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#2「チームワークとは。」愛の繋がりでしかない。

私たち人間は当たり前ですが、何の手も借りずに「1人」では生きていくことはできません。


「いやいや、世の中便利になったから誰の手も借りずに生きていけるよ。」

と、もしかしたら言う方もいるかも知れませんが、それでも人は自分だけの力では生きることは到底不可能であり、今日まで人が生きて来たのも数々の「奇跡の連続」で生きてくることができました。

そこには沢山の助け合い・チームワークがあったからこそ”今”の現実がたまたまあるだけなのです。


チームワークとは?その歴史を紐解きながら、今日の私たちの生活を考えてみたいと思います。


なぜ”今”という現実があるのか?

余りにも当たり前すぎて、殆ど考えることがありませんでしたが、
それは地球があるからです。更に厳密に言いますと、太陽があって地球があって、生物の先祖が存在して今日まで進化しながら生き残ってきたから”今”という現実があります。

宇宙の誕生から現在まで約138億年の歳月を重ねて現在の宇宙の形に成長したと言われています。

そして地球の誕生はおよそ46億年前、微惑星同士が衝突・合体することからはじまり、大きくなると重力が強くなり、より遠くの微惑星を引き寄せられるようになり「原始地球」が出来上がりました。


生物が生きる必要条件、そして地球のチームワーク

地球が今の環境になるまでは、様々な奇跡が折り重なって今の地球があります。そして生物が生きるための必要条件があります。

1、地球が火星や金星よりも大きく成長できたことによって、重力が重く大気が宇宙空間に逃げないこと。

2、微惑星に含まれていた水や炭素がマグマの熱によって蒸発し、大気層を形成して地表を覆い、惑星の衝突が少なくなると地表が冷えて大雨が降り注ぎ海が出来たこと。

3、月があることによって重力が働き地球の地軸の傾きが落ち着き、気候の安定がもたらされたこと。(月がなければ一日8時間の猛スピードだったと言われています)

4、ドロドロに溶けた鉄が地球の中心部に集まってできた「核」が流動することによって電流が生じ、「地球磁場」が出来ます。これが、生物に有害な太陽風などを遮ってくれたこと。

5、太陽からの距離が絶妙な距離の為、水が蒸発せず様々な化学反応を起こしたこと。

雨の日は若干憂鬱になるという方もいると思いますが、人が生きる上で必要な水を循環させてくれて、また海水の塩分も薄めて生物の生命維持に必要不可欠なのです。

当たり前の自然現象ですが、生きる上で必要なことであり、自然が織りなす「最古で最強のチームワーク」なのです。


海の底で生まれた”いのち”

およそ35億年前海底にしみこんだ水がマグマの熱によって熱せられて、300度以上の熱水となって噴き出していました。このガスには窒素、メタン、アンモニア、酸素、炭素が含まれており、生命を生み出すのに重要な成分「アミノ酸」を作ったのでした。そして比較的温度が低い噴出ガスの近くで、アミノ酸から微生物に進化し繁殖したと言われています。

そしてその微生物の中からまったく新しいエネルギー源、日光を活用する生き方を選び、二酸化炭素と水を分解して酸素を作り出しました。今日私たちは「光合成」と呼んでいます。

そして数十億年にわたって光合成するうちに、空気中に酸素が蓄積され、その酸素が大気圏上空でオゾン層になり地球の気温を冷ます役割も果たしました。


食う、食われる関係

およそ20億年前単細胞バクテリアは呼吸をするようになり、酸素が豊かな大地で暮らせるようになりました。酸素呼吸するようになった生物は、他の方法で得るより最大で10倍ものエネルギーを得られるようになりました。

このように単細胞バクテリアはとても活発だったので、中には、自分より大きな単細胞バクテリアの体内に入り込み、互いに利益のある取引を成立させ小さな方は大きな方の廃棄物を食べ、大きな方は小さな方の呼吸で生じたエネルギーを活用しました。この「細胞内共生」という強力関係により、大きい方の単細胞バクテリアは、酸素が豊富な世界で生きて行くのによりふさわしい体になりました。

共生するようになった単細胞バクテリアの体内ではさまざまな機能が発達しました。「ミトコンドリア」と呼ばれる細胞内の器官は、食料をエネルギーに変える役割を果たすようになり、「葉緑体」と呼ばれる器官は有毒廃棄物の処理を担うようになりました。そして自分と同じ細胞を作るのに必要なあらゆる情報を保管する役割を果たす司書「遺伝子」を担う役割も出てきます。

やがてこの利他的に見えるチームワークは、より残酷に相手を利用する方法へと変わっていきました。それが「食うか、食われるか」の関係です。そしてほとんどのバクテリアにとって最良の戦略はチームでまとまる事でした。

その結果、単細胞生物が結合して、地球初の多細胞生物が誕生しそのいくつかが今日の動物となり、別のいくつかは植物になりました。


生きるものとしての共通の”いのち”の意味

それは現在の環境に適応し、進化をし続けて子孫を残すことです。そしてそれは個体では決して出来ません。チームとし共通の目的があり、それを達成する為にそのチーム内での自分がやれる役割を全うすることです。

地球が個体で存在できない様に、宇宙から、そして太陽から無条件の「愛」を頂いて存在しています。また動物・植物も細胞レベルで助け合いながら今日まで進化し続けてきたからこそ

”今”の当たり前の現実があるのです。


毎日当たり前のように朝が来る、当たり前のように呼吸が出来る、当たり前のように蛇口から水が出る。

当たり前のようにご飯が食べられて、当たり前のように帰る家がある。

家族が居て、友達が居て、当たり前のように会う事が出来る。


ただそこには沢山の奇跡の連続で、当たり前という”今”の現実と思わせているだけで、こうして存在し合うこと自体が尊い存在です。


存在を認めて、笑顔で手と手を取り合う。

目の前の大切な人から、また大切な人へ。


当たり前を疑い、存在する意味を考える。不要なもの、意味のないものなんてありません。

そもそもは人類皆兄弟。助け合わない理由はない。


チーム地球で助け合うことが、これから私たちが目指す姿なのではないでしょうか?

争うことから共生への道へ。便利な世の中になったからこそ”生きる”原点に戻る。

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