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このブログは海外在住の大学生が日本では得られないような最新情報をシェアするブログです。 情報は科学を中心に発信する予定です。 科学をもっと身近に、そしてわかりやすく伝えるを目標に頑張ります。

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はじめまして。

はじめまして、REiNAといいます。 私は、海外の大学で大学生として日々勉強しています。 日本からカナダに移住して6年経ちました。 カナダに来たばかりの頃、英語が聞き取れず、喋ることもできず、授業に必死にただただ追いつこうとしていたのが懐かしいです。その度にESL*1 の先生やカウンセラーの先生に、「一生英語が喋れないんじゃ?」と感じていた漠然とした不安を質問していたことを思い出します。 その度に話してくれていたのが、「6年かけてカナダの文化を学び続けたら自然と英語も喋

    • 睡眠習慣がズレるだけで食生活もズレてしまう、全体的に健康に過ごすことが必要。

      働いている日と、週末の朝は同じ時間に起きることができていますか? もし過ごせていない場合、social jet lagになっているかもしれません。 European Journal of Nutritionに掲載された約1,000人の成人を対象とした新しい研究では、参加者の血液、便、腸内環境を分析し、定期的な睡眠スケジュールを維持した人とそうでない人を比較しました。 すると、起きる時間のたったの90分のズレでさえ、腸内環境に影響を与えることを発見しました。その影響には肥満

      • 脳科学の嘘OR本当?脳の大きさは頭の良さに関係する?#2

        さて、今日は脳の嘘か本当かシリーズの2つ目やります。 ”頭が大きい人は頭がいい”という噂がありますが、頭の大きさだけで頭の良さがわかるわけではないので、その点についてNoといえます。 ではその理由を述べていこうと思います。 脳と体の大きさの比率 頭が大きいにもさまざまな定義ができるので、まずは人が他の動物と比較したとき、人の脳は体の大きさと比較したらどれぐらいの割合なのでしょうか。このグラフは脳の大きさと体の比率について示しており、どの動物が一番比率が大きいのか調べた

        • 面白い発見!せっかちや朝寝坊する人は癌になりにくい?

          自分のことをせっかちだなぁと思っている方、朝起きるのが苦手でいつも電車やバスに乗り遅れないために毎朝走ってるという方はいますか?日本に住んでいた時も、カナダに住んでからも駅のホームだったり、バスストップの周辺で毎朝忙しそうな人たちを見かけますが、なんとその人たちは急いでるだけで健康的になれることがわかりました。 常に周りの人たちよりも速く動いているような人がいると、生き急いでいるような印象がありますが、なんとゆっくり生きている人より長生きできるようです。 JAMA Onc

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        はじめまして。

        • 睡眠習慣がズレるだけで食生活もズレてしまう、全体的に健康に過ごすことが必要。

        • 脳科学の嘘OR本当?脳の大きさは頭の良さに関係する?#2

        • 面白い発見!せっかちや朝寝坊する人は癌になりにくい?

          お茶ダイエットの新しい発見!濃いお茶が腸内環境を整えて、肥満度も下げる。

          肥満は、主に高血圧や高血糖を含む複数の病気につながり、体重増加を促進させる腸内細菌と関連しているようです。では、その腸内環境を整えるためにどのようなことをすればいいのか。実はお茶に含まれる、ポリフェノールとカフェイン(Caf)、L-テアニン(Thea)がカロリーの取り込みを減らすことで体重が増えるのを抑えることに関係しているようです。 この研究では、さまざまな濃度のお茶を抽出し、濃度ごとのポリフェノール(TPP)やカフェイン、およびテアニンの含有量を調べたのちにお茶を混ぜた

          お茶ダイエットの新しい発見!濃いお茶が腸内環境を整えて、肥満度も下げる。

          楽しい思い出が鍵!親子の関係性が子供の将来を変える

          子供のためにどのような経験をさせれば自立した立派な大人になれるのか。幼少期のポジティブな記憶と呼ばれる思い出を作ることが子供に最も影響力のある経験になるかもしれません。 小児心理に関する研究で、ネガティブな経験が子供の将来の精神病の可能性を引き上げるのでは?と調べられることが多い中で、ポジティブな記憶はどれくらいの影響力があるのか調べた論文が発表されました。 彼らは新しい科学分野である、PCE(positive childhood experiences)または、子供時代

          楽しい思い出が鍵!親子の関係性が子供の将来を変える

          脳科学の嘘OR本当?人は脳の10%しか使われていない?#1

          脳に関する擬似科学について記事にしたらシリーズ化できそうなので、やってみようと思います。 「人は脳の10%しか使わないのは本当?」 まずはこの代表的な脳に関する噂ですが、これは100%嘘です。 正直ありえない話なので、これだけで済ませたくなりますが、我慢します。まず、脳は24時間休まずに働いてます。そして私たちが食べた食べ物のエネルギーは20%は脳で消費されます。なので、どの臓器よりもエネルギーの消費が多いために、燃費の悪い車と全く引けを取らないのが脳です。 とはいえ

          脳科学の嘘OR本当?人は脳の10%しか使われていない?#1

          心理と生物学的分析、ビーガンのインフルエンサーが栄養失調と感染症で死亡した。

          人間は長い間、肉だけでなく野菜、果物を食べて進化してきました。さて、その習慣を断ち切ることはメリットか、デメリットなのか。 今回の記事はとある女性、サムソノフさんというヴィーガンのインフルエンサーだった方が、10年以上にわたって完全に生のビーガンダイエットで生活し、主食を「完全に果物ベースの低脂肪食」に切り替えてから5年が経ったとインスタグラムに書き残したことを最後に亡くなったことについて、書いていきたいと思います。 タンパク質、塩、油を食べることを避け続け、さらに彼女は

          心理と生物学的分析、ビーガンのインフルエンサーが栄養失調と感染症で死亡した。

          新しい発見!身近な食事で妊婦さんが生まれてくる子供の脳を守ることができる?

