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うなぎまぶしご飯 君主のランブルスコ

うなぎまぶしご飯 幕の内弁当。仕事帰りのスーパーで購入。3x3の9マスに分かれていて、うなぎまぶしご飯が2マス分、エビの天ぷら、鮭の塩焼きも入っている。9マスのうち4マスがシーフードだ。セラーの中の4、5本の開栓したワインのどれとどれを合わせようか、楽しみが膨らむ。

うなぎにはランブルスコを合わせてみよう。
ランブルスコ、美食の都エミリア・ロマーニャ州で造られるスパークリングワインだ。見た目は赤ワイン、黒ブドウから造られる(白やロゼもあるがやはり赤がよく知られている)。
イタリアワインは4段階に格付けされていて、上からDOCG、DOC、IGT(地酒)、VdT(テーブルワイン)。ランブルスコはDOCに該当する。多様性のイタリアワイン、DOCGでもDOCでも1,000円台、2,000円台のワインが溢れている。今回開けたものも2,000円台前半で購入した。

造り手はランブルスコの中でも高い評価を受けるメディチ・エルメーテ社。あのメディチ家の流れを汲んでいる(メディチ家:ルネサンス期のイタリア・フィレンツェにおいて銀行家、政治家として台頭、フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となった一族)。君主のワインをありがたくいただこう。

メディチ・エルメーテ コンチェルト ランブルスコ レッジアーノ セッコ, 2,178円
Medici Ermete, Concerto, Reggiano, Lambrusco, D.O.C., Italy, 11.5%
非常に濃い色調、鮮やかな赤紫色の泡。
香りにはフレッシュな山葡萄、ブラックチェリー、アメリカンチェリー、プラム、微かにブドウの果皮や茎のほんのりとヴェジェタルなタッチ。
ジューシーなブドウの風味、力強い酸味と泡の刺激が楽しい、果実味をたっぷりと感じるがしっかりとドライな口当たり、しっとりと舌に残るタンニンも心地よい。

うなぎのまぶしご飯に合わせる。鰻のジューシーな脂、甘辛のタレ、ほんのりとした土っぽさに、ワインのパワフルで活力のある果実味が寄り添う。が、しかし感動的なレベルではないか。
相性: ★★★☆☆

シーフードではないが、弁当と一緒に買った惣菜、鶏レバー煮込み(七味のピリ辛)にも合わせた。レバーのねっとりとした食感、辛子に、ワインのジューシーな果実味が素晴らしい調和を見せた(これは四つ星レベル)。

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