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Bリーグチアになってみて

こんにちは🌞
元NBAダンサーの小笠原礼子です。
そして、元Bリーグチアリーダーでもあります。

ありがたいことにこれまでのチア経験やダンサーとしての挑戦、プロセスについて取材していただく機会があります。
限られている時間や文字数で全てお伝えすることが難しく、それならゆっくり自分の言葉で書いてみようと思いnoteを始めました。
学生時代から振り返り、今日はBチア時代について。

すごい人だからすごいことを成し遂げたのではなく(語彙力すみません)すごくないけれど頑張ってチャレンジした結果、想像以上にすごい場所へ行けた!ということを伝えたいです。
誰でも何歳からでも何にでも挑戦していいんだ、を自分自身にも踏み出せない誰かにも証明したいとずっと思っていました。

さて、私は高校でチアリーディングを始め30歳までゴリゴリの競技チアをしていました。
そこからダンスへ転向し(伝わりにくいのですが結構違うんですよね、、)会社員として平日8:45〜18:15で働きながら定時後はダンスレッスンや自主練に没頭。
今思えばなかなかハードでしたが当時は夢中だったし自分の成長がとにかく楽しかったのです。

一目惚れしたBチアのチーム、サンロッカーガールズには一度はオーディションで落ちましたが二度目で悲願の合格!ねじ込むことができました。

どこのチームも何でもそうですが、入ることがゴールではなくそこからがやっとスタート。
プロのチアリーダーとしてコートに立つ為にはかなりの労力と気力と時間と努力と努力と努力と、、!!

華やかには見えますが、日々の練習や意識した生活はめちゃくちゃ大変です。

私たちはただ踊ればいい存在ではなく、チームのアンバサダーとしてチアリーダーとして試合会場はもちろんどこにいてもその意識を持って過ごしています。
チームによってコンセプトがあり私が所属したチームはleadershipとshowmanshipを掲げており、強く美しい洗練された大人のロールモデルなイメージでした。

美しさ、内面も外面も努力しました。

メイクの統一感を出すためにベテランに習ったり(当時はアイシャドウやリップの色を揃えていました)、ヘアスタイルはシーズン最初の写真撮影前にディレクターと相談したりします。

ちなみに多くのチームがシーズンを通して、一度決めたヘアスタイルや雰囲気はそのシーズン中は大きく変えることはありません。
いつファンの方が見ても写真と見比べてわかるように、覚えてもらえるように、色んな理由があります。

試合やチーム活動がない日も、いつ誰に会ってもだらしなくないように意識していました。
(パーフェクトにはできませんでしたが、、意識は!)

内面が一番変わったのは、チームの代表として考えるようになったことです。
例えば、それまで競技チアをしていた時はそれぞれの技に点数がついてそれが一つの指標となっていました。

ところが、スポーツシーンでのチアには点数は付きません。そのかわり大切な判断基準が「チームとしてファンの方が喜んでくれるかどうか」なのです。

難易度の高いことをやったからと言って会場が盛り上がるとは限りません。

場面によってはシンプルな動きで一緒に応援できるものが良かったり、ガンガン踊った方が盛り上がるパターンもあったり。
常にライブなので試合の流れに応じてパフォーマンスが変わることもあります。
ただ指示を待つのではなく、メンバー一人一人がファンの方に寄り添って考え行動することで一体感が生まれます。

チームとして、どんな風に振る舞うべきか、どんな姿勢だったら喜んでもらえるのか、最初から理解はできませんでしたがそうなるように意識していました。
先輩方やディレクターが背中でも見せてくれたし、はっきり伝えてくれることもありました。

苦楽を共にした仲間とのわちゃわちゃ

この本気度ゆえにめちゃくちゃ大変で、めちゃくちゃやり甲斐がありました。
大変であれば大変である程、会場が盛り上がった時の喜びは何とも言えないものがあります。
最高の気分になれます。

その瞬間コートで踊ることができるのはこのメンバーだけで、ファンの方が笑顔になったり手を振ってくれていたり私たちからしか見られない景色があります。

バスケットボールの試合自体に、私たちチアリーダーが何かすることはできません。(パフォーマンスが良かったから3点プラス!とか笑)

でも応援は必ず伝わります。
私たちはチアリーダーとしてそこに立つことで応援を盛り上げ、ファンの方と一緒にアツい想いを伝えることができます。

あの感じ、好きだったな〜

パフォーマンスのクオリティももちろんですが、それだけではないプロフェッショナルとしての在り方をサンロッカーガールズで学びました。

・ジャッジされない代わりにファン目線で考えるようになった
・本気だからこそ大変、大変だからこそ喜ばれた時は最高
・チームの代表としていつも意識

2017-20の3シーズン、最後にコロナウイルス感染影響で試合が中断されるまで活動していました。
まさかの展開でしたが、日々全力で過ごしていたので悔いはありません。

最初の合格ではギリギリのギリギリだった私が、沢山の方にサポートしてもらい卒業することができました。
ディレクターの尚さん、一緒に活動したメンバー、チーム関係者のみなさん、そして応援してくれたファンのみなさんには感謝でいっぱいです。

いよいよBリーグもシーズン開幕、もうコートに立つことはありませんがこれからは一人のファンとして会場に足を運びます✨

最後まで読んでくださりありがとうございます!

元気勇気笑顔☺️

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