          妊娠初期にリンゴやハーブを食べる母親は、子供や孫の脳の健康を守っている可能性があると、遺伝モデルを使用したモナッシュ大学の研究で発見されました。 妊娠初期は特に神経の発達が始まる時期ですので、神経系の成長をサポートするために林檎やハーブを食べるべきといわれるのには様々な理由がありました。 実は、母親の食事の選択が何世代にわたって神経系に影響を与えるかどうか、そしてどのように影響するか今までよく理解されていませんでした。そんな中ついに、その曖昧さを断ち切るような研究の発表が

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          寝すぎは認知機能を下げる?子供の睡眠時間の新しい研究発表

          医学雑誌JCPP Advancesに掲載された新しい研究によると、より頻繁に昼寝をする赤ちゃんは、語彙力が少なく、認知能力が低い可能性があります。 イーストアングリア大学で行われた研究は生後8ヶ月から3歳までの463人の赤ちゃんが集められ、彼らの行動を親御さんから睡眠パターン、それから集中力や記憶力、理解できる単語数について尋ねることで赤ちゃんの認知機能の高さと睡眠パターンが関連するのか調査されました。この調査の質問に子供の睡眠時間に対する不安について聞くと、想像していたよ

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          犬の脳が祖先であるオオカミより脳が大きくなっていた!猫も脳は大きくなっているのか?

          Evolutionに掲載された新しい研究で、現代と古代の両方の犬種の脳の大きさを調査したところ、犬の脳がオオカミから進化し、遺伝的に大きくなっていることを発見しました。 ハンガリーとスウェーデンの共同チームで行われた調査で、159の品種を代表する850匹以上の犬のCT画像を使用して、さまざまな脳の再構築を行い、脳の容積を分析しました。それから、その発見を48匹のオオカミの標本と比較し発見されました。 オオカミに近い犬は、オオカミの脳の約4分の3の大きさの脳量を持っていたこ

          犬の脳が祖先であるオオカミより脳が大きくなっていた!猫も脳は大きくなっているのか?

          認知症対策!寝ている時にある匂いを嗅ぐと記憶力があがる?

          寝るという行為は人間の認知機能と深い関係性があります。なぜなら、寝ている間に脳は体が起きている時に得た情報や必要のない情報の取捨選択を行ない、フル稼働していた脳を唯一休めることができる時間として大事な時間です。 しかし、年をとっていくたびに人は眠りが浅くなる傾向があり、その結果さまざまな病気や認知障害につながってしまい、そのための対策や研究、薬などが開発されていますが、実はどれも高価なものになりがちです。 そんな中で、先日発表された「毎晩ディフューザーで特定の匂いを嗅ぎな

          認知症対策!寝ている時にある匂いを嗅ぐと記憶力があがる?

          持久力テストで発見!運動神経は遺伝性だった

          特定の遺伝子ある人が持久走のトレーニングを行うと、持久力が11%も高く向上していたことがわかりました。しかし、それを持たない人は同じトレーニングをしても改善することがないということもわかりました。 とある大学から研究の結果が発表をしました。それは「遺伝子が直接的に運動スキルの向上をサポートしていることがわかった」というものです。 その研究は、20歳から40歳までの男性と女性に協力してもらい、彼らの運動量を2ヶ月間追跡しました。参加者は、8週間の研究で指定された道を12分で

          持久力テストで発見!運動神経は遺伝性だった

          熱中症と脳震盪は同じ!熱中症対策と緊急の治療方法

          今年、日本だけでなく世界中で熱中症警告が出ていますが、特に日本での40度近くある温度を聞くたびに恐ろしく感じています(カナダの最高気温は32度)また、先週の金曜に発表された、総務省消防庁が発表した熱中症による救急搬送数が9190人だったという異常値を聞くと、小さい国なのにまじで年がら年中大変な国だなと思ってます。 なので、今回は脳をポイントアウトした熱中症における危険度とその対策、熱中症になってしまった際の緊急手当てについて記事にしていこうと思います。 熱中症とは?また、

          熱中症と脳震盪は同じ!熱中症対策と緊急の治療方法

          間食がやめられない!でも…間食した方が健康的になれるらしい?

          間食をやめられずに悩んでいる人はいませんか? 実はとある研究で、同じ間食でもどんな食べ物を、いつ食べるかで、心臓と代謝の健康に大きな影響を与えることがわかりました。 米国栄養学会の年次総会であるNUTRITION 2023で月曜日に発表された、新しい研究にて、間食が健康にどのような影響を与えるか、また間食の質、量、頻度、タイミングが健康に影響を与えるかどうかを判断するために、1,000人以上の間食習慣を調査しました。 参加者のほとんどがアメリカ人とヨーロッパ人でしたが、間

          間食がやめられない!でも…間食した方が健康的になれるらしい?

          東大の研究結果から恐怖症の原因を解明、PTSDや不安症の治し方

          怖いものに出会った時、あなたはどうしますか? 命の危険や恐怖を感じたとき、死ぬ気で走ったり、ホラー映画を見るとき怖すぎて目を覆うことがあると思いますが、なぜ人はそういった恐怖の対象から目を背くのか考えたことはありませんか? そのことについて、東京大学が”恐怖スイッチ”なるものを発見したことが発表されていたので今回の記事にしてみました。 実は人だけでなく、ハエもクモを見ると必死に逃げようとします。怖いものを見ないようその場から離れたり、視覚的に除こうとする行動は、人間でも動

          東大の研究結果から恐怖症の原因を解明、PTSDや不安症の治し方