自分でフったあの人が、素敵な人と付き合い始めた途端に少し魅力的に見えたり。全く好みではなかったインテリアが、世間では大人気だと知った途端におしゃれに見えてきたり。欲しくもなかった鞄なのに、憧れの人が持っていると知った途端に欲しくなったり。

人生で何度かは、こんな経験をしたことありません？

私たちの欲望って、自分の中の絶対的な軸から生まれるものだと思っていました。でも、自分の周りの人が欲しているものは、そうではないものに比べてより魅力的に見えてくるのも確かです。そう考えると、欲望って相対的なものなのかもしれないですね？

数年前に流行ったファッションも、当時は素敵だと思って着ていたものが、振り返ればダサく見えたりします。
周りの人が着ているから。周りの人が欲しているから、という理由で自分も着たくなったんだろうなと、容易に想像がつきます。

「周りの人」に影響されない状態で、それでも欲しいものが、自分が本当に欲しいものなんでしょう。

周りの人に影響されないことは難しいけれども、影響を最小限に抑えることは意識すればできるはず。インスタや楽天ルームは、この「周りの人」の影響を最大限に活用して人間の欲望を煽るために作られたものに思えます。

自分の欲望が、どこからきた欲望なのか。
意識していないだけで、実はSNSや周囲の人に影響されて欲しくなっているだけなのではないか？その場合、それは本当に欲しいものなのか？

しっかり見定める目を持ちたいな。そんなことを考える昼下がりでした。