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続・人ではない者になった霊能者の話[後編]

後編です。

1. 霊が私に移動してきた理由

電話で恩人の話を聞いているうちに、すっかり体調は元に戻っていました。

恩人に相談する際に、メールで同僚の後ろから黒い影がさっと移動したという話を伝えていました。

恩人は、「その同僚が、〇〇さん(私)に大量の霊を押し付けたんだよ。」

とおっしゃるではありませんか。

でも、にわかには信じられなかったです。ちょっとひげもじゃで性格は変わってるけど普通のサラリーマンだから。

それにその同僚とはしょっちゅう飲みに行ったりして、すごく仲が良かったので、私に意図的に霊を押し付けたというのは少し信じがたかったです。

だけど、確かに神仏に助けを求めた時、何故かこの同僚の姿が鮮明に見え、神仏はダンクシュートよろしくこの同僚に霊を押しつけ返していたなと。

うーん・・・

↓ダンクシュートの件、詳しくはこちらをご覧ください。

2. 人間の霊的本質とタフグリップ

そして、恩人はこう続けます。

人間の霊的本質は肉体じゃない、霊体だと。

人間は、霊的に見ると3つの身体から構成されている。

霊体、幽体、肉体。

この中で魂が格納されてて、自分の本体と言えるのが霊体。

肉体は霊体の着ぐるみみたいなものだと。

毎回転生するたびに肉体は変わるけど、霊体は存在し続けている。

一方、幽体は何かといえば、霊体と肉体をくっつける接着剤みたいなものだそうです。

霊体は、霊的な身体、肉体は物質、直接は繋がらないので、間にクッション材である幽体が必要なのだと。

例えるなら、幽体とは、入れ歯と歯茎をくっつけるのに使うタフグリップみたいなものじゃないか。そう思いました。

タフグリップ扱いしたら全幽体にぶん殴られそうですが(笑)

実際、幽体の方が少しだけ物質に近く、霊体と気配がかなり違います。霊体に比べると気配が少し重みがあり、物質に近い存在感があります。

多くの方は、一人の人間に意識は一つだと思ってらっしゃると思います。でも実はそうではなく、霊体、幽体、肉体はそれぞれ自立した意識で動いています。

もっと言ってしまえば、それぞれの全ての臓器や体のパーツ全部が別々の意識をもって存在しています。

私の友人(男性)の一人に、霊など信じないというタイプの人がいるんですが、その友人は、実はめっちゃくちゃ霊的資質が高いんです。でも霊が見えるわけではない。

では、どういうところで資質が高いのと感じるのかというと、もちろん魂を霊視すればわかりますが、その前にこの自分の意識の仕組みを理解しているところがすごいんです。

私が霊能者ということも知らないんですが、時々

「オレはたくさんある意識の中で一番最下位の受付のおっさん。そう実感する。」

っていうんです。他の無数にある意識が存在していて、全部それらが決めてると。

すごい的確に理解していて笑いました(笑)

3. 虫の知らせの仕組み

幽体離脱って言葉があるので勘違いされがちですが、幽体も霊体も普通に出歩いています。

虫の知らせというのは全く不思議ではなくて、生きてる人間の霊体同士、幽体同士が普通に会話してるので、肉体に予知や予感として伝わるだけのことなんです。

みなさんが考えたり、いろんな判断をしている意識は肉体意識と呼ばれていて、霊的にみるとこれら3つの意識の中では一番下位です。

本当に受付みたいなもんですよね(笑)

で、ここからが肝心ですが、霊体も幽体も霊的な領域からは丸見え。

だから、どんな人でも、霊体と幽体は、霊的領域がわかっているのです。

かつ、肉体は毎回死ぬけど、霊体は全ての前世を経験している。

前世でつくりあげた因縁などは、私たち肉体意識には知るよしもないのですが、霊体はよくわかっています。

肉体が死ぬと、霊体と幽体、肉体意識は統合され、いわゆる霊となるそうです。

霊体は、だからいろんな前世でやってきたことが身についている。

肉体が自覚していないような能力を持っているものだと。

それが肉体に現れている場合もあるし、ない場合もある。

だからその同僚も、一見ただのサラリーマンに見えて、霊体は前世術者の可能性は十分あると。

まじすか!!!?

さらに、相当、霊を押し付けるのが手慣れていたから、おそらく前世で使役霊を使っていたはず、と。

なんすかそれ・・???使役霊・・・?

使役霊について説明すると長くなっちゃうのでここでは割愛しますが、端的に述べますと「前世、霊をこき使っていた術者」で間違いないと。

それで魂は残念ながら腐っている。で、私が因縁霊をどうにかして帰ってきたことが、相手の霊体の領域からは丸見え。何か裏技を使ったことが丸見えだから、面白くなくて霊を押し付けて攻撃してきたんだろうと。

もう攻撃できなくしたから、と。

4. 二面性のある人間

恩人は続けます。

「肉体がいくらいいやつでも、霊体が最悪ってパターンはよくある」と。

「よく二面性のあるやつっているだろ?あれは肉体と霊体の性格が極端に違うパターンだから」

確かに思い当たる節が。

その同僚、お酒を飲むと最低最悪人間に豹変するのです(爆)

目つきが変わって暴れる。女ぐせが悪くなる(笑)

いやシラフの時から女癖は悪いか。

運転すると性格が変わるってのもこのパターンであることが多いようです。

肉体の性格がとても良くても、例えば裏で霊体が霊を押し付けてきたり、気を奪ったりしているパターンもあります。

一緒にいると疲れる人いますよね。そういう人はちょっと注意が必要です。

とはいえ、本当はよくないけど、私の主義としては、肉体は肉体、霊体は霊体。

この同僚とは今もたまに連絡を取り合っています。

ただし、酒は一緒に飲まないように気をつけています(笑)

それ大事。

で、恩人はいうわけです。

腐った魂をもった霊体というのは、もはや人間ではない。

霊的な世界では人間として認知されていない。見つけ次第始末してよし、と。

というわけで、この霊障を通して、「腐った魂」に対する新たな認識が形成されたのです。

このことが徐々に人間としての心を失っていく一つのきっかけとなったことは間違いないです。

以上、続・人ではない者になった霊能者の話、終わり。

終わり?

って、お思いでしょう。

ですよね。

だって全然心失ってないんだもん。

はい。

その通りです。

また書ききれませんでした(懺悔)

この続きは、「石を拾って大変なことになった話」と題してお届けしたいと思います。

お付き合いいただき、ありがとうございました!

続きのシリーズ「神仏との対峙」はこちらから👇



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