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【主婦勉!】アトリビュート〜十二使徒 ヨハネ編〜


で、大ヤコブの弟ヨハネです。
鷲も見惚れるいい男。

アンデレ&ペテロは「ペア兄弟」。
対してこの
大ヤコブ&ヨハネは「ヤーヨ兄弟」
で覚えよう。志村けん風です。

彼が弟子入りした時はまだ10代で、
十二使徒の中で最年少。
イエスの弟子TOP3に入り、
かつ最もイエスに愛された弟子だったそうだ。

それが伺えるエピソードとしては、

例えば最後の晩餐の時に、
イエスは
「あなた方のうちの1人が、
私を裏切ろうとしている」と
皆に告げるんだが、

その裏切る人はユダであるということを、
ヨハネだけ事前に知らされていた、とか

(確かペテロも最後の晩餐の時に
イエスから
「鶏が鳴く前に3度私を知らないというだろう」
と予言されて
実際その後
「知らない」って言っちゃってるんだけど、
あれは裏切りにはならないの?
裏切りの質が違うの?)

イエスが処刑された時、
聖母マリアとともにその場にいた
唯一の弟子だったとか、

イエスの昇天後、聖母マリアを連れて
エフェソスという所に移り住んでいたりして、
どうやら十字架にかかる前から
母のお世話をイエスに頼まれていたなど、
確かに余程信頼していないとってことが多い。

親の面倒ってね。
頼む方も頼まれる方も
よっぽどお互いに
信頼関係と愛情がないと無理よね。

また"最後の晩餐"の絵では、
基本的にイエスの隣に描かれている、
どころか、
絵によってはもう猫ちゃん並みに
ニャンニャンコしちゃっているのだ。

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有名すぎるダヴィンチの≪最後の晩餐≫では、
正面から見てイエスの左側、
イエスと逆向きに頭を傾ける
青い服にピンクのショールのようなものを
かけているのがヨハネ。
まるで女性のようだ。

続いてはこちら

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左端のイエスに抱かれてるのがヨハネ。
いやー、しかしまた随分と大胆に...

うちの息子がやったら
「こらこら、まだご飯中だよ。
ちゃんと座って食べようね」案件です。

で最後

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寝てます。
もう完全に寝ちゃってます。
気絶レベルのやつです。
よく見ないとわからないかもだけど、
真ん中のイエスの真ん前にある茶色のが
ヨハネの頭です。
え?パン?って二度見しそうなくらい
真ん前90度でガン寝です。

ご本人の名誉のために一応補足しとくと、
最後の晩餐の時に、
イエスの胸に寄りかかって...という記述が
聖書の中にあるそうなんで、
これがすごく忠実なスタイルなんであって、

むしろ素っ気なく離れているように
描いたダヴィンチの方が異端というか。

ダヴィンチの≪最後の晩餐≫のヨハネは、
映画「ダヴィンチ・コード」では
マグダラのマリアとされていたりして、
だから
キリストに寄りかかってないんじゃないかとか
色々あるそうです。
名画は謎が多いほど愛される。


そんな甘えんぼヨハネですが(違うけど)
実際は兄の大ヤコブ同様
「雷の子」と呼ばれるほど気性の荒い所があり
例の村焼き討とうぜ事件の時も
一緒だったようです。

そして事前にもうネタバレしちゃうけど、
十二使徒は基本みんな殉教しちゃうんですが、
彼だけは殉教せず天寿を全うしたそうです。
ヨカタネー

ヨハネという名前は、
英語→ジョン 
ポルトガル語→ジョアン
フランス語→ジャン
イタリア語→ジョバンニ
と、もうこれもド・メジャー級の名前。
時代を超えて愛されている。

アトリビュートといえば、
この方、
守護聖人〜イタリア編②〜でも
少し言及したけれど、
福音書を書いた4人のうちの1人となっていて、
同じくマルコが獅子だったように、
この方は鷲でございます。
サンバルカンみたい。(古)

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うむ。イケメンだ。
正面右側にサラリと鷲が描かれている。

そしてこの方、天寿を全うしたとは言え
やはりキリスト教迫害の厳しい時代に
生きていたため
ローマ皇帝の手下に捕まって
拷問されたりしている。
例えば煮えたぎった油の入った釜に
入れられたり、とか。

だけれども、信仰の深さから(かどうか)
火傷一つ負わず、
余裕のよっちゃんイカで生還。
それで
「拷問しても無駄」と諦めたローマ皇帝は
彼を島流しの刑にしたとか。

すごい。またもやすごい話だ。

私なんかフライパンから飛んでくる小さな油で
普通に火傷したりしちゃってる。
やっぱり
信仰心が足りてない(てかそもそも無い)
からなのかな...
ぴえん...(涙) 

とか、なんねーし!

ぐつぐつに煮えたぎる油の中に入れられたら
間違いなく、即!死!
無傷とか絶対!あり得ない!から!

でも、彼は無傷だったんです。
その証拠がこちら。

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あらー、余裕だなぁー

だから何回熱いのかけようが
痛くも痒くもないんだってばしつこいな...

って言ってます。(知らないけど)
すごい。疑ってごめんなさい。

王(らしき人)が後ろで
「あいつ全然ノーダメージじゃん。」って顔で
ガン見してるから、
油かけ人もやらざるを得ないんだと思います。


あと、福音書書いたってことで「書物」とかも
アトリビュートの一つです。
まさにさっきのサンバルカンの絵(違うけど)も
書物とともに描かれてました。

そしてイエスの処刑の時に
聖母マリアとともに
唯一その場にいた弟子ということで
イエスのその場面が描かれる時に
必ず聖母マリアとともに描かれているそうだ。

磔にされたイエスの近くで、
青いマントの女性(聖母マリア)の近くにいる
赤い服着た男の人はだいたい使徒ヨハネです。

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ジョバンニ・べッリーニ≪キリストの磔刑≫

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ニコラス・トゥルニエ
≪聖母マリアとマグダラのマリア、パオラの聖ヨハネと聖フランシスとの十字架上のキリスト≫

真ん中の黄色い人はマグダラのマリアです。

鷲の絵もそうだけど、
赤い服もアトリビュートとまでは言わないまでも
トレードマークなんですねたぶん。