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【なつめれいなの本を語るーむ】劇団雌猫の『だから私はメイクする』に見る美意識

こんばんは。
LGBTQライターのなつめれいなです。

成人した女性が、毎日行うものがあります。
それがお化粧。

高校までは校則で禁じられるため、あまりする人はいないのに、大学に入り就活をするようになると、だんだん意識するようになります。

いろいろな情報が錯綜するため、息苦しい思いをする人も多いでしょう。

今回ご紹介する『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』は、そんな女性に向けたエッセイです。

劇団雌猫とは?

以前記事にも書いたとおり、劇団雌猫とは平成元年生まれのオタク女4人が集まったサークルです。

「インターネットで言えない話を集めて、同人誌にしよう」というコンセプトがあり、そんな話をまとめた同人誌「悪友」シリーズは大きな人気を集めました。

『だから私はメイクする』も同人誌発

本作は、同人誌「悪友」シリーズの「悪友DX 美意識」から誕生。

「オタク=おしゃれやメイクとは無縁」とイメージを覆すエッセイが、続々登場します。

特に印象に残ったのは「会社では擬態する女」

皆さんも、男性社員の品評会がはじまるたびにうんざりした経験をお持ちでしょう。

私も男性だった時代に、そういうことをしている人たちを冷ややかに見ていました。

本来、メイクは「自分が美しくあるために」するものです。それにも関わらず、他人の目線が入ると、その目線が気になってしまうもの。

本書では、そういったものに対する女性の本音、本当の美意識がイキイキと語られています。

大切なのは自分がどうありたいか

メイクに限らず、生きていく上で大切なのは「自分がどうありたいか」。

つまり、それが世間の「ウケ」を狙ったものだとしても、それが自分の美意識に合っていればそれでいいのです。

本書で出てくる女性は、全員が自分のポリシーを貫いている人ばかりで、眩しく見えてきます。

最後に

女性が美しくあるために、美意識を高く持つことは大事です。それと同時に、「どうありたいか」を自己主張することも必要だと思います。

自己紹介にもあるように、私はトランスジェンダーで女性として過ごしていることもあり、今でも「オカマ」といわれることがあるのです。

そんな私を変えてくれたのがメイクなので、本書には共感しました。

世の女性の皆さん。これからも美しく生きましょう!


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