🌸ゆうごAvenger🌸暗号資産小説家🌸

石巻市生まれ、石巻市育ち。 東日本大震災で自宅半壊。1年後に仮設入居。 以来6年あまり…

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石巻市生まれ、石巻市育ち。 東日本大震災で自宅半壊。1年後に仮設入居。 以来6年あまりの仮設生活。 2012年作詞作曲した歌をもとに 「チームあい」を作り、1年間で計24回のコンサートをする。 2022年5月3日より現在の地で活動中。

マガジン

  • 初愛 ~君に捧ぐいのちの物語~

    震災四年目にして、ようやく悲しみの呪縛から 解き放たれていく主人公が今まで引きずっていた初恋相手との思い出と あたらしい愛とのはざまで選んだものは、、。 2023年5月15日 第3話公開いたしました。 2023年7月17日現在、連載は休止中です。 「One worlder」第一巻 日本編に集中するために そちらの連載を優先させていただきます。 わがまま言って申し訳ございません。 ご容赦くださいませ。

  • 僕の細道

    筆者の半生を事実に基づいて記録したものである。 きわめて個人的な事柄を語っているので 他者の人生にあまり興味のない方は 読まれないことをお勧めする。 逆に、この著者が、今始めている執筆活動の源泉が どこにあるのか、ご興味のある方のみ連載に お付き合いしていただければ幸甚である。       「僕の細道」~僕の半生記~ 2023年08月09日 筆者

  • 【海の中の星たちへ】

    東日本大震災の11年余りの月日を、事実を通して 語りつくそうと思う。 そうでなければ、私はもう前に進めないことを あらためていま、故郷を遠く離れて感じている。 そんな決意で、この物語を書き始めています。 ただし、音楽というか、この12年間の歌たちを 散りばめながらこの物語を書いていきたい。 その表現の仕方が、 新しい芸術のジャンルに昇華していくのか 今は分からないが、こうしたメソッドで 私、または私たちの物語は書くしかないだろう。 そうでなければ 私たちが生きた東日本大震災発災以来の真実は 伝わらないように あらためて、思っています。 2022年11月12日  作者 2023年7月17日現在、「One worlder」第一巻執筆に集中するために 休止中です。 再開の予定はありますが、まだまだ先になりそうです。 読者の皆様、ご容赦くださいませ。

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被災地のいろいろな風景

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    • 【一人立つ】

       師子は伴侶を求めずー伴侶を心待ちにした時、百獣の王、師子は失格する。師子には、絶対、孤独感はない。伴侶は求めずして、ついて来るものだ。広宣流布の実践は、師子の仕事である。自分が師子でなければならぬなら、伴侶は断じて求むべきではない。自分が真の師子ならば、伴侶は自ら求めて、自分の後について来るに違いない。  要は、自分が真の師子であるかどうかにかかっている。まことの地涌の菩薩であるか、否かだ。 ”俺は師子でなければならない。師子だ。百獣であってはならない”     小説 人

      • 仙台駅前で歌う「あい」

        「あい」を歌います。

        • 【遠き彼方にある愛】

          1,長い長い 道のりだった。 たぶん逢えない 二人の恋 きっと 片思いだから もう一つのピースは 現れない 夢を抱くことは 自由なこと 消えるまでは 燃え続ける灯りのよう あたたかな ぬくもりは 辿り着けないから 光っている あなたが希望 あなたが夢 見果てぬ 望みだったとしても あなたの愛 すべてだった この街に 来るまでは 2,何度 諦めたことだろう たぶん合わない 二つのピース だって一目惚れだったから 初めから 負けの 涙目の ジョーカー 夢を 膨らませていく

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        • 初愛 ~君に捧ぐいのちの物語~
          14本
        • 僕の細道
          2本
        • 【海の中の星たちへ】
          1本

        記事

          【One Worlder】❽聡はどこから来てどこに行くのか 旅立ち編④ 黒田 勇吾

           聡は仙台駅に着いたとき、風が湿ってまといつくような感じがした。 仙台駅2階のステンドグラス前には、午前中にもかかわらず、多くの人がたむろしてスマホを手にして何やら見ていた。待ち合わせ場所をステンドグラス前にしていたのだが、忠司の姿が見当たらなかった。時計を見ると10時をちょうど回っていた。待ち合わせの時間に間に合ったので、よかったと思いながら外の景色を見ると、かなりの人が傘をさして歩いている。雨になったか、、聡は少々憂鬱な気分になりながら駅前のビルを見た。聡は雨が嫌いだっ

          【One Worlder】❽聡はどこから来てどこに行くのか 旅立ち編④ 黒田 勇吾

          【One Worlder】❼聡はどこから来てどこに行くのか 旅立ち編③

          「松島海岸は駅を降りて、下に行ぐど、すぐに遊覧船出る岸壁と、水族館とかあってマンズ、海が眼の前だべ。防波堤だって、ずっと左奥に行かないど無いべっちゃ?んだのに、この海岸ぷちさ津波はさらりとキタだげだ。おらの家はずっと内陸の高木町の川近くだったがら、マンズ津波は大丈夫だったのはよぐわがんのよ、海がら遠いがらあだりめの話だども、この松島海岸ぶちは20m先がもう船着き場で海。それなのに不思議ど津波っこはサラサラの膝上ぐらいしか来ながった。不思議だべ?んだども何の不思議もないんだ。あ

          【One Worlder】❼聡はどこから来てどこに行くのか 旅立ち編③

          【One Worlder】❻聡はどこから来てどこに行くのか 旅立ち編②

          聡はアメリカ人が好きだった。もちろん今でも好きなのだが、あの震災の折の学校の体育館をアメリカの海兵隊さんたちがズボンを捲し上げてボランティアで清掃する姿がいつも思い出される。 みな笑顔だった。深刻な顔をせず、かといってふざけもせず、 泥水をかぶった小学校の体育館全体に淀んで落ちてしまっている深刻さを含んだ汚れた空気さえも、海兵隊の皆さんが、元気に掃除してくれるような明るさがあって、なぜか好感を持てたのだった。上手く言えないがとにかく前に常に行く強さというか、ドーンと落ち込ん

          【One Worlder】❻聡はどこから来てどこに行くのか 旅立ち編②

          【One worlder】❺聡は何処から来てどこに行くのか  旅立ち編 ① 黒田 勇吾

          そのローカル線にはもう小さいころから数えきれないくらい聡は乗っている。三陸海岸沿いを通り、終点仙台あおば通駅まで各駅停車で走っているローカル線の電車。たまに快速や特別列車が走るが、聡は各駅停車が好きだった。  矢本駅から聡が仙台行き(正確にはあおば通駅行き)の電車に乗ったのは、午前8時半過ぎだった。1時間ちょっとの短いローカル列車の旅。そこから聡の長い旅はいよいよ始まったのだった。というか聡は旅のはじめをこの列車から始めると、以前から決めていた。 矢本駅から15分ほど乗って

          【One worlder】❺聡は何処から来てどこに行くのか  旅立ち編 ① 黒田 勇吾

          【One worlder】聡はどこから来てどこに行くのか 序章 ④ 黒田 勇吾

          「え、なんなん?プレゼントなん?」花蓮は驚いた表情で箱を両手で受け取って聡を見た。 「6年間の感謝の気持ちだよ。中一からこの仮設でれんと過ごして来れて楽しかったよ。本当にただ一人の幼馴染って感じだよね。れんの家族の方々には昨日挨拶しておいたんだ。れんには今日旅立つ前に部屋に行こうと思ってたんだよ。そしてこれを渡そうと思ってたんだ。バスに乗る前に、しばらくのさよならを言いたくて」 「これ、今あけていい?」 「だめ!俺がいなくなってからゆっくり開けてくれよ。なんか、はんかくさいか

          【One worlder】聡はどこから来てどこに行くのか 序章 ④ 黒田 勇吾

          【One worlder】序章 ③聡はどこから来てどこに行くのか 黒田 勇吾

          れん、と聡は花蓮に呼びかけた。そして何かに踏ん切りをつけるように聡は花蓮をじっと見ながら言った。 「僕はまず、とにかく自分の原点というか、そもそもの家系のルーツを探りたいというのがこれからの旅の目的の一つ。そして、れん家族や僕の両親が生まれ育った関西に先ずは行っていろんなところを見たいというのが二つ目。そういうことも含めて自分の生きているこの世界の在り様をたくさん見たいんだよ。そこに自分がこれからどうやって、何を求めて生きて行けばいいのかの大切なヒントがあるような気がするんだ

          【One worlder】序章 ③聡はどこから来てどこに行くのか 黒田 勇吾

          【One worlder】 第一巻 聡はどこから来てどこへ行くのか  序章② 黒田 勇吾

          「ビットがまた下がってきたよ」桜を見上げていた顔を戻して花蓮は聡を見て苦笑した。 「まぁ。値が底に行って落ち着くまではまだ先だろうね。仮想通貨の時価総額が一気に三分の一ぐらいまでこの3か月で落ちてしまったなぁ。売ってしまって仮想通貨の夢諦めた初心者多いんじゃないかな。僕はまだまだ下がると思う。ある意味で仮想通貨の値段を引っ張っていたのが日本だから、あのハッキング事件は日本人の仮想通貨への幻想を砕いちまったもんなぁ」 「えぇ?じゃあもう仮想通貨は終わりってことなん」 花蓮の質

          【One worlder】 第一巻 聡はどこから来てどこへ行くのか  序章② 黒田 勇吾

          【One worlder】 第一巻 聡はどこから来てどこへ行くのか  序章① 黒田 勇吾

          我が在りし この遊楽の世界にて 師恩報ぜし 文字は走りぬ  二日前の四月十五日にほぼ満開になった一本の大桜が仮設住宅の横の土手に咲いている。日差しはこの牧野石市のはずれにある小高い丘にも暖かな風を吹かせていた。桜の枝枝に薄紅色の花弁は万朶と咲き誇り、緩やかな風に守られて、おそらくまだひとひらも散らずに日差しを受けて揺れている。  丘の上にあるこの仮設住宅は、年中強めの風が吹いていて、それが住んでいた人々の不満の種の一つだったが、今日は穏やかな薫風が静かに流れて心地よい。夢

          【One worlder】 第一巻 聡はどこから来てどこへ行くのか  序章① 黒田 勇吾

          【三つの歌~追悼の歌水平線を越えて】       ③終了 黒田 勇吾

          【追悼の歌 水平線を越えて】の編曲をお願いしていたAさんが 当時はカセットテープで録音した、歌入りのデモテープを持ってきてくださった。若干テンポが速い気がしたが、編曲内容は素晴らしかった。 Aさんのピアノ伴奏に載せて歌われているKちゃんのボーカルの歌は心に染みる歌い方だった。 Aさんにお礼を言って、そのデモテープを長野にいるMさんに送った。 Mさんは1週間ほどで、その1曲が入ったシングルアルバムをこれまた独自のデザインでジャケットを創っていただき、20枚のミニアルバムは私の

          【三つの歌~追悼の歌水平線を越えて】       ③終了 黒田 勇吾

          「故郷」こきょう 故阿部支部長にささぐ

          2012年5月 私が住んでいた石巻市の仮設住宅がある地域の隣の地区で座談会があった。 今から約12年前である。 私と地元女子部二名の三人で創った復興支援チーム、「チームあい」で復興支援の歌の1曲目を披露し始めた時期でもある。 その地区はボーカルのKちゃんの地元の地区だった。 担当幹部は、石巻躍進県のT県長(当時)。T県長は最後の幹部指導の冒頭、実はですね、と言って話を始めた。 T県長ご自身も、女川(おながわ)に住んでいた妹さんご夫妻を津波で失っている。正確には未だ行方不明の

          「故郷」こきょう 故阿部支部長にささぐ

          【還暦のメロス】㉕文学への目覚め

          東北文化祭に参加してから、詩集や小説などを読み始めるようになった。 もちろんそれ以前に、何冊かの小説は読んでいた。 たとえば下村胡人の「次郎物語」や井上靖の「あすなろ物語」「天平の甍」夏目漱石の「こころ」や「坊っちゃん」などの当時の有名どころの小説などは読んでそれなりに感動していた自分がいた。 ただし、海外の作品は一度も読んだことがなかった。 そこで池田先生の「青年の譜」の詩集を読んで、その言葉の豊かさと思想に感動した。 そこから島崎藤村の詩集「若菜集」や石川啄木の歌集「一

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          【還暦のメロス】㉔中学二年の冬の出会い

          私の人生の初めての転機は、中学2年の冬だった。 恋愛とか、友との出会いが、転機になることもあるだろう。 しかしぼくの場合は、人生の師匠との出会いが大きな転機となった。 「人生の師匠」、、などというと大げさかもしれないが、私にとってはその後の人生も含めて、常に師匠との邂逅が、その時々の時代で、生き方を変革していった出来事になっていった。 1970年の冬、地元石巻市内に、音楽隊が結成された。 音楽隊と言っても、中学生、高校生に、大人が数名参加した 15名ほどの小さなバンド仲間

          【還暦のメロス】㉔中学二年の冬の出会い