見出し画像

アフリカ縦断記(22)現地人に扮装するも徒労におわる

ついに最後の国、南アフリカに到着です。発展した文明を前に体が油断してしまいそうですが、ここで気を抜かないようにします。
前回の記事はこちら、ほぼ飯抜きで1000km近く進んだバス旅の話です。


アフリカ縦断をしていたバックパッカーは南アフリカで被害に遭いやすいそうです。というのも、生活水準の低い生活を長い間続けて疲労した彼らの体を慰めるような発展した都心、縦断の最後の国という感覚からどうしても気が緩んでしまうそう。タンザニアであった日本人バックパッカーがヨハネスブルグで強盗に遭い30万円近くを無くしたという話も聞いていた私は、徹底して対策をすることにしました。

対策

まず、現地の人が来ていそうなローカルの服に着替え、アクセサリーをつけます。
腰巻きにしていた貴重品入れを太ももに巻き、パスポートは靴の下に入れます。フェイクの財布を購入してポッケに入れました。外出中は基本的に写真を撮らないようにします。するとどうでしょう。外国人の私が一気にローカルに溶け込みます。公用語が英語なのであとは変に話しかけられさえしなければ完璧です笑

ローカライズできてる..かな?笑


オンラインでケープタウン行きのバスを購入します。教授との卒論相談の時間とかぶるため、2日後発のバスにすることにしました。残りの2日間、何もしないでホテルに引きこもることもできましたが、せっかくなら観光したいと思い街を出歩くことにしました。

しかしあまりにも警察のサイレンが鳴り響きすぎていること、アジア人の私がどうしても目立つこと(黒人からの目線がすごい)が気が気でなりません。そのため目的地を定めることにしました。やってきたのはアパルトヘイトミュージアム。

アパルトヘイトは白人と黒人を分別する南アフリカで生まれた政策です。ヨハネスブルグの治安が悪い理由の1つでもあります。

博物館の情報によると、南アフリカの鉄鋼の生産によって多くの労働力が必要となり、人口多寡になった状態を白人が優位に進めるために行われた施策です。同じ過ちがおこなわれないように我々は目を見張っておかなくてはいけません。

黒人用、白人用のドア(当時のアパルトヘイトの分離の一例)
チケットもランダムに黒人用か白人用を選ばれる


アジア人の私は中立に見ることができました。そのあとは先進国の証、スターバックスに向かい作業をしました。久しぶりに安定したインターネットを使い落ち着いた雰囲気で作業ができることが嬉しくてたまりません。

先進国の象徴

スタバの店員さんによるの7時以降に外に出るのはやめなよと強制的に退店指示を受けます。笑 
流石に驚きました。きっと私が未成年に見えたのでしょう。こんな素敵な街なのに危険と隣り合わせなのが悲しくてしょうがなかったです。すぐにケープタウンに向かうこととします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?