兵は詭道なり(一)

「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。」

孫子を読んだ人間なら、この言葉は知ってるだろうけど、こうした言葉を知らない人たちは、おそらく中国人が上陸用舟艇を仕立てて、いきなり明日沖縄に上陸して、銃剣片手にドンパチやらかすとでも思ってるんじゃないだろうか。

そんな「陣取りゲーム」の領土拡大なんて、70年前に終わってるんだよ。

そんなバカな戦い方、今さらやるわけねぇだろ。味方が戦死したら、育てるだけでもとんでもない費用のロスだし。まったく、戦争の最高の結果は、味方は誰も死なず、敵は全滅ってのが、一番最高の戦いだって気づいてない人は、これだから困るのだ。

ミサイル一発で皆殺しにできるなら、味方は誰も傷つかないんだよ。まーだ、肉弾戦でドンパチとかチャンバラとかから発想が抜け出せてないんだもんなぁ。そんな国民が近代戦など戦えるものか。

戦争もコスパですよ、コスパ。君らの大好きなコスパな。

10万とか20万円程度のはした金の賄賂つかませただけで、こいつは自分の味方だって騙されるバカ政治家にカネを与え続けて、自分たちに都合のいい政策やトークやらせる方が、よっぽどその国をガタガタにできるのですよ。

或いは、こいつは有能だから敵にすると厄介だと思ったやつを、その手駒につぎつぎ金与えて潰させるとかね。ガチの戦争したら、とんでもない費用かかるんだから、そのほうがよっぽどお手軽なんだよ。

そんなこともこんなことも、みな「孫子の兵法」に書いてあるのに、日本人は、そんな事さえ知らないんだな。

日本人が金に汚ければ汚いほど、そいつらに金与えてれば、勝手に自分たちの国をガタガタにして骨抜きにするって寸法ですよ。数百億払って戦争するより、1千万でその国をガタガタにしてから、ロクに戦える状況じゃないような有様にしてから攻める方が、被害が断然少なくて、お安いんですよ。

お分かりですか。
だから、政治では「賄賂」厳禁なんだよ。「忖度」厳禁なんだよ。

この話読んでから、ご一考されたし。

で、その賄賂を受け取ってる本人は、自分の懐に利益誘導してくれるもんだから、それに目が眩んだ挙句、「敵と友好親善」やってるつもりでいるもんな。

日本人が、あまりにもその辺の認識が無さすぎるから、向こうからしたらチョロすぎて話にならんのですよ。


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