もう「教育」はいらない!?

少し前のことになってしまったけど、1月14日にカフェスローで開かれた、夜スク「教育はもういらない!?~子どもが自ら育つためにわたしたちができること」というイベントに参加しました。

新しく長野県にできるイエナプランの学校を作っている原田友美さん、元文科省の事務次官で夜間中学支援や不登校特例法に取り組むも、天下り問題で辞職した前川喜平さんのお二方が、まずはゲストトーク。(本当はここに、育児中なら知らない人はいない汐見先生も入る予定だったんだけど、残念ながらインフルエンザで欠席)

友美さんは、イエナプラン教育のやり方、20の原則とか学習スタイルとかの話をしてくれました。
3学年の異年齢学級や、サークル対話の時間、教科がなく自分で計画を立てていく探求学習のスタイルなど、新しい学校の仕組みを作っていく取り組みを、「これまでの学びを解体して、子どものために積み上げていく作業をしている」と説明してくれました。

そして、喜平さんはご自身が関わっていた公立夜間中学の話や、夜間中学や不登校特例に関する法律が超党派の議員から提出された議員立法の法律であった話、そして、不登校特例の学校では、同学年による学級編成や教科書使用義務や教科ごとの学習など、法律でがっちり決まっている公教育の要件を、取っ払って運用できるという話をしてくれました。

そして、それらのゲストトークを受け、メインイベントへ。
この日のこの場の一番の魅力は、このテーマに魅かれて集まった参加者の人たちです。
大人・子ども向けに哲学対話をやっている川辺洋平さんのファシリで、会場にいる全員で対話をしていきました。手を挙げて発言していくフリートークは最後までずっと止まらず、中学生から塾の先生まで様々な視点の意見が出続けました。

全員対話のテーマは、「人は学びたいと、本当に思っているのか?」

対話をしていくと、考えがどんどん発展して変わっていく。

私の最初の答えは、「人は誰もが学びたいと思っている。ただ、それが学校の教科という形かというと、そうではない。」

お隣さんと対話した後は、「人は産まれてから学ぶ欲だけで成長していく。赤ちゃんや子どもは"やりたい"に溢れている。でも、そのやりたいをつぶさずにいることは難しい。生活が成り立たない。だからこそ見守る力が必要になる。見守る力を養うには?」

全体対話を聞きながら、
「学びの主体は本人。教え育む教育は、そもそも誰のためにあるのか?国のため?社会のため?」
「公教育は効率がいいから仕方ないと、思っていたところもあったけど、本人の学ぶ意欲を失う装置になってしまったら、効率が悪すぎるのでは。」
「宿題で忙しい子どもたちに、さらに自主学習をする余裕はない。主体的な学びを、今の学校システムの中で実行するには?」
「家庭でできることは何があるんだろう?」

自分の中で、どんどん問いが生まれていく。
そうすると、
その問いを今度は私が一つ一つ学んでいこう!
そうやって、少しずつ学びのあり方を、変えていきたい!
そして、国分寺にはそんな仲間がたくさんいるんだ!
と、心が熱くなっていきました。

しかも、すごく仲良しで息子たちがとてもお世話になった保育士さんがイベントに来てて、終わってからもファミレスで日付越えるまで感想戦をすることに。

「お母さんたちを取り巻く、たくさんの"不安"があるんですよ。あれは何なんですかね?それが大人も子どももみんなを息苦しくしている。」
「子ども一人一人が持っているものは、本当に素晴らしくて、それを一つ一つ大切にしたいだけなんだけど、集団で行動することが絶対みたいになっちゃうと、誰かの特別なことはワガママと言われてしまう。でも、それは絶対に違う。」
「雨だから外で遊べない。みたいな、"~~だから◯◯できない"っていうのを、一つ一つ疑ってしまう。でもそしたら、とても素敵なものに出会える。」
なんて話に、どんどんつながり。

本当に励まされました。
最初はゲストの話を聞きたいと思っていたけど、やっぱり主役は私たち。
私たち自身が素晴らしいんだということを知って、私たち一人一人が動いていく。
子どものためにできることを、必死に考えて学んで、みんなで試していこう。
改めてそう思う時間となりました。

本当に参加できてよかった!!

◆子どもの学びについて、勉強会を開きます!

「学校と学びの勉強会」
2月13日(水)10時~ Cocobunji(国分寺駅北口)にて

『学校の「当たり前」をやめた』という、公立中学校の校長先生の取り組みをまとめた本を参考にして、一人一人が目指したい学校や学びとの関わり方を、感想を話しながら考えていきます。

学校と学びの勉強会|すわれいこ|note(ノート)https://note.mu/reiko_222/n/n3c9ccb40a062

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