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【還暦のメロス】⑰ 川開きと花火

小学校時代でやはり書かねばならない一番の思い出を忘れてしまうところだった。
東北地方は、東北4大祭りと呼ばれている夏祭りがある。北から順にいうと、青森のねぷたまつり、秋田の竿灯まつり、山形の花笠まつり、そして宮城県仙台市の七夕祭りである。
8月に入ってこれらの祭りはそれぞれの地域で行われる。8月の上旬は東北地方はお祭り一色になる。それらのお祭りが終わると、中旬にお盆の時期を迎えて、名残惜しい夏は終わりを告げる。暑かった10日間ほどの東北は、涼しい風が吹き始めて、静かに秋へと向かうのだった。


青森ねぶた祭


秋田竿灯まつり


山形花笠まつり


仙台七夕祭り 吹き流し

その4大祭りには数えられていないが、石巻市には川開き祭りというお祭りがある。石巻は江戸時代の後半から、北上川河口の港町として、発展していった。東北のいくつかの漁港とのひとつとして栄え、特に捕鯨船がたくさんあった。石巻市のはずれの牡鹿半島の先端には、鮎川町があって、捕鯨船の基地港として長らく栄えていたのだ。そのクジラ産業によって石巻市は経済が潤っていた。
それもこれも、実は北上川の修復工事が江戸時代の後期に大々的に行われて、暴れ川だった北上川が氾濫することが少なくなって、河口近くも漁港が整備されて、安定した漁港として、東北有数のカツオ漁、マグロ漁基地になったおかげでもあった。


石巻市の川開き祭りの花火


              ~~⑱へ続く~~

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