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#9 Rugby World Cup ‐ ニース近郊の町1

この記事が、今回の旅行記の最後の予定でしたが、ニース近郊の町パート1ということになりました。

ニース滞在2日目、一日レンタカーを使ってサン=ポール=ド=ヴァンス (St-Paul-de-Vence) を訪れました。雨天にもかかわらず、今回の旅行中に訪れた小さな町の中で、最も観光客が来ていた村でした。てっきり、ここもフランスの最も美しい村の一つだと思っていたのですが、違いました!これは私の推測ですが、一部の素敵な石畳は近年作り直されたもので、中世時代の町並みが保全されているとは言い難いのかもしれず、そのためフランスの最も美しい村としては認定されていないのかもしれません。ただ、本当に素敵な村だったのは間違いありません。

このサン=ポール=ド=ヴァンスは鷲の巣村と呼ばれる村の一つです。鷲の巣村とは、なんでも急斜面の岩山の上に密集している家々が、まるで鷲の巣の様だというのが由来だそうです。残念ながら雨が降って視界が良くなかったのと、村を遠方から眺められる場所に心当たりがなかったので写真はありません。ただ由来の通り、村は小高い山の上にありました。その村の外周を塀が取り囲み、その塀には鉄砲狭間と思われるのぞき穴がいくつもあり、村はまるで城の無い城塞とも言えます。ただ、村に立ち並ぶ建物を見ていると、そのような物々しさは全く感じませんでした。

サン=ポール=ド=ヴァンスからの帰り道、ヴァンス (Vence) に立ち寄りました。サン=ポール=ド=ヴァンスからヴァンスは車だとたったの10分くらいの隣町ですが、ヴァンスの方は村ではなく比較的大きな町で、中心部だけが古い町並みを残していました。サン=ポール=ド=ヴァンスやヴァンス周辺に点在する中世の村々を繋ぐドライブコースがあったようです。次回、また機会があれば他の村も訪れようと思います。

サン=ポール=ド=ヴァンスの村の入口にあったレストラン。
生憎の雨でしたが、この雨模様が落ち着いた雰囲気を醸し出していました。サン=ポール=ド=ヴァンスを囲む塀の上からの眺め。
蔦に覆われた塀や家が目白押し。
夏は村中が鮮やかになんでしょうね。
フランスもハロウィーンを楽しむようです。村の中心にあった井戸です。
この趣のある路地を少し下った右手にあった小さなレストランで昼飯を楽しみました。
面白い飾りを付けた扉の家も多く見られました。
ここの教会にも素敵なステンドグラスがありました。
このドアに付いている飾りは意味か役割があるのでしょうか?モナコとニースで泊まったホテルの部屋のドアにも全く同じ飾りが付いておりましたし、他の村にあった家のドアでも見ています。
どんな人が住んでいるのですかね。素敵な村ですが、ここに住むとなると色々と不便も多いだろうと思ってしまいました。
一際目を引く石畳の路地。もしかしたらば近年作り直されたのかもしれません。この路地沿いにはギャラリーや小物屋が多く店を構えており、観光客の往来が一番多い路地でありました。
この写真までがサン=ポール=ド=ヴァンスです。
ヴァンスは比較的大きい町でしたが、中世の趣を深く残した区画も残っています。
石畳は残っていなくとも、建物は素敵な風情を醸しています。
なんとなくどの小さな村も、同じ雰囲気や町並みに見えるのですが、散策すると、それぞれの村には違った特徴や趣があるのが分かります。
観光地としての魅力はサン=ポール=ド=ヴァンスには及びませんが、ここにも数軒のギャラリーやアトリエ・工房がありました。
こちらは一日レンタカーで借りたフィアット 500 。めちゃくちゃ運転のしずらいマニュアル車でした。


次回が本当に旅行記の完結編となる、ニース近郊の町2です。

Rugby World Cup の過去記事。

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