続いて
10番目　タダイ
11番目　熱心党のシモン
12番目　マティア

【タダイ】

この方「忘れられた聖人」という、
聞いただけで存在感の薄そうなあだ名が
ついています。
もちろんBGMは
サザンの「忘れられたBIG WAVE」です。

この方名前が「ユダ・タダイ」さんだそうで
そのため、あの裏切り者のユダと
間違われたりしちゃうので、
彼のための祈りは避けられていたそう。
マジとんだトバッチリ。

イエス昇天後は
この後紹介する熱心党のシモンとともに
アルメニア地方で布教。
最後は斧で処刑され殉教。

この方、
イエスが水をぶどう酒に変えるという
最初のマジック...じゃなくて
奇跡を行った「カナの婚礼」の
新郎だった人なんじゃないかと
言われているそうです。

もうそれほぼほぼ結婚式の余興じゃん、
とかまでいうと
さすがに怒られるんだろうな。
本当ごめんなさい。

さすがに宗教を扱ってるから
それなりの敬意はと思ってはいるけど
でもほんと一般的というか、
普通に考えて、
水が葡萄酒に変わる奇跡って　　
やっぱりどう考えても
"ないでしょー"
になっちゃうというか。

まぁだから信仰してないってのも
あるんだと思いますけれど、

いや、でも、もう全ては
私の心のドス黒さのせいだと思ってます。
心清らかであれば
そんな奇跡すら起こり得ると
信じられるんだろうと思います。
本当にごめんなさい。

というわけで
タダイさんのアトリビュートは
斧になりますー。

ラトゥール
≪聖ユダ・タダイ≫

察しの良い方はお分かりかと思いますが、
前回の、槍持った聖マタイの絵と
同じ人が書いてます。ラトゥール。

なので、決してマタイが悪そうなんじゃなく、
そしてもちろんタダイも
今から殺しに行こうかー　by チャゲアス
なわけじゃなく、
ラトゥールの画風がこうってことですね。

人殺しみたいだなんて疑って
本当にごめんなさいマタイ&タダイさん。

ジャック・カロ

これもバット棍棒の小ヤコブと同じ
ジャック・カロの作。
聖人感を打ち消すほどの斧の存在感。
こういうはっきりしてるのありがたい。

【熱心党のシモン】

月曜Eテレの17時台、
以前は「えいごであそぼ」のあとは
かわいい癒し系ウェブアニメ
「うさぎのモフィ」だったのに

今は
「おちゃめなシモン」という
たいしておちゃめじゃない上に
正直かなり気持ちの悪い
ガリガリうさぎのアニメに
変わってしまっていて、
私の中での「シモン」は
今現在とても印象が悪い笑

熱心党というのは、
ローマ帝国の支配から、
武力をもって独立を目指す、過激派集団。

シモンはこの集団の一人だった。

なのでローマの手先だった
徴税人マタイはもう
目の敵ともいうべき存在で
当初はすごく仲が悪かったそうだ。

そしてはじめは
ローマを倒せる強い指導者的存在として
イエスすら利用しようと
していたんじゃないか説まである。

さすが過激派だけありますな。

しかしイエスの復活後心を入れ替え
エジプトに布教したあと、
タダイとともに
ペルシアやアルメニアでも布教。

その後ペルシアで鋸で斬られて殉教。

なのでアトリビュートは鋸です。
って
もう！
なんでみんな自分を痛めつけたものが
アトリビュートになっちゃうの！

自分で決めたんじゃなくて
後々の人が決めたんだろうけど、
なんか可哀想じゃない？
なんだ？ネタにしてんのかコラ？
とか思っちゃいそうだけど。

こんなひどいやり方で殉教した、
こんなもので痛めつけられてもなお屈せず、
神への信仰を守り続けた、
そんな偉大な人なんだよということなのか。
ある種プロパガンダ的な？
その辺りの感覚がようわからん。

もうめっちゃはっきり鋸です。

ちなみにラトゥールもまた描いてるんだけど、
見たい？
見たいよね？
私はもうこれ正直レクター博士かな？と
思っちゃったよ。
もうアトリビュートとかどうでもいい笑
ただただ怖い。

最後は
【マティア】

あれ？ユダは？ってなりますよね？
これだと13人じゃんと。

実は(次回やるけど)ユダが抜けた後、
その後任として
なんとくじ引きにより
見事十二使徒に当選を果たしました。
おめでとうございます。

ユダが抜けたあと、
ペテロが選考委員会(みたいなやつ)を開き
11人の使徒や聖母マリアのほか
120人もの弟子が集まり
イエスと活動を共にした弟子の中から
新しい使徒選んで、
イエス復活の証人にしようと提案。

そして彼マティアと、
バルサバというもう一人の2人が選出され
くじ引きにより(神の意思ということ)
マティアが選ばれたと。

彼も布教中、きっといろいろあって　
最後は石打の末、斧で斬首。

なのでこの方もアトリビュートは斧です。
タダイと間違えちゃいそう。

なんか、人の良さそうな人ですね。