こんにちは、ルネッサです。
実は私、会社員を辞めてシナリオライターとしてフリーランスになりました。
なんかそれだけ聞くとかっこいい響きがありますが、
全然食えてないです。
なのに、なんでやっちゃったのか。
その辺をお話できたらいいなと思いました。

私の仕事の遍歴

まず最初に、私は学校を卒業してから新卒で長く働いて…みたいな生き方はしていません。
学歴も高卒だし、新卒で入った会社は一年と持たずに辞めています。
その後はうつを発症したり、バイトをしたり、派遣を転々としてなんとか生きてきました。
うつがだいぶと落ち着いたあとは、派遣で一年ぐらい働いては東南アジアに気が済むまで一人旅する（だいたい２〜３週間）みたいな生活をしていました。うつっぽくなったら、南国に行ってひたすら寝るんです。
ホテルも取らずによく現地に行ってたなあと今ではその無謀さに脱帽するのですが、それでも不思議となんとかなっていました。
なので、履歴書書いたら職歴足りないです。私まだ三十代なんですけどね笑

普通はそんな人間、お断りなんですが、
そんな私でも受け入れてくれる業界がありました。

携帯販売業界です。

この業界は入れ替わりが激しく、新人にもそこそこの給料が保証されている代わりに、マネージャー業でもしない限りは大して給料が増えません。
常に人手不足のその業界は、私みたいなちゃらんぽらんな人間でも受け入れてくれました。

携帯販売業をやっていたころの私

ちょいと脱線して自分語りさせてください。
脱線話はご遠慮したいって人は次の項目まで飛ばしてもらえれば。
私が携帯販売に飛び込んだのは22歳ぐらいの頃。
それまではマクドナルドのアルバイトや、病院回って検体を運ぶ仕事みたいな人との深いコミュニケーションを避ける仕事をやっていました。

なぜなら、めちゃくちゃコミュ障だったからです。

私は他人が怖くて、人の目を見て話すことができませんでした。
お客さんのめちゃくちゃな要望をどうやって断ったらいいか分からずに怒鳴られてばかりでした。
ミスも多くて笑顔で入ってきたお客さんを怒らせて帰らせたことも数え切れないです。

それでも見捨てないのが携帯業界。
ありがとう、人手不足。

私は職歴はちゃらんぽらんでしたが、一応仕事中は真面目にやってました。
販売員の中には「人たらし」みたいな人が店に一人は必ずいます。
愛嬌が良くてお客さんに愛されて、売上もいい。もちろんスタッフからの評判もいい。
そんな人を私は尊敬していたし、そんなふうになりたいと思って、
そういう人に取り入ってその人の真似をひたすらやっていました。

その人の話すことを全部メモしたり、頼み込んでロープレしてもらったり、
販売についての考え方について説教されたり。
（売れないころの私は「人に物を勧めて売る」ということを悪だと考えていました。けっこうこのマインドに陥ってる新人さんは多いと思います）

そうこう繰り返している間に、だんだん業務をミス無くこなせるようになって、販売の成績も伸びるようになりました。
そしたら、何が起きたか。

めちゃくちゃ重宝されるようになりました。
まあ、、、そこに行くまでに５年ぐらいかかりましたが・・・。

重宝されるとどうなるか。
会社に残れば出世するし、（ヒント：人手不足）
嫌になったらいつでも人づてで転職できました。（ヒント：人手不足）
つまり自分の身の置き場を自分で決められるようになったのです。

しかし、どこまでいっても私は携帯業界の末端の兵隊にすぎません。
ここから先、給与が上がるわけでもなく、ワープアに毛が生えた程度のお金で、土日も働いて、物を買わせるトークや他人の怒りをうまく処理できる能力ばかりが磨かれていく。
そんな日々でした。

何も持っていない自分に気づいた

携帯販売をやっている頃の自分は、毎日へとへとで創作する時間は限られました。やりたいことの半分…、いや三分の一もできない。
こんな人生でいいのかな…という漠然とした不安を常に持っていました。
しかも当時所属していた会社に私は強い不満を持っていました。
また転職するか…と考えていた私に、家族が背中を押してくれました。

ルネッサは年齢的に今から他業界で活躍するのは無理に等しい。
そして今の業界でこの先どんな頑張ったって◯◯万円程度しか稼げない。
だったら、シナリオやって一発狙ったほうがいい。

背中を押したというより、崖から蹴落とされたような励ましですが、
めちゃくちゃ私に刺さりました。

学歴なし。職歴やばし。年収低い。

私、、、、無敵の人やん！！！！

守るべきものが何もない。しかも幸い貯金はありました。
私はその貯金を見下ろして考えました。

この貯金をもし使い切ったら、私はどうなる？
⇒また働き始めればいい
⇒老後云々は、これっぽっちの貯金では不安は一緒

職歴が何年も空いて就職できる？？？？
⇒できる。兵隊ならどこでも雇ってもらえる
（人脈＆実績＆東京という立地の良さ）

その時の給料は？？？？
⇒今と同じ。最初低くても結果出せば交渉できるはず。
⇒結果出せるだけの実績と根拠はある。

あれ・・・？
やらない理由なくない？？？？？？

急に目の前がひらけたような感覚になったのを今でも覚えています。

シナリオライターとしてスタート

そもそもシナリオライター名乗っていいのか問題。
正直私は肩書きにこだわりはないです。シナリオライターは幅が広そうなところが気に入っています。
ちなみに私の唯一の実績は漫画原作です。
ならばもうこれを擦り続けるしかないってことで、名乗っています。

毎日やってることは大体一緒です。

企画書を送って、修正してまた送って。
プロット書いて、脚本書いて、たまに小説書いたり…

そんな生活です。
楽しいかって？？

めちゃくちゃ楽しいです！！

丸一日、朝から晩までコワーキングスペースに閉じこもって書きまくる生活、最高です。
ずっとこの生活がしたいです。
だから、お金を稼ぎたいです。
だから、手を動かし続けます。
自分の身になりそうなことはなんでもやります。

絶対暇だと思っていた毎日でしたが、やってみると意外と忙しいです。
やりたいことは無限に溢れています。
そんな生活してて、貯金なくなったらどうするの？
って思われそうですが上に書いた通り、
お金がなくなったらまた働き始めればいいんです。

なによりやりたいことをやり尽くして、稼ぐためにやるべきことをやり尽くして、それでも駄目なんだったら諦めがつくと思います。
もしそれでも諦められないのだったら、またお金を貯めてこの生活を始めたらいいんです。

一方で、私はどこかで楽観的に将来を思っています。
今どうしようもなく下手くそでも、やり続ければ、成長を諦めなければ、必ず道が拓けると信じています。
そのためには自分が成長することを一番に考えて、行動しています。

ちょっと意識高い感じになっちゃいましたね。
でも結局フリーランスって、どれだけ技術を磨くか、相手と誠実に向き合うかってことでしかないと思ってるんで、そこを大事にしていきます。

で、今、稼げてんの？

だから稼げてないって！！！！！
とてもじゃないですが、自分の生活をシナリオの収入だけでまかなえるには全然遠いです。
連載あってもあくまで原作者なので・・・。
どうしてこんな強気なこと言ってるのか意味不明ですよね。
自分でもそう思います。

でもきっと未来はうまくいくってどこかで信じてる自分がいます。
そして、そんな自分を信じたいから今日も頑張れています。

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宣伝失礼します！
漫画原作描いています。
腐女子視点のBLです。

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