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Neverending shine


一つの時代が終わろうとしている。
今年で結成26周年を迎えている老舗アイドルグループ「モーニング娘。'23」

私が推しを公言できる唯一のアイドルグループだ。
そんなモーニング娘。において12年11ヶ月にも及ぶ歴代最長の在籍日数とリーダー就任から9年と言う記録を保持している譜久村聖が11月29日の横浜アリーナ公演をもってグループから卒業する。

彼女は物心ついた時にはハロプロのファンであり2006年ハロプロエッグ(現ハロプロ研究生)のオーディションに合格。そして2010年に行われたモーニング娘。追加メンバーオーディションを受けるも三次審査で落選。しかし2011年正月のハロプロライブでの新メンバー発表の際、プロデューサーのつんく♂からステージで名前を呼ばれモーニング娘。9期メンバーとして見事グループに加入。
その後、高橋愛、新垣里沙、そして当時モーニング娘。を再ブレイクに導いた絶対的リーダー道重さゆみからバトンを受け継ぎグループ史上最年少リーダーに就任。
現在はハロプロ全体のリーダーも務めている。

そんなモーニング娘。のマザーシップ譜久村聖が参加するラストシングルに収録されているのがコチラの曲。
「neverending shine」

なぜ今私がモーニング娘。についての記事を書いているのか。
急な路線変更などではなく、私がこの曲で語られている愛に感銘を受けた様にこの記事と出会ってくれた人達に刺さる何かがあるかもしれないと思ったからに他ならない。

愛の真意なんてまだまだ若輩者の私には綴れないけれど、歌詞の主人公である「僕」が抱く想いは紛れもなく「君」に向けた愛だと思い計る事が出来る。
そんな私なりの解釈を織り交ぜなが話していこうと思う。


"不思議すぎるくらいに好きだよ
僕がもう一人いたら
その分もっと守れるのにな"

"これ以上無理くらいに好きだよ
Wow Wow Wow
何してても愛しくて
なんだろう?"

冒頭の歌詞では「君」はまだ出て来ていない。
でも何かや誰かを好きになることは時に理由や理屈を凌駕することがある。
そもそも好きと言う感情の本質なんて、理由は要らないのかも知れない。
そして次のセクションではこう続けている。

"離れたくないし
近くに居たいし
近すぎると君が見えない"


私がこの歌詞を見て思ったのは一見パブリックなリリックだが、物理的な距離や心の距離感ではなく近すぎるとは人が相手に求めてしまう「欲」や「エゴ」。
きっとどちらも誰もが持ってる物で、それを否定も排除もしなくていいと個人的には思っている。
ただ、求め過ぎてしまうと相手を理解する前に自分を知ってもらう事に躍起になって余裕をなくしてしまう。
歪んだ愛情の押し付けになってしまうのだ。
それを「僕」は知っていて、「君」に向ける想いの名前を探している様に見える。
おそらくこの感情は私を含め多くの人が抱いた事があるんじゃないだろうか?

ぼんやりと愛という輪郭は見えているのに、その先の到達点を見た事がないから愛と言うのに躊躇してしまう。
そんな葛藤も経てザビに突入するのだが、私が最も『すげー!確かに!!』と興奮を覚えたポイントの一つ。

"言うならば
人間なんてわがままの塊なんだろうけれど
そういうんじゃない この愛は
君のわがままなら全部 受け止めるって思うけれど
この気持ちだって わがままだね"

それこそ言うならばで「君」の全てを受け止めると思いながらも、そこにある覚悟とか愛している気持ちそのものをわがままだと言ってしまえる潔さに私は脳みそを撃たれた様な衝撃を受けた。


だけど、本当そうなんだよね。と共感に変わった。

わがままを受け止めたいと思う事すらわがままなのかも知れない。
「君」を受け止める事が「僕」の幸せだとしたら
与えてるつもりが、与えられてるのも同然だから。
究極、「君」には笑っててほしい。
これだってきっと「僕」は自分のわがままだと言うはず。


そしてラストで「僕」は

"未来を変える愛もある
終わりのない愛だと宣言 何万年先だって
Neverending Shine この想いは"

と綴っている。


あなたの愛が僕の未来を変えた。
あなたへの愛が僕の未来を変えた。
どちらとも取れるが、私は圧倒的に後者だと思う。むしろ、変えてくれたに近い。
「君」を想い、愛してく中で気づきがもたらされて現在地の景色が変わる。
そして自分自身も変わって行く。
もしかすると「僕」から見た「君」も。

抽象的且つ、ゴリゴリの精神論でTHE 歌詞的表現なのに日常に愛を落とし込んだ時のベストアンサーなのではと思ってしまう位の説得力には脱帽。

結局のところ人間はみんなわがままだ。
だからこそ許し合いながら愛したりもするし愛されもするんだと私は思う。
綺麗事に聞こえるかも知れない。
でもそれが出来るなら人生において、そんな素敵なわがままはない。
何度か聴き終わった後に私も「僕」の様な人でありたいと思っていた。


最後に譜久村聖がよく言う名言がある。
「ハロプロを知らない人は人生の10割損してる」

布教目的ではないので、そこは深掘りするつもりはないし考え方は自由だと思う。
ただそんな彼女が歌い、活動のラストを飾るこの曲は一聴の価値はあり!

私の様に、ハッとさせらる人もいるのではないだろうか。

それでは今日はこの辺で。
皆さんも、それぞれの愛を大事にお過ごし下さい。

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