成城石井でおつまみを探していて目に入った愛知県産シラスの生炊き。いつもスーパーで買うシラスの釜揚げよりも大ぶりのサイズで、甘じょっぱい味付けがたまらない。

合わせたのはサルディーニャ島の赤ワイン。5年熟成、やや高めのアルコール度数。先日、サルディーニャ島を訪れ、現地のワインショップでたくさんワインを買った際に店主がおまけとしてくれたワイン🍷
おまけワインだと思ってあまり期待していなかったが、これが好みの味わいで素晴らしい。

イエルツ, カルデード, カンノナウ・ディ・サルデーニャ, リゼルヴァ
Jerzu, Cardedo, Cannonau di Sardegna, riserva, Alberto Loi, 2019, 14.5%

コアにはしっかりと黒み、エッジには明るめのルビー。エッジにはわずかにレンガ色が混じった落ち着きのある色調。
力のあるブラックベリー、アメリカンチェリーの果実香、そこに針葉樹や鞣し革のニュアンスが豊かに絡み複雑で深淵なフレーバー。微かにローヌワインのブレットのようなヒントも好意的でワインに奥行きを与える範囲で含む。黒胡椒のスパイシーなヒントも確かに含む。
力強いが奥深くじっくりと染みてくるような果実味、酸味にはまだ活力がありワインのストラクチャーを下支え。ほぐれかけだがまだまだ力のあるタンニン。大きなスケール感に包み込まれるような非常に長い余韻。
マグロのグリルに黒胡椒を振って合わせたいワイン。ステーキスタイルよりも炙りのほうがワインの熟成感に程よくバランスしそう。
(91/100)(3月24日)

愛知県産シラスの生炊きにワインを合わせる。まだまだ力強いが熟成してほぐれた果実味に、シラスの旨み、磯の香りが潰されず、包まれるように広がる。サルディーニャ島カンノナウと風味の甘じょっぱい味付けのシラス相性の楽しみを発見。ワインの微かな塩味のニュアンスも繋がりをよくする。相性: ★★★☆☆

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