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過信と挫折

販売用エクササイズ動画を撮る事にした。

コロナ禍のInstagram Liveにて恐る恐るカメラに向かって喋り続けながら動くなんてことをやってみて、普段のレッスンとは異なり終始独り言の状況に心が耐えられるかしら…の予想に反して割とストレス無く楽しく収録出来た。まさか一人っ子であることがこんな形で活かされるとは面白いものだ。

しかし、その当時はとにかく非常事態でLiveレッスンを受けて下さった皆さんも動き続けていないと生きるモチベーションが保てず藁をも縋る想いだっただろうからレッスンのクオリティに対する評価は甘かったような気がしている。現に僕のようなオジサンが訥々と大して面白くもない喩えを多用しながら喋る番組など「ホッとしたい」動機以外で観て頂く価値は無い。

ポストコロナの世界の潮流はコロナ前よりも格段に厳しい評価へと変わっているのを肌で感じる。コロナ前の平和なあの頃に戻せば良いんでしょ?と胡座をかいているインストラクターは直ぐに淘汰されてしまうだろう。

そんな事をヒシヒシと考えながらテスト撮影をしてみた。出来上がったものを見てみてガッカリした。無言で動いているのと喋りながら動いているのとでは雲泥の差。これは大変な事に手を出してしまったぞ、と焦る。

僕の良い癖でもあり悪い癖でもある「直感で喋ったり動いたりする」ことがライブでは功を奏す可能性が高いとしても形として残ってしまう映像媒体ではそうは行かず、購入して下さった方のやる気を喚起し一定の効果を生むようにガイドしなければならない。

オープニングトークやエンディングトークに関しても色んな配信者のトークを研究し、歯の浮くような喋り方や内容も食わず嫌いせずに取り入れるべきだと悟る。

実際のトレーニング動画も自分自身で動いて見せるのもプロモーションの一つかもしれないが、見栄えの良いモデルを使って自身はガイド役に徹するべきの方針も固まった。

割と気楽に思いついた事だがやらなければいけない要素が多すぎて吐き気を催すが乗りかかった船なのでつべこべ言わずにやろうと思う。きっとこれを乗り越えたら今後20年の身の振り方が見えてくるはずだ。

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