今日は、入院して比較的すぐの頃に体験した怖いことのお話をします。

あとで考えると、あれはモルヒネ系の鎮痛剤の副作用のような気がしますが、テレビのイヤホンをつけたままうとうと夢とうつつの間を彷徨っていた時、多分、テレビのバラエティ番組の騒がしい音のせいなんでしょう、パッと目が覚めたのです。

覚めた瞬間、私は“あっちの世界”へ行っちゃったと思ったんですね。あっちの世界とはつまり、今生きている世界とは別の世界。それを死後の世界と言う人もいるでしょうし、パラレルワールドという人もいるかもしれない。とにかく、これまで生きていた世界とは別の世界です。

「もう、こっちの世界へは帰ってこれないの？私はあっちの世界に行ってしまったの？」
私は瞬時にそう思いました。そして、それを“死後の世界”へ来てしまった、つまり、”私は死んだ”と解釈したのです。

もっと具体的に言えば、その時、耳にイヤホンを入れて、うつらうつらいた番組の世界の住人になってしまった気がした。録画の番組ですし、今ではない世界に行ってしまったわけです。たしか、土曜日の夜。東京03の飯島氏が出ているロケ番組だったと思います。そこでは、私も飯島氏の指示に従って、ネタを取材して来なければならないらしい（笑）

目を覚ました瞬間は完全に私はテレビで展開される世界に生きる人間で、よって、病気もありませんでしたが、“こっちがわの世界“にはもういない。つまり、こっち側の世界では死んでいるのです。早く元の世界に戻らねば、もう戻って来られなくなる。そんな恐怖感でいっぱいで、じっと目を開けていました。
眠ってしまったら、あっちの世界に行ってしまって戻って来れないような気がしていたからです。

怖かった〜。眠ったら死んでしまう 。そういう不安を抱いたのは初めてだったから、必死で目を開けていました。さらに思ったのは、この世の誰かと繋がっていなければならないということ。夜、そんなに遅い時間ではありませんでしたから、LINEなど、メッセージを送るのはやぶさかではなかったのですが、突然、死んだかと思ったなどと不安げな言葉を吐いて、冷静に答えてくれる人って誰だろうと考えてしまいました。

しかし、モタモタしていてはあっちの世界に引っ張られてしまいそうです。なんとか、こちらの世界の人と繋がらねば､､､焦りました。

そして、こういう時はややスピリチャルなくらいな人の方が驚かず、落ち着いてコメントくださるのではないかと思い、守護霊などが分かると言われていた方に、その時の私の顔を自撮りで撮影し、それと一緒に、「今一瞬死んだかと思った。この後も、寝てしまったらもう起きられない🟰死んでしまう気がしていて怖い」というメッセージを送りました。

すると、比較的すぐに返信があり、「守護霊が一瞬見当たらなかったが、呼び戻したので大丈夫」と。寝るとそのまま死にそうだという質問には「死神は見えませんから大丈夫です。安心して眠ってください。」という返信が返ってきました。

眉唾と思う方もいるとは思いますが、こういう時には安心するものです。この世の人と繋がれましたし、死神も来てないそうだし、守護霊も守ってくれているなら大丈夫だろうと思えました。

また、その日は鎮痛剤の種類を試しに変えてみたため、まだ、身体に馴染まず、出てくる痛みをこれまでも使っていた頓服薬で抑えるということをやっていて、看護師さんたちもまだ私の痛みの性質がわかっておらず、ちょっと痛いと、薬飲んどこうといった具合で、薬の量が多かったと思います。鎮痛剤とはいえモルヒネ系です。なんだかんだ言っても麻薬系。やはり、その薬の影響もあったのでしょうか。

そして、後から考えてそう思ったのですが、病院では、ベッドから足を下ろすことを禁じられておりました。自分の足で立てなくて入院しているので、足を出して、お尻が滑り落ちたら危険だからという理由です。この病院の電動ベッドは左右の上半分についてる柵は固定されており（介護保険で借りている自宅のベッドは柵も開くことができます）、本当に動けないのです。身体自体が動きづらいのもありますが、さらに動けない。監禁されているというのでしょうか。ベッドの上に縛り付けられているようで、苦しくてしょうがありませんでした。

寝返りが打てず、膝下の足もベッドの脇に下ろせない。そうした緊縛にも似た状態がいかに怖いかも、今回、体験しました。

現在ではだいぶ体も動くようになりましたので、不安は消えました。しかし、まだ自分の足では立ち歩きできません。ゆっくりのようです。経済的には大変困っております。ですので、サポートよろしくお願い致します

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2024年1月20日　春
中村有里
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