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【三つの歌~追悼の歌水平線を越えて】       ③終了 黒田 勇吾

【追悼の歌 水平線を越えて】の編曲をお願いしていたAさんが
当時はカセットテープで録音した、歌入りのデモテープを持ってきてくださった。若干テンポが速い気がしたが、編曲内容は素晴らしかった。
Aさんのピアノ伴奏に載せて歌われているKちゃんのボーカルの歌は心に染みる歌い方だった。

Aさんにお礼を言って、そのデモテープを長野にいるMさんに送った。
Mさんは1週間ほどで、その1曲が入ったシングルアルバムをこれまた独自のデザインでジャケットを創っていただき、20枚のミニアルバムは私のもとへ送られてきた、

私は早速、そのアルバムを携えて、友人で家族を亡くされたお宅のもとへ届けた。「何の役にも立たないかもしれないけど、亡くなった方々を想って、追悼歌を創ったので、聴いてくんないかな」と言いながら、手渡しでそのミニアルバムを渡していった。

後日歌を聴いた友達から
「OOさん、ジンと来ました。心にある@@の事を思い出しながら聴いてて涙出たっちゃ。ありがとうね」そう御礼の言葉を頂いて、もうそれだけでこれまでの苦労が報われた思いになった。
もともとそれだけのために創った歌だった。
やがてYoutubeにもその歌を配信して言ったら、青森のある方々が石巻まで尋ねに来ていただき、「この歌を歌わせてくれないだろうか」との申し出も頂いた。
アレンジから何からをその本人にお任せして、やがてその歌が入ったアルバムも送られてきた。

そうやって「追悼の歌 水平線を越えて」という歌は、全国に染みわたるように広がっていった。

そして「チームあい」の結成と復興支援コンサートの開催などをしていくのだがそれは、後日の話である。

     ~~了~~

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