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凱旋門賞データ解説・本命&穴馬予想


∴今年も遂に来たこの季節!!!

今年も遂にやってきました。日本の悲願である、凱旋門賞が───。
今年は「スルーセブンシーズ」が日本馬では
出走予定です。また、日本調教馬ではありませんが、ハーツクライ産駒の「コンティニュアス」が出走予定とのこと。
混戦な今年こそ、日本の悲願を叶えてほしいものです。

∴出走予定馬

今回の凱旋門賞は無敗の仏ダービー馬:エースインパクトやドバイSCでイクイノックスの2着に好走したウエストオーバー等混戦ながら
強力なG1馬が多数出走予定。

〈出走予定馬一覧(敬称略)〉
・シスファハン(GB・L.ディロジール)
・アヤザーク(FR・G.モッセ)
・オネスト(FR・M.ギュイヨン)
・ウエストオーバー(UK・R.ホーンビー)
・シムカミル(FR・A.プーシャン)
・ベイブリッジ(UK・R.キングスコート)
・フクム(UK・J.クローリー)
・プラスデュキャルゼル
(FR・M.バルザローナ)
・スルーセブンシーズ(JPN・C.ルメール)
・フリーウインド(UK・L.デットーリ)
・ミスターハリウッド
(GB・M.ムルザバエフ)
・フィードザフレーム(FR・C.スミヨン)
・エースインパクト(FR・C.デムーロ)
・ファンタスティックムーン
(GB・R.ピーヒュレク)
・コンティニュアス(IRE・R.ムーア)

∴データ解説

(☆)ロンシャン芝2400m

芝コースは右回り。1周:2750mの広大な外回りの他に1周:2500mの内回りコース等、
日本とは違ったレース場だ。
凱旋門賞は芝2400メートルの外回りコースを使用して行われ、レースはスタンドから見て左奥にある風車の付近にあるゲートから
発走する。スタート直後の約400mは平坦で、向正面では最大斜度2.4%の上り坂が続く。3コーナーを過ぎてからは下りに転じ、1000mから1600m付近までは600m進む間に10mを下がるコース設計になっている。その後、競馬場の名物であるフォルスストレート(偽りの直線)と呼ばれる直線を250mほど走り、最後の攻防が繰り広げられる実際の直線は平坦でその距離は東京競馬場とほぼ同じ533m。高低差は日本で勾配が1番激しい、
中山競馬場の倍ほどある。 毎年日本馬は
重馬場に泣かされ、実力を発揮できずに負けてしまった馬も多い。昨年もG13勝のタイトルホルダー、ダービー馬のドウデュース筆頭に精鋭が遠征したがレース直前の大雨で
重馬場となってしまい大敗した。
元々雨が振りやすい時期の為、仕方ないことだが日本がこのレースを制するにはこの馬場を克服しなければならないだろう。

∴Reitoの本命・穴馬予想

(☆)本命予想

本命:フクム
フクムは父:Sea the Stars、母:Aghareed、母の父:kingmamboという血統。KGVI&QESの勝ち馬。父のSea the Starsは2009年の凱旋門賞の勝ち馬であり、母のAghareedは産駒として
クイーンエリザベス2世Sの勝ち馬を輩出しており、母の父のkingmamboも日本のキングカメハメハやエルコンドルパサーを輩出している。所謂良血馬だ。
今年は混戦の上、前走に比べ斤量が減るのは
好感がもてる。しかも英国の名騎手であり
デビュー時からここまで騎乗している、
クローリー騎手が手綱をとるのでこの馬の能力を100%発揮できるだろう。このレースを制し歴史に名を刻んで欲しい。

(☆)穴馬予想

穴馬1:プラスデュキャルゼル
穴馬2:ファンタスティックムーン
穴馬3:フィードザフレイム(重馬場時のみ)
計3頭。
①プラスデュキャルゼル
プラスデュキャルゼルはオペラ賞(G1)の
勝ち馬。オペラ賞を10番人気という伏兵で
制し、凱旋門賞の前哨戦として扱われる、
フォワ賞も制した。
フォワ賞前までは2100mまでしか走ったことが無かったので、距離適性に不安を感じていたが、フォワ賞を制したことにより距離の不安は解消されたに近い。
今回の凱旋門賞も伏兵で大穴をあけて欲しい。
②ファンタスティックムーン
ファンタスティックムーンは今年の独ダービー馬。距離では2400mは2回走って、
勝率100%(独ダービー・ニエル賞)と距離適性には申し分ない。また、ここまで複勝率
100%と成績も安定している。今回は
無敗の仏ダービー馬に人気を譲ってしまったが、こちらもダービー馬。一国の代表として
素晴らしい走りを魅せてくれるだろう。
③フィードザフレイム
フィードザフレイムは今年のパリ大賞の勝ち馬。勝鞍の全てが重馬場(稍あり)と珍しい鬼の重馬場巧者だ。この馬は雨が降らないと成績を重馬場時に比べ、残せていない。
この季節はフランスのロンシャンではよく
雨が降るが、今年は日本を泣かせてきたその
雨がこの馬にとって「歓喜の雨」に変わるかもしれない。

(☆)スルーセブンシーズを入れなかった理由

上の予想を見て、「あれ、スルーセブンシーズの名前がない」と思った人もいるだろう。
今回、自分がスルーセブンシーズを入れなかった理由は2つある。
1つ目は「実力不足」という点だ。
この馬はG1で好走はしているものの、
他の出走馬と比較すると見栄えが無いというのが現実だ。宝塚記念でイクイノックスに
あと1歩まで迫ったものの、あれが「奇跡」だったとも言い切れない。
2つ目はロンシャン競馬場の適正だ。
毎年上記でも書いてあるが、ロンシャン競馬場の適正が合わずに大敗した馬は多い。
他にも、海外初遠征や2400mという距離適性の点も不安要素が残る。
それらの点を公正に判断して今回は切ることにした。しかし、日本の悲願を成就するためにも好走して欲しいと思う。




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