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父の要介護認定〜申請まではいばらの道

申請しようと思ったきっかけ

2021年1月、父が体調を崩し、通院の回数が急に増えた。これまでも月1〜2回の定期的な通院には付き添っていたが、この時は突発的な通院の対応に追われ、私しか付き添える人がいないことに不安を感じた。

私がいつも付き添えるとは限らない。いざという時、私の代わりにやってくれる人を確保しておきたいと考えた。

しかし、どこに頼めばいいのか全く検討もつかない。「病院付き添い」「福祉」など当てはまりそうなワードで検索したり、役所のホームページを見たりした。

そうする中で、「介護保険サービス」というものがあることを知った。申請できるのなら、やってみようと思った。

申請してみないとわからない!?

まず知りたかったことは、
申請できる要件を満たしているのか
父の病院の付き添いをしてもらえるのか
ということ。

区役所の介護関係の窓口でパンフレットをもらった。申請はできるようだ。父の様子、実家の現状を伝え、病院の付き添いはしてもらえるのか聞いてみた。

申請はできるが、サービスを受けることができるかは、申請してみないとわからない。ケースバイケースなのでとのこと。

詳しいことは、いきいきセンター(地域包括支援センター)で、聞いてください、と連絡先を渡された。すぐに電話して、今からそちらに伺いたいと伝えた。

いきいきセンターに行き、事情を説明した。
わかったことは、「申請はできる」ということだけ。認定されるかどうかは別の話。

「今まで受け付けてきたケースから判断して、うちの父の場合はどうですか?認定されそうですか?」と聞いてみた。答えは、「申請してみないとわからない」

「ルール上、申請はできますよ。でも本音を言えば、申請してほしくないなあ」ってこと?本気かどうか試されてるの?

申請するのはやめた方がいい?

認定される見込みがないようにも思えたが、申請してみることにした。申請に必要な「意見書」を書いてもらうため、父のかかりつけ病院に行った。

先生は、
「書くのはいいけど、要介護認定って前もって申請しておくようなものじゃないんだよね。家族が申請しても本人が嫌がるケースもあるし」
と、あまり書きたくなさそう。

区役所、いきいきセンター、かかりつけの病院、どこに行っても同じ。「その程度で申請しないで」と言われている気がする。もうやめようかな。

一旦、実家へ戻り、母を連れてもう一度、かかりつけ病院へ行った。先生は、私が独断で申請しようとしている、と思っているらしい。それなら、母に話してもらおう。

父の「要介護認定」申請の話を母にした時、もしも認定されれば、デイサービスの利用ができるかも、と説明していた。認定されれば、の話だけど。

母は、父の世話を負担に感じているということ、父にデイサービスに行ってほしいと思っていること、を先生に伝えた。

できるだけのことはした。もういいや。
「なんかもう無理みたい。申請やめようと思う」
と私は母に言った。

すると、簡単に申請できると思っていた母は焦り、父の世話がとにかく負担だと訴え始めた。
風呂にも入らないんです!
デイサービスに行って欲しい! と。

母の必死の訴えが通じたのか先生は「意見書」を書いてくれることになった。

認定結果とデイサービス

なんとか申請書を提出し、父の介護認定調査を受けた。

認定結果は「要支援1」
申請に至るまでのことを考えると、全く認定される気がしなかったので、意外な結果だった。

申請のきっかけとなった「病院の付き添い」は、「要支援」ではできないとのこと。
だよね〜 予想はしてたけどさ、最初に教えて欲しかったよ。

「病院付き添い」問題は、結局、解決しなかった。しかし、父は週に一回、デイサービスに通うこととなったので、結果オーライ。

コロナの影響で外出が減り、一日中テレビを見ながら寝て過ごすことが多くなっていた父は、デイサービスの日だけは張り切って出かける準備をするようになった。

デイサービスの職員さんたちがとてもよくしてくれるらしい。お風呂にも入れてくれる。職員さんがみんなかわいいんだって。楽しそうでなによりです。

「病院付き添い問題」解決

その後、私は民間の「高齢者付き添い」サービスなどを検討してみたが、料金がネックとなり、利用せずにいた。「高齢者の付き添い」の大変さを考えれば、妥当な値段だとは思うのだけど。

結局、父が血液透析を開始したのをきっかけに、「病院付き添い」は終了した。

父の病院付き添いから卒業  2022.5

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