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魅力的な人だからこそ、気をつけていて欲しいこと。


魅力的って?

多くの人は、この疑問を抱え、この疑問に苦しむことが多いのではないでしょうか。

魅力的になりたいな、魅力的に思われたいな。

そう望むことは、とても素敵なことです。

魅力的な人。
それはルックスかも知れませんし、内面的に頼れる人、正義感あふれる人、優しい人、リーダーシップ性がある人。

人には人の。それぞれの魅力があるものです。

ですが、魅力的になりすぎると、これが時にものすごいパワーを持ちすぎて、他者を焼き尽くしてしまう時があります。

そのパワーとは“言葉”の力です。

例えば、先生や両親、好きな人、尊敬する人、上司、様々な分野で人々はその魅力を発揮し、多くの人々を魅せます。

人より上の立場にあれば、なおさらこの人が言うことは正しいのだ。そう思い込ませやすい。言わば洗脳のようなパワーを秘めている。

「こうしなさい」「こうした方がいい」という言葉は、縄を持っていると思ってください。

下手をすれば、相手の思考や行動を縛り、考える余地すら与えません。

「あなたは間違っている」その言葉は、刃を振り下ろしていると思ってください。

言われた本人は、自己否定しかできず、なす術もない思考を作り上げてしまう可能性があります。

人は「理由」がないと「混乱」します。
なぜそれは必要なのか。

それが理由もなくわかったつもりで生きていける人は、ある意味この時代を生きるのにとても適した“人間”だと思います。

敷かれたレールに疑問も持たずに生きることができるのは、ある意味才能なのです。
そうしてブレもなく生きていける。

疑問や理由を模索してしまい、レールをうまく歩けなくなってしまう人間にとっては、とても羨ましいと思うのです。

敷かれたレールをそのまま歩く人たちは、人から好まれ、人から称賛されやすいから。

けれど、多くの指摘を受けやすい人たちは、理由がないと納得ができないのです。
そういった特異的な人たちに「あなたは間違っている」ということしか伝えないとどうなるのか?

「よくわからないけれど、自分は間違っているらしい」という事実に呑まれてしまう。

人からすごいと思われる人ほど、理由を説明せずに誰かを決めつけたり、否定したりしがちです。そして、人から否定されて一生懸命訂正してきた人にもそれが起こりがちです。

叱る時も必ず“理由”を説く必要があるのです。
大きな声で叱れば、その声の大きさが怖くて内容が入ってきません。
叱る時は飽くまでも、優しく芯の通った話し方をするのを心がけていただきたいのです。

この世に悪人は存在しません。
仮に悪や罪とするのであれば、それは“無知”であること。

無知が行動として反映されるのです。

だからこそ、なぜそれはダメなのか。どんなことが起こるのか。どんな影響を及ぼすのか。そういった理由までしっかり説明することが必要なのです。

人の脳みそは皆同じように作られていません。
スポーツが苦手な子・勉強が苦手な子がいるのですから、脳みそが違う作りをしていることはご理解いただけると思います。

数学や国語一つとってみても、解き方や覚え方、その人の最適解があるのです。
つまり、全員が同じ覚え方をすれば、同じ点数を取れるわけではない。

この仕組みを“教える側”つまり“魅力を作り上げてきた人”たちが、理解しておくのが重要だと思うのです。

知識のない者は、知識ある者から教わります。
そうして新しい社会が作り上げられていく。

知識ある者が、誤った教え方で説けば、知識がない者は、それを誤った方法でしか受け取ることができないのです。

何も言わないことだけが愛情ではありません。
強く叱ることだけが愛情ではありません。
肯定してばかりでも、否定してばかりでも。

程よく、その人に適した話し方や説明の仕方が、人を納得させたり、新しい答えを見つけてもらうために必要な過程なのではないかと思うのです。

どうして間違ったのか。どうして癇癪を起こしたのか。どうして悲しいと思ったのか。

人々はその“どうして?”の追求をやめてしまいがちです。
めんどくさい。話にならない。馬鹿とは喋りたくない。辛いからもうやだ。

そうやって放棄していく。
人と向かい合うことは時間と労力を使うので、説く側も大変です。

けれど、それらと向き合うことで、また人は成長していくのです。

そしてかけた愛情は必ず戻ってきます。知識や経験、他者からの評価としてかもしれないし、愛情表現として戻ってくるかもしれません。

結果として自分にも得になることばかりです。

人間はどんどん時短メインの生活スタイルになりました。
けれど、人間が持たされた寿命はとても長い。

その長い人生の中で、人と向き合う時間を割く心を持つのも、決して悪いことではないんじゃないかなと思うのです。

REN

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