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ビシソワーズは何℃までビシソワーズなのか

幼き頃に“手羽中”という存在を知った時。
それはそれは嬉しい気持ちでした。

それまで世界には“元”と“先”しか手羽界には存在しないと思っていたあたくし。手羽元でも、手羽先でもない、名もなき存在に名前があったことにこの上ない喜びを感じたからです。

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暇かて。

名もなき存在に名があることを知ること。
というより、そもそも名があること。
これはとてつもなく偉大なことなのです。

しかし、そんなあたくしの前に
1つの問題が立ちはだかりました。

じゃがいもの冷製スープであるビシソワーズ。
ビシソワーズは何℃までビシソワーズの名を名乗れるのか、というものです。

じゃがいもポタージュ、というカテゴリの中に存在するビシソワーズ。冷製、とざっくりとした定義の中で名が与えられています。

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暇かて。

“冷たさ”とは一定以上になると相対的な感覚です。その為、定義付けが難しいのでしょう。

しかし、温もりを持ったビシソワーズをビシソワーズと言わない時。そこには、名もなきスープの存在が生み出されてしまうのです。

これは非常に悲しいことです。

温もりを持ったビシソワーズをじゃがいものポタージュと呼んでしまっては、れいちゃんを単に「人間」と呼ぶに等しいからです。

これは非常に悲しいことです。

その為、今すぐビシソワーズ協会とじゃがいものポタージュ協会のお偉い方々は「何℃までをビシソワーズと呼ぶのか」についての議論を交わし。

数値化された中でビシソワーズを定義付け。それ以上の温度の今名もなき存在に対して早急に名を付けるのが吉と考えます。

なぜなら名もなき存在に名があることを知ること。
というより、そもそも名があること。
これはとてつもなく偉大なことだからです。

インカの目覚めの名もなき存在
北海道産 インカの目覚め
今年も甘くてほっくりしていて美味でした🥔

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