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異分野の中で「建築家」というポジションを獲得すること

書籍執筆中の為、放置気味になってしまっているこのブログ、、、。
申し訳ありません。

ちょっと前から、色々と考えていたことの事例を目にする機会が増えてきたので、少し書いてみたいと思います。

今日書いてみたい内容は、タイトルにもあるように『異分野の中で「建築家」というポジションを獲得すること』です。

私は、自分を建築意匠の業界に属していると思っているのですが、この業界の構成しているのは、ほぼ全て建築家だと思います。そして、この建築家同士の中で、切磋琢磨が日々おこなわれている訳です。それは作品を作り上げることでもあるだろうし、論考を発表する事かも知れません。

そして、この建築業界を代表する建築家になるということは、非常に険しい道であることも現実だと思います。事実として、日本人にはプリツカー賞を受賞した建築家が多数存在していますし、建築界の評価という基準で戦うとすれば、そこに到達しなければいけないわけです。

もちろん、競い合う中で、建築という概念の発展や歴史が生み出されているっわけですから、それを否定するつもりはありません。しかし、誰しもが安藤忠雄さんやSANAAのポジションにつくことができる訳ではないのもまた事実でしょう。

そのような現実を踏まえたうえで、理想的な建築を追求しつつも、異なる視点として、建築業界という枠組みを、取り外してしまい、その他の分野の中で「建築家」として認知される事を意識するというのは、私個人としては面白い戦略だと考えていますし、その分野で注目を集めることで、逆輸入的に建築業界での評価が高まるということも起こっているように思えます。

実際に建築業界の枠組みの外では、私たちが思っているより、建築家の存在が認知されていないということは、悲しいけれど現実だと思います。(安藤忠雄さんですら知らない知人がいます。。。)ですが、それは逆説的に、自身がその分野での「建築家」になれるチャンスとも言えると思います。

(念のためですが、ここで書きたいのは、建築業界の中で評価されることが難しいから、他分野を意識しようという話ではありません。私は、建築業界での切磋琢磨と、異分野での建築家として認知されることは両立できると思っています。対話する相手が違うだけなのですから。ですので、下記に例として挙げさせてもらっている方々も、建築を追求すると同時に、自身の立ち位置について意識的な方々だと思っています。)

それでは、例をあげて説明していきたいと思います。

例えば、谷尻誠さん。

私は、ファッション分野にも興味があり、雑誌等も毎月欠かさずチェックをしているのですが、男性誌の中に、谷尻さんが登場する場面を沢山見てきました(凄い!)谷尻さんとは、実際にお会いした時にもファッションの話で盛り上がった事もありますし、谷尻さんがファッション好きなのも間違いないでしょう。

この谷尻さんが、ファッション誌に多数登場しているという状況は、ファッション業界において、「建築家と言えば、谷尻誠さん」という認識が、関係者の中にできている状況だと思うのです。

意識して、そのポジションについたのかは分かりませんが、現在そのようになっているのは事実であると思います。

そして、noizの豊田啓介さん。

twitterやfacebookを私はフォローしていますが、そのテクノロジー関連の知識や経験の豊富さから、様々な動向に対し、「建築家」の立場で発言をしています。今日も、世界的に注目を集めているコワーキングスペースを生み出している企業weworkの方と豊田さんの対談を、アーキテクチャーフォトでも紹介したところでした。またwired誌等にも多数寄稿されている様子が、それを物語っていると思います。

豊田さんは、テクノロジー分野にて「建築家と言えば豊田さん」と認識されていると言っても良いのではと思っています。

また、地域という枠組みで、「建築家」と認識されている人もいます。

建築家の坂牛卓さんが代表的な例でしょう。

私は、以前より坂牛さんのブログを継続的に読んでいたのですが、坂牛さんは、アルゼンチンなどの南米で凄く沢山レクチャーをしているのですね。ブログを閲覧していない方にとってははじめて聞く話かもしれません。
その受け入れられ方は、熱狂的で、南米で「日本の建築家といえば?」という質問を投げかけたとすれば、「坂牛卓」という状況が確立されているように見えます。

坂牛さんがそのように認知されるプロセスについては、深くは存じませんが、南米というカテゴリーにおいて、「日本の建築家と言えば坂牛さん」という認知を確立されていると言っていいと思います。

同様に、創造系不動産の高橋さんに伺ったエピソードもあります。

お名前は失念してしまったのですが、東京・板橋に、「板橋の建築家」であることをアピールしている方がいるそうです。私も色々な建築家の方々とやり取りする機会が多いので経験上分かりますが、建築家の事務所は青山や渋谷のあたりが凄く多いと思います。

そう言った状況を見て、自分は「板橋の建築家」と言ってしまうことで、「板橋」在住の方々から、「板橋の建築家といえば~」と思ってもらえるのでしょう。

谷尻さん、豊田さん、坂牛さん、の例をあげて説明させてもらいましたが、世の中を見渡すと、そのようなカテゴリーって無数に存在していると思います。谷尻さんは、建築家になる前からファッションが好きだったから、現在のようなポジションが違和感ないわけですし、豊田さんにしても同じなのではないかと予想します。

なので、建築家として活動する皆さんは、自身が興味のある、もうひとつの分野を意識し、そこの場所の中で、「建築家」として認知されることを意識することは、建築家として活動していく中の戦略として有効ではないかなと思ったります。

私は、誰しもが、異なる興味分野を持っているはずだと思っています。その興味分野に自覚的になり、その分野の中で建築家としての肩書きで活動してみる。そうすることが、道を切り開いてくれることもあると思うのです。

如何でしょうか???ブログゆえの乱文をお許しください。

書籍の方は推敲に推敲を重ねています。

引き続きどうぞ宜しくお願いいたします!!!






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