悪いとは思えないんですよね。



真意は分かりませんが、僕があえて考察するのならば、従来の「退治」のイメージを払拭したかったのかな、と。



「鬼退治」ときくと、悪さをした鬼をこてんぱんにやっつけて、罪を償わせて、宝物を奪って帰るみたいなストーリーが浮かびますよね。


でも、「THE鬼タイジ」における「鬼退治」って、少し違うんですよね。プレイヤーは鬼を退治することが目的で、特殊な銃で鬼の胸を撃つと、鬼退治成功になるんですね。でも、倒された鬼は別に死んじゃうわけじゃなくて、人間に戻るんです。



人間に、戻るんですよ。



これって、
鬼側にとってプラスでしょうか?
マイナスでしょうか?



前回共有した通り、そもそも鬼は人間だったんですよ。そんな彼らにとって人間に戻れることはプラスですよね。


つまり、これまでのことを整理すると、、、。

「退治」
→桃太郎:プラス 
 鬼:マイナス
(例)桃太郎

「タイジ」
→桃太郎:プラス
 鬼:プラス
(例)THE鬼タイジ

ということがいえると思います。



「鬼退治」はプラスマイナスがはっきりしていて、それが、どちらが善で、どちらが悪か、という正義の二元論に通じていると考えられます。


一方、「鬼タイジ」は行為自体に変化はないんですが、両者にとってプラスの結果をもたらすんですよね。



☆今求められている鬼退治


以上のことをふまえると、今の時代、鬼退治に求められているのは、勝者と敗者を決定づける侵略行為の側面ではなく、両者を救う救済行為という側面であることがいえると思います。


誰も救われない展開にはしないってことです。


これは物語全体に通じることであって、一言でまとめようとすると、「共生」の二文字に辿り着くのではないでしょか?


「共生」をテーマに、新しい『桃太郎』を綴っていきます。明日、今後の方針や物語の展開などを共有しようと考えています。まだまだ始まったばかりですので、もし気になる方は、力を貸してください。

興味を持たれた方は、是非、下のマガジンを覗いてほしいです!


最後まで読んで下さりありがとうございました。
横山黎でした。


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