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名前

息子(特別支援学校小学部5年生)が放課後等デイサービスで3年くらい取り組んでもらっている名前のなぞり書き。
「名前の一部だけでも書けるようになって欲しい」という私のニーズによる取り組みです。

息子本人は、勉強嫌いで、文字になんか興味示さないし、短時間でも座って何かをやらされるのは大嫌い。
それでも、毎回コツコツと支援を続けてもらって、ミミズのようにヨタヨタ、ヒョロヒョロしていた筆跡が、少しずつ力強くなりました。
息子も「やってやってもいいよ」くらいの反応になった様子。
今日は、「け」の第一と三画はガイドなしで、自力で書き始めたと褒められてきたようです!

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知的障害児入所施設で児童指導員をしていたとき、天涯孤独の利用児さんを担当したことがありました。
利用児さんが20歳になるのに合わせて、年金申請を手伝いました。
保護者がいない場合どうするのだろう?と、いろいろ問い合わせしながら、支援しました。
最後は、市役所で書類に本人が署名することで手続きは完了しました。
そのとき、たとえ言語コミュニケーションが未熟であっても、本人が署名ができれば、たいていのことは解決するということを体感したのです。

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息子の名前は、武◯(たけ◯)。
◯は書くのが大変だから、武△(たけ△)にするつもりでしたが、あーだこーだと家族で協議して、武◯になりました。

将来、◯だけでなく武も書くことは難しいかもしれませんが…「たけ」だけでも書けたら、彼の世界もいろいろ広がるのではないでしょうか。
ちなみに、発語できる単語は少しだけの息子。
自分のことを「たきちゃん」と言っています。

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