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アフリカ縦断記(20)染み付いたアフリカの感覚とどう向き合うか

あっという間に20本も書いてしまいました。この旅が始まってちょうど50日が経ちます。1人の時間が多い分、noteを通じていろんなことを思索し、言語化できることができてとても嬉しいです。少しでも読者の方に何かしらの発見や気づきをもたらせるように今後も続けていきますね。

前回の記事はこちら。

さて、丸5日かけて到着したリビングストーン。一番の目的はビクトリアの滝に行くことです。
ビクトリアの滝は滝幅約1,700m、落差約108mの威容を誇り、南米のイグアス、北米のナイアガラと並ぶ世界三大瀑布の一つです。
10月は乾季に分類され、水量が少ないのですが実はその代わりめちゃくちゃ面白いアクティビティができます。

それがデビルスプールというものです。これは滝の端ギリギリにできる小さなプールのような場所で、雨量の少ない乾季に飲みできるものです。なんと高さ100メートル滝の水が流れ落ちるところ身を乗せることができるのです。

これは絶対にやりたいと思い、すぐにツアーに申し込みました。集合場所に行き、他のツアー客と合流します。全員が白人かつ英語圏からの人たちでした。久しぶり黒人以外に囲まれて少し緊張しましたが、フィンランドに留学していた経験が功を奏し、すぐに順応。

みんなでクルーザーに乗り、ビクトリアの滝に向かいます。滝の入り口にて、ウェルカムドリンクをもらいます。しかも、アクティビティの滝の麓のコテージで食べる朝ごはんがコースだとのこと。やはり120ドル払っただけあるなぁと驚きが隠せません。

つきました。デビルスプール!滝は非常に早く落ちますが、そこだけは水の流れが緩やかです。

アシスタントの人に引っ張ってもらい滝の麓に身を沈めます。1人ずつ麓に行くので、撮影会のようになっていました。当然僕は1人参加なので、誰も私の写真をとらず、ずっと見られていたのですごい恥ずかしかったです笑

その後は朝ご飯を食べます。隣に座っていたオーストラリア人はコンサルティング会社に勤めているそうで、プロジェクトの合間を縫って二週間の旅行に来ているそうでした。日本でもこんな簡単に休暇が取れるような働き方が推進されて欲しいと強く願うばかりです。

よくわかんないけど美味しかった!



その後は、ビクトリアの滝を眺めるためにジンバブエサイドに行きました。非常に絶景で息を飲みます。記念にインフレしまくったジンバブエ通貨を買って帰りました。

ビクトリアの滝(ジンバブエ側)この滝の上で横になってました。

その後、宿の近くにあるスーパーマーケットに向かいました。実は、アフリカに来て初めて涙を流してしまいました。

文明に感動

衛生面を気にせずものが選べる。客引きや万引きの心配もなく精神的な負担がない。乳製品や生の食材が食べられる。ずっと我慢していたものが一度に溶け出すような感覚でした。

ゆっくりとスーパーを眺め、美味しそうな惣菜を購入します。その後はリビングストーンの博物館に行ったり、露天商に出向き、お土産を買っていました。

リビンストーンミュージアム
露天商

違和感

繰り返しますが、町が発展しすぎており、アフリカ感はある意味ゼロ。アフリカにきてから喉から手が出るほど求めていた高い生活水準です。しかし、実際それを目の前にして、虚無感のようなものを感じます。

デビルスプールのツアーでは、完全観光客として丁寧に持たなされ、清潔と安心の中で料理を楽しみました。しかしそこには本来のアフリカ人の特徴は淘汰され、お金持ち外国人の客を楽しませるために全てが作り直されているような違和感を持ちました。

ズレてきた水準

ついこの前、日本の友達にある動画を見せました。それはタンザン鉄道であったザンビア人と私の食事光景です。

手を拭かない。
食べたものをもどす。
皿を洗わずに使い回す。
ハエが常に飛び回っている。

友達に言われて始めて気づいた異常性です。50日近くもいるので、普通の概念がだいぶずれていたようです。

少しずつ日本の生活水準に戻していかなくてはいけません。でもせっかく慣れてきた低い水準を元に戻すのはなんだか惜しい気がして、敷居の高い店に足をあまり運びたくないと感じています。すごく不思議な感覚です。

このまま日本に帰ったらどうなるのか、逆カルチャーショックを楽しみにしている自分がいます。ここからはボツワナ、南アフリカ共和国とどんどん発展した地域にむかいます。私の旅ももう終盤です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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