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TOEIC900点を死守できるか? これまでの仕事と英語学習歴を振り返った 2024年2月中旬の日記

2024年2月12日(月・祝)

ユニコーンのライブを観にフェスティバルホールへ。
「与える男」を聴いてうれしくなって、「アルカセ」「ネイビーオレンジ」といった新曲がさらにかっこいいことに感動する。
1階の後方端席だったが、純粋に音楽を楽しむために来ているのだから席なんて関係ない!!

と思いつつも、ちょっとした小道具がイマイチよく見えないので、どうしても口惜しい気分になる。
しかし、たとえ後方席でも、メンバーが手にした551の袋ははっきり識別できるのが関西人の習性。そして豚まんを見ると、「あるとき~」と叫んでしまうのも関西人の習性。というわけで、格調高いフェスティバルホールに「豚まんがあるとき~」という声が響きわたる謎の瞬間が生まれた。

(こう書くとどんなライブやねんって感じですが、歌と演奏に魅了されたのは事実です。疑っている人は観にくるように)

2024年2月17日(土)

翻訳ミステリー読書会のYouTube配信〈ミステリー翻訳家が語る ~この一冊、翻訳術~ Vol.2〉に裏方として参加する。

小山内園子さん(韓国語)、酒寄進一さん(ドイツ語)、平岡敦さん(フランス語)、舩山むつみさん(中国語)、ヘレンハルメ美穂(スウェーデン語)といった「英語以外」の言語を専門とする翻訳家のみなさまをお招きして、越前敏弥先生(英語)の司会のもと、各国のミステリー事情やそれぞれの言語の特徴などについて語り合っていただきました。

今回紹介された本の一冊、小山内園子さん訳の『破果』は、2024年の翻訳ミステリー大賞の候補作にも選ばれた話題作。
腕利きの殺し屋として生きてきた初老の女、爪角(チョガク)を主人公として、殺し屋たちの手に汗握る死闘から韓国の現代史までをぎゅっと詰めこんだ中編小説である。ぜひとも読んでほしい。

この日紹介された新作のなかでとくに心魅かれたのは、平岡敦さん訳の『ジョン』。
イギリスを舞台として、母親ジュリアに焦がれる10歳の少年が音楽に出会い……というと、そう、あのジョンをモデルにした青春小説です。ハーモニカで音楽に目覚め、のちにギターを手にして、生涯の相棒とバンドを結成するのでしょう。名曲を生み出すのはいつだって淋しがり屋の少年なんですよね。

2024年2月18日(日)

先月受験したTOEICの結果を見る。前回受けたのは転職活動していたときだから15年以上前だっけ……と自分のTOEIC歴、というか英語学習歴を振り返る。

20代のときに勤めていた出版社を辞めるとき、一生働くためにはなにかスキルを身につけねばと考えて、大学受験の時点で得意科目だった英語を勉強し直そうと決心した。

と書くと、いたって真剣な動機のようだが、よくよく考えたら、当時流行っていた〈Sex and the City〉を見て、ニューヨーク行きたいな~と思ったのが動機のような気もする。ニューヨークに行けば、めくるめく華やかな日々が待っていると勘違いしたのだ。いやもちろん、村上春樹や柴田元幸が紹介していた海外文学への憧れがあったのも事実ですが。

そこで受験以来ひさびさに英語を勉強したところ、およそ2か月後に英検準一級に受かった。そこで意気揚々と〈Sex and the City〉気分でニューヨークのひとり旅に出かけたが、MoMAで自称日本通のおじさん(推定60代)にナンパされたくらいの出会いしかなかった。

なので日本に戻って地道に英語の勉強を続け、A´ワーク創造館の公共職業訓練に通って「貿易実務英語」の講座を受けた。その名のとおり、貿易実務や通関の仕事に使う英文メールの書き方についての講座で、商社を定年退職したという先生が講師を務めていた。まだ生きてらっしゃるのだろうか。

そのあと派遣に登録して、某電機メーカーの子会社で海外営業事務の仕事をした。といっても、英語を使う機会はほとんどなく、たまに注文メールに混じっている英文をチラ見する程度だった。当時40歳くらいの課長(現在闘病中の見栄晴氏に似ていた)のアシスタントとして、課長がカラオケでオフコースを歌うのを盛りあげたりしていた。

英検一級を取ったらもっと本格的に英語を使う仕事ができるはず。そう思って難波の茅ケ崎方式の教室に通いはじめた。授業が終わると、近くの中央軒本店でちゃんぽんを食べるのが楽しみだった。ちゃんぽんに飽きないうちに、およそ一年ほどで一次試験に受かり、最初の二次試験には落ちたものの、二回目の受験でなんとか受かった。

そこで海外営業事務の仕事を辞めると、今度は大手の特許事務所の仕事を紹介された。弁理士ってなに? 便利屋ちゃうの?とベタなギャグを言いそうになるくらい特許についても弁理士についても無知だったが、意外なことに採用された。あとから知ったことだが、どうやら所長が〈英検一級〉が大好きだったから入れてもらえたようだった。

世間はとうの昔に不況になっていたが、知財業界は右肩上がりの成長を続けていたらしい。私が参入するまでは。
私が入所してまもなくリーマンショックが起き、そこではじめて知財業界も不況の波に襲われた。その大手事務所も例外ではなく、まあまあヒマな日々が続いた。事務所に仕事がないわけではないのだが、まったく未経験の私に渡す仕事はないようだった。

いまの年齢ならヒマで給料もらえたらまあいいかと思うかもしれないが、そのときは多少なりとも若かったせいか、アホらしいなーと感じるようになった。そうしてこっそり転職活動をはじめ、現在勤務している(そして辞めようとしている)特許事務所に流れつくのであった。

今度は正社員として就職したのだから、骨を埋める覚悟で働いたらよかったのに、数年経って仕事に慣れた頃、調子に乗って翻訳の勉強をはじめてしまうのだが、これはまた別の話。

で、本題のTOEICの話ですが(もうTOEICが本題だと忘れていた人も多いでしょうが)、英検一級と同じ頃に受けたときは、940点くらい取った記憶がある。たしかに問題数は多いけれども、さほど難しく感じなかった。

なので今回も最低でも900点は取れるはず。あえてTOEIC対策をする必要もない。なにしろずっと英語の勉強を続けているのだから……

と思っていたのだが、試験の2週間前くらいに念のため、時間を測って模試を解いてみると、時間は足りなくなるし思っていたより難しいしで焦った。こんなんやったっけ???

調べたところ、2016年にTOEICの形式が変わり、全体的に難化したようだった。履歴書に書くためにTOEICを受けるのだから、900点以上取れなければ再受験せねば……けど受験料8000円近くするやんけー!!
と、あわてて〈読解 特急〉と書かれた対策本を買って(いまからリスニングを上達させるのは無理だと諦めた)、

ぎりぎり試験当日の昼まで解いて受験した結果、

かろうじて900点は死守することができた。が、一般的にはリスニングの方が点を取りやすいと言われているらしいことを考えると、いささか不甲斐ないのは否めない。英語耳ってどうやったら作れるの??

やはり2年に一度は受けなあかんと痛感。次のミッションは、
・リーディングで満点を取る
・リスニングもどうにかして点数を上げたい(いまなんてった? と、あたふたする事象を発生させないようにする)
これからも英語を使う仕事をするためには、合計で900点後半を取得したい。

そうだ、900点後半を取れたら次の仕事を探そう……っていつの話やねん! はよ次の仕事見つけろよ!! と自分で自分につっこみながら、TOEICの採点結果を眺めた夜でした。

(淋しがり屋のジョンの歌)


